VOCADOL 03
FILE.001 マリアちゃん誘拐事件(3)
▼FILE001-2 歌舞伎町
※この町の地図を入手。《現在地》《犯人の自宅》《動物病院》《ペットショップ》の位置が記されている。中央が《現在地》。西側に《犯人の自宅》。東側に《ワンニャン動物病院》北側に《ペットショップ百獣》。
(現在地)
【蒼姫ラピス】
「マリアちゃんはどこにいるのでしょうか? 早く見つけてあげないと」
※《動物病院》を選択すると、次のシナリオへ。それ以外を選択した場合は戦闘モードへ突入。
(戦闘モード 3回目以降)
【ディスコード】……敵A
「ちょっと待ちんしゃい」
【蒼姫ラピス】
「うわあ。また現れました!」
(さっきの人とは少し違うみたいですね)
【ディスコード】……敵A
「この場で出会ったが運の尽き。ここから先には行かせないずら」
【蒼姫ラピス】
「ん、もう。しつこいですねえ」
(……ずら?)
※戦闘モードに突入。
【ディスコード】……敵A
「あんたら、なかなかやるね。だけど、次に笑うのはあたしたちだよ。サラバッ!」
【蒼姫ラピス】
(……ディスコードって一体、何者? どうして、あたしたちのことを目の敵にするのでしょう?)
※《動物病院》を選択しなかった場合は、戦闘モード後に以下のセリフをランダムに。
【蒼姫ラピス】
「サンマが大好きなマリアちゃんは、サンマを丸ごと呑み込んでしまうみたいです」
「もしかして、なにか別のものまで呑み込んでしまったということはないでしょうか?」
「犯人はどうして、結婚指輪をはずしたのでしょう? まさか、マリアちゃんに奪われたとか?」
「犯人の洋服からサンマのにおいがしましたけど……もしかして、マリアちゃんは犯人の焼いていたサンマを奪い取ったのではないでしょうか?」
(動物病院)
【蒼姫ラピス】
「犯人は昼ご飯の準備中、マリアちゃんにサンマを奪われたのですね」
「そのとき、大切な結婚指輪がはずれてしまい、しかも運の悪いことにマリアちゃんに丸呑みされてしまったのでしょう」
「ということは、指輪を取り戻したい犯人が向かった場所はここ――ワンニャン動物病院で間違いありません」
【蒼姫ラピス】
「あ、見つけました! 丸々と太ったペルシャ猫! マリアちゃんですっ!」
【佐倉桃香】
「なにも知らないだなんて、嘘をついてごめんなさい。猫に指輪を奪われたなんて、そんなことがダーリンにばれたら怒られちゃうから、つい……」
【蒼姫ラピス】
「マリアちゃん、無事に指輪を吐き出したそうですよ。身体にも異常はないみたいだし、これにて一件落着ですね」
▼エピローグ
(事務所)
【笹羅飛鳥】
「ああ、マリアちゃん! 無事でよかった!」
「探偵さん。本当にありがとうございました。なんとお礼を言ってよいのやら」
【蒼姫ラピス】
「あの……私、探偵じゃないんですけど」
【笹羅飛鳥】
「こんなにも優秀で、しかもアイドルみたいに可愛らしい探偵さんがいるなんて知らなかったです」
「近所の人たちにも、ステキな探偵さんがいるって宣伝しておきますからね」
【蒼姫ラピス】
「…………」
(ま、いいか)
まさかこの事件がきっかけで、《VOCADOL》が世間をにぎわすトップアイドルになるなんて、このときは想像さえしていなかった私なのですが、さて。
TO BE CONTINUED……
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