黒子

研究者になりたかった系のホスト通い初心者

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最近の記事

破滅的推し活にハマる私達が本当に欲しいもの

最近になってホスト・推し活の地獄ニュースを目にする機会が異様に増えた。 いや〜〜〜〜〜〜大変だな……。 こういうのが話題になるたび依存症への警鐘とか推し活の闇とか若者の責任感のなさとか様々な分析が寄せられる。 人によって本当に状況は様々で確実にどれとは言えないし、依存症カウンセリングは確かにもっと普及するべきだとは思う。 しかし、だ。 似た事件が頻発しているっていうことは、だいたいそこに社会的・時代的な要因もあることを忘れちゃいけない。 私はコロナ期間こそ自粛していた

    • 女がストリップを観に行ったら人生賛美したくなった話

      「そんなにホスト研究が好きならストリップも絶対好きだよ」 先輩からそんな誘いを受けたのが2019年の年末だった。 ホストに通い始めコロンブスもびっくりの研究未開拓ぶりに胸が熱くなった私は、noteに書いたホスト考察を会った人に語りまくる妖怪沼落としになっていた。周囲も「黒子さん愉快な沼にハマってますね」と寛容に受け入れてくれ、なんなら枝(付き添い)として店に遊びに来てもくれ、コロナで夜の街が叩かれた時は多方面から「君の推し大丈夫?」という心配まで頂いたくらいである。あった

      • 担当と私の話

        担当の話をする。 ホストの世界では、被り客に配慮して担当がどの店で誰なのか、推測させないように書くのがマナーだ。だからフェイクやぼかしはふんだんに入れて書く。今だから、書いておこうと思う。 担当の話一言で言えば頭が良かった。私が今のホスト達くらい若い頃は鼻をほじり社会を舐めながら呑気に生きていた記憶しかないが、彼は少し話しただけでも分かる「野性的な頭の良さ」みたいなものがあった。 頭がいい人、と言われてイメージするものはなんだろうか。私は学歴や偏差値よりも吸収力を見るこ

        • 歌舞伎町ホストクラブで世の本質を見た話③

          これまで考察してきたホストクラブのゲーム性、最後はシャンパンタワーについて考えていきたい。 (3)シャンパンタワーシャンパンコールがシャンパン一本からできるのに対し、シャンパンタワーでは10本20本まとめて消費することができる。その分高額であり、軽く調べた範囲だと相場は100万(席料やTAXなど含めると総計150万程度)以上と相当に割高だ。 キャバクラにもあるはあるが歌舞伎町はじめ一部地域に限られており、基本的に(水商売の世界では)ホストクラブ特有の文化と言っていいだろう

        破滅的推し活にハマる私達が本当に欲しいもの

          歌舞伎町ホストクラブで世の本質を見た話②

          前回に続き、ホストのシステムのことを真面目に考えてみたい。 最近ホストに関する論文なんかを漁っているんだけどもマジでこの分野、先行研究がない。そもそも学者もゴリッゴリの男社会なので、男性が入れるキャバクラや風俗なんかはアカデミックな研究や考察がたくさん転がってるんだけどホストはマジでない。ツバルか沖縄の離島くらいの爽やかなブルーオーシャンである。そら観光ツアーも企画されるわ。 裏を返せば全てが新しい発見だって言うことだ。そういう面白さを、私は共有したいのだ。 (2)シャ

          歌舞伎町ホストクラブで世の本質を見た話②

          ホス狂い小説「一億五千万円の恋」の文学性がすごかった件

          ホス狂いの進研ゼミこと「一億五千万円の恋 ホストに恋した4年の日々」を読破した。 昔ケータイ小説が隆盛した時期に出版されたであろう、とあるホストのエースが書いていた実在ブログの書籍化。文体は著者なおさんの一人称語りなので分厚い割にすらすら読めた。 結論から言うとゲリラ豪雨かってくらい号泣した。 正直ケータイ小説の流行にあんまりハマれなかった人間なので期待値は低く、ホスト関連の記事とか読んでるとよく引用されてるからとりあえず読んどくかって程度のテンションだった。が、これは

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          歌舞伎町ホストクラブで世の本質を見た話①

          少し前から歌舞伎町のホストクラブに通っている。 という話をすると必ずと言っていいほど心配される。 「異性にチヤホヤされたいタイプ?」 「騙されないよう気をつけてね」 「夢中になって貢ぎすぎないようにね」 違えんだ。そこじゃねえんだよ。 私はごく普通の会社員なので細々と月1、2回、一回3〜5万会計くらいで通うマイクロファイバー極細繊維客である(歌舞伎ホスト界隈は金銭感覚がぶっ飛んでおり月数十万からようやく「細くない客」認定になる) だから大金飛ばして疑似恋愛をして

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