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ボイトレは毎日必要なのか

みなさんこんにちは、シンガーソングライターのクロコリコです。

ボーカリストのみなさん、毎日、練習してますか?

私は今はできていません。


わかっちゃいるんです、ボーカルは体が楽器、つまり、アスリートと一緒なので

筋トレをサボれば、声をコントロールする筋肉も衰えます。


しかし忙しい現代人、毎日しっかり自分と向き合って集中する練習をいきなり始めるのは骨が折れますよね。

そんな方にちょっとだけ気持ちが楽になるお話をさせていただこうと思います。


筋肉よりメンタルのが大切


私が長年ボーカリストやボイトレ、パフォーマーとしてやってきて思うのが

筋肉は大切です。

ステージに上がったり、人前に出た時、

緊張した時に自分の体と声を支えるのは自分の筋肉です。

緊張になれて、いつもの自分を出し切るまでにステージが終わってしまうことも、ライブはじめたての頃はあるのではないでしょうか。


しかし、それ以上に心が強い方が、圧倒的に強いのです。

パフォーマンスが上がります。

緊張感を味方につけて、いつもの自分以上の高揚した自分が出せます。

緊張しているな、というのがお客さんに伝わる歌と

堂々と目を合わせ訴えてくる歌

どちらが影響力があるでしょうか。

(前者も、頑張れ〜というファンがつくかもしれませんが)


緊張していなければ実力が出せる


どれだけ練習しても、緊張したパフォーマンスだと

リズムが走ったり、高音が出なかったり、ロングローンが持たなかったり、ビブラートがコントロールできなかったり

お客さんの反応を分析する余裕がなかったり

メンバーのアイコンタクトに気づかない

なんてことが起きてきます。


ライブ中にしか得られないことがたくさんあります。


それは、あなた自身の成長や喜びに繋がる、とても貴重なものです。


それを、自分の緊張で、歌うことだけに精一杯になってしまっているのは、とても勿体無い事です。


メンタルが強いと悪い評価が気にならない


人からの評価というより、自分自身の評価が高いと、

次に繋がるためにここを気をつけよう、ここができた、お客さんのこの反応が良かった

と、次やるべきことが見えてきます。


メンタルが弱いと、お客さんの反応が悪かった、自分は向いていないんだ、自分の歌じゃダメだ

と、なってしまいがちです。

他人からの高評価は安直にモチベーションにつながりますし、嬉しいですよね。

あなたがそのためだけにボーカリストをしているならそれでもいいでしょう。

しかし、それは、相手に振り回され、一時的に満たされても、またすぐ次が欲しくなるでしょう。

メンタルが沈んだままボイトレしててもみにならなかったり、歌が好きであればあるほど、

歌いたくないのに歌うほど苦痛なことはないでしょう。


あなたが目指す、ボーカリストになるために、必要なのは、無理なボイトレより心の安定、メンタル強化です。


そのために、ボイトレを毎日することがボーカルの自信につながるのであればした方がいいですし、5分でも時間を作り出してやってください。


闇雲に歌うより、自分の課題、強化したい場所にポイントを絞ってもいいですよね。

30分のボイトレが毎日できなくても、集中して毎日1曲歌を歌う時間をとる

というのでも、やらないよりかは絶対いいですし、これで気持ちが楽になるならオッケーです。

シンドイ時は歌わなくていい

毎日練習しないと、いけないような強迫観念に晒されているなら、そんなことはないので大丈夫です。

そこで苦しくもがいて、喉を潰してしまうとか、

私のようにロングトーンが続かない、息苦しいと思っていたら喘息になっていたなんてこともあります。

歌が楽しくなかったり、練習したくないなと思うということは、それなりに、何かの理由があったりするものです。

楽しかったら、止めても毎日やりますよね?



私は今は、歌以外の音楽作業がしたいので、

毎日自分と向き合うボイトレの時間が今は取れていませんが、

歌が上手くなりたい、歌を強化したいというスイッチが入ったらきっと取り戻すために打ち込むんだと思います。


喘息やライフスタイルの変化、環境で何度か音楽から離れ、歌を取り戻す努力をしてきましたが、歌唱力は、昔に比べてずいぶん上がってきたと思います。

歌から離れた時期に手にした財産はかけがえがないものです。

強靭なメンタルも手に入れました(笑)

自分ができなかった歌い方や感覚を、音楽から離れたときに、気付いたり手に入れたこともあります。


リラックスしている時の方が、音楽や人生を楽しめるし気づきも多いのです。


ボイトレが毎日必要なのか?ともし疑問に思うようでしたら、

もしかしたらそれよりやりたいこと、大切なことが他になるのかも知れません。

音楽から離れてもまたいつでも戻ってこれます。大丈夫です。


ボーカリストのみなさんが自分を大切にしてより自分の歌を楽しんで好きになれますように。



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