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自分の感情に敏感になる事の大切さ


ボーカリストの感情は重要なエフェクター

ボーカルの歌の良し悪しを左右する要素はたくさんあるが

歌い手のメンタルは他の楽器にない特殊なエフェクターだと思っている。


レコーディングをする際、気持ちが乗っていないと、そもそも、集中力が続かない。

ライブをする時、お客さんに向き合う自分の気持ちができていないと、パフォーマンスも小さくなる。

路上ライブをしていて、どれだけ品定めするような目で、値踏みするような目で見られていても

自分の気持ちさえ、しっかり自信を持って、強く、歌を伝えようと、していれば、そういう視線に負けたりなんかしない。

気持ちを持って、楽曲と向き合う事で、勝手に抑揚がついたり、リズムのタメ、グルーヴ感、しゃくりやガナリなどなど、

表現が、その人なりの解釈の元、歌声で表現される。

もちろん、リズムやフレージングの部分では他の楽器と一緒かもしれないが、音色の顕著な変化はボーカルにしかない変化だと思う。


無理して歌わないでほしい


人間いろいろあると思う。

歌いたい時に歌えばいいと思う。

歌いたくない時に歌うのは本当に辛く、どんどん歌えなくなってくる。

よく、楽器は毎日弾かないと下手になるというけれど、生身の人間の声は、体やメンタルが壊れたらすぐ音が出なくなる。

音が出なくなったその履歴も、また、その、ボーカリストの味になるのかもしれないが、

歌いたくない時に歌うことが長く続くと、歌を嫌いになり音楽を嫌いになる。

ボーカリストならば、体の一部の音楽が嫌いになった時、世界は灰色になるだろう。

光を失うかもしれない。



継続しないと気がすまないなら、最低限のボイトレのみにするとか、歌いたい曲だけ、歌いたいフレーズだけ歌うとか、自分の気持ちを上手に扱ってほしい。

繊細なミュージシャン達に向けて

世の中には情報が溢れかえっている。

このnoteもその一部には変わりないが、どんな情報でも、自分に必要な部分だけ、都合のいいように取り込んでほしい。

追い込まれていればいるほど、全てが必要な気になって、本来自由であるはずの表現ができなくなってしまう。

今まで、ミュージシャン達が高いお金を払わないとできなかったことが、だいぶ手に届く範囲に収まるようになってきている。

レコーディングや、音源を販売することが無名でもできる。


成功の形に決まりはない。

正解もない。


一度離れた方が力が抜けて創作意欲や、モチベーションが湧くことだってある。



間違った方向に自分を追い込まずに、自分の気持ちに敏感に向き合い音楽と共に幸せな毎日を過ごしほしい。




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