海外で名前を覚えてもらえない問題【ニックネームのつけ方】
海外に住んでいますと、自分の名前がなかなか伝わらない、もしくは覚えてもらえないという悩みがあったりします。
今日は【海外だと名前を覚えてもらえない問題】について考えていこうと思います。
日本人の名前は覚えにくい
これは日本語と他の言語の「発音の違い」が原因のようで、例えば僕たち日本人がなんなく発音できる「さ・し・す・せ・そ」がインドネシア人には難しいようで、「しゃ・し・しゅ・しぇ・しょ」となっちゃったりします。
あと、英語圏のほとんどの人たちはニックネームで呼び合うので、ジョンとかダンとかボブとかリッキーとか、とにかく発音しやすくて聞き取りやすい名前を好む傾向があります。
そんな感じですから「Takayuki」とか「Masayuki」とか「Sachiko」などの日本人の名前って、聞き取りにくい・発音しずらい・覚えにくいの三拍子で、嫌われるまではいきませんがなんかビミョーな雰囲気になることが多々あります。
脳はわかりやすいものが大好き
そもそも難しい名前が嫌われたり覚えてもらえないのは、人間の脳がわかりやすいものを好んで難しいものを避けるという性質があるからで、これを「認知容易性」と呼ぶそうです。
認知容易性が働く例をあげてみると、
聞いたことのあるワードを好む
繰り返し出てくるワードを好む
わかりやすいワードを好む
などなど、脳はとにかく慣れ親しんだものやわかりやすいものに飛びつき、逆に、聞いたことがなかったりわかりにくいものを嫌う性質があるんですね。
これは数々の研究で証明されているようで、「わかりやすい名前」と「わかりにくい名前」を比較すると、わかりやすい名前を持つ人(企業)はわかりにくい名前(企業)よりも、
出世しやすく年収も高くなる
選挙で当選しやすい
株価が上がりやすい
論文が引用されやすい
などたくさんのアドバンテージがあることが分かっているそう。ここまで人間がわかりやすいものを好むということを知っていれば、わざわざむずかしい名前を付けたり名乗ったりするメリットって無さそうであります。
覚えやすい名前が一番
ということで、外国人に名前を覚えてもらうためには、外国人が「慣れ親しんだ名前」「発音しやすい名前」「短い名前」という条件でニックネームを考えればいいということになります。
慣れ親しんだ名前:本名と関係なくジョンとかダンとかニックとかを採用するパターン
発音しやすい名前:「てつお」という名前を「Ted」に変えるなど、英語の発音に寄せるパターン
短い名前:「Takayuki」を「Taka」にするなど名前を省略したり、「MJ」みたいにイニシャルを使用するパターン
というパターンに則ってニックネームを考えればいいんじゃないかなと思います。
結論
ということで【海外だと名前を覚えてもらえない問題】の対策は、
という結論になりました。
海外に出たら本名なんか捨てて(ついでにプライドも捨てて)あきらかに純日本人って顔でも堂々と「僕はジョンだよ!よろしくね!」などと言えるようになりたいものですな。
今回の参考
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