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どこからが飼い猫になるか問題【野良猫の保護】

生きていると様々な問題が起こるものですが、それはお金や健康や人間関係などのような人生を左右する「大きな問題」であったり、いっぽうで日常のどうでもいい「小さな問題」というのもあるわけで、問題には大きさ(重要度)があるものだと思うんですね。

それでいうと今回の問題は、小さな問題かもしれません。

野良猫にエサをやりはじめる

僕はバリ島という場所に住んでいるのですが、まだまだペット文化が根付いていないこともあって、道を歩けば野良犬や野良猫がそこらへんにたくさんいるような環境です。

最近引っ越したアパートの周辺にも野良猫たちがたくさんおりまして、元来の猫好きの僕は自然と彼らにエサをあげたりしてました。

するとそのうちのやたらなれなれしい一匹が、エサを食べ終わると僕の部屋に入ってくるようになり、そのままソファの上で寝っ転がって爆睡するように…

ベロを出して爆睡する野良猫

以降、僕はこの猫に1日2回エサを献上し、寝床も提供し、爪を研ぐためのダンボールも用意し、当然食べたら出るのでトイレと猫砂もセッティングすることになります。あとたまにヒモとかで遊んであげたり。

あれ?これってもう飼ってるといえるのでは…?

この猫を飼うかどうか

さて困ったことに、なんか自然と猫を飼う感じになっちまいました。この感じはあれに似てますね、まだ付き合っていない女子が頻繁に家に遊びに来るようになり、そのうち泊まっていくようになり、気づいたら一緒に住むようになるという展開。(そんなことは人生で一度もないけど)

なんだかこの猫にしてやられた感があります…

しかし僕にはこの猫を「飼う!」と即決できない理由がいくつかありまして、それはたとえば、


  • 海外でひとり暮らし

  • 1年のうち4ヶ月くらい家にいない生活

  • 世話を誰に頼めばいいか問題

  • 野良猫だから頻繁に部屋の外に出たがる


などなど、飼うことを躊躇する条件がいくつも浮かんでしまうのです…

「飼う」未満「保護」以上

とはいえ、ここまで世話をしてしまった猫をいきなり見捨てるようなことはできません。

そこで熟慮の末、以下のような折り合いをつけることとしました。


  • いつでも出入りできるように窓をちょっと開けておく

  • 家にいない間は自動給餌器をセットしておく

  • 見守りカメラで様子をチェックする

  • 友人に週に1回ほど様子見と掃除を依頼する

  • 野良猫の生活スタイルも尊重してあげる

  • ワクチンと去勢手術は受けさせる


という具合に、野良猫であるこの子の「ニャン権」を尊重しつつ、この子の生命と安全をしっかりと守るという「飼う」未満「保護」以上という関係にたどり着いたのです。「友達」以上「恋人」未満みたいな感じ。

「それって無責任じゃないんですかぁ?」などの指摘も飛んでくるかもしれませんが、わりと悩んだ末にいたった結論なんですね。

結論

さて本題の【どこからが飼い猫になるか問題】ですが、それは、

自分が所有しているという感覚や強い愛情を感じた時からなんじゃないかなと思うようになりました。辞書で「飼う」を叩いてみるとこのように出てきます。

・動物を養い育てる。
・動物に食物や水を与える。

Oxford Languages

つまり動物にエサを与えるという行為自体が「飼う」ことになるのですが、さらに突き詰めて考えると、その個体に強い愛着を持ち、その個体を誰にも奪われたくないという「独占」や「執着」の感情が芽生えた時から本当の意味で「飼う」になると定義できるのではないでしょうか。

ということで、どうでもいいことを真面目に考えてしまいました…
またひとつ人生の問題が解決されてスッキリ。

ではまた次の問題で。

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