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下手の横スキー66

第66回 初滑りの思い出

 来る日も来る日もぽかぽか陽気。うーん、あったかい。ってゆーかあぢーよ、おい。
 11月になったというのに、今もまだTシャツと短パンで過ごせるなんて、今年はちょっと異常じゃありませんか? 近場のスキー場は予定どおりにオープンしましたけど、まだまだ満足に滑れる状態じゃないだろうなあ。初滑りはいつになることやら。
 去年の初滑りはいつだったっけ? と過去の日記をチェックするうちに、「一昨年は? さらにその前年は? それより前は?」と10年近く前までさかのぼって調べちゃったお茶目な私。

 そんなわけで、今回は前回に引き続いての手抜き企画(って、前回のはやっぱり手抜きだったのかよ)。「初滑りの思い出」を日記より抜粋して、過去9年分どどぉんとご紹介しちゃいます。

▼1997年12月11日(木)
 初スキー! 岐阜のDスキー場へ。でも、雪不足のため動いているリフトは1本だけ。おまけに周りのスキー場はほとんどクローズ状態だから、平日だっていうのに、えらい混雑ぶり。しかも、ほとんどが若いボーダー。
 今までの僕なら、強引にリフト待ちの列に割り込んで先へ進もうとするんだけど、ボーダー野郎ばかりだと、さすがに怖くって、割り込みなんてできなかったわさ。「若い奴が怖い」って感覚は、今までなかったから、そう感じた自分にちょっと驚いてしまった。ああ、こうやってすこしずつオジサンの仲間入りをしていくのね。
 しかし、どーにかならんか、ボーダーのマナーの悪さ。って、こんなことを愚痴ること自体が、すでにオジサンだってことは重々承知してるんだけど……。でも、狭いゲレンデで横一列に座られるのはちょっとねえ……。まあ、こんなところで愚痴をこぼすだけで、注意できない自分も情けないが(苦笑)。

*ボーダーが急増した時期だったのでしょう。僕、ずいぶんと腹を立ててます。あ。でも今ではもう、すっかり仲良しですよ。

▼1998年12月28日(月)
 長野のSスキー場へ。去年ほどではないものの、やはり雪不足。今シーズン最初のスキーなので、怖々ゲレンデに降り立つ。しかしなんだ、一気にカービングスキー人口が増えちゃいましたな。僕も新しい板がほしいけど、カービングスキーを買ったら、下手っぴな理由を道具のせいにできなくなっちゃうし、なによりもそんな金ないし……。うーん、誰か金くれ。

*をを。この頃はまだ、カービングスキーを履いていなかったんだな。

▼1999年12月9日(木)
 Dスキー場で初スキー(喜)! おニューの板で初スキー(喜)! 雨に打たれて初スキー(涙)。
 ってなわけで、行ってまいりました。今シーズン最初のスキー。いやあ……まあ、平日で学生しかいないってこともあるけど、見事にボーダー野郎ばっかりですな。その比率は10:1くらい。右も左もボーダー、ボーダー。おまえは中森明菜か! って感じ(わかりにくい駄洒落だなあ……)。おまけに、いたるところにボーダー用のジャンプ台が造られていて、ひじょーに鬱陶しい。スキーヤー専用のゲレンデはますます減っているし……うーん、年々スキーヤーは隅に追いやられていきますなあ。

*えっと、一応説明しておきますと、この頃、中森明菜が「ボーダー」というドラマに出演していたんですね。ホント、わかりにくい駄洒落だなあ(焦)。

▼2000年12月21日(木)
 Tスノーパークで初滑り。しかし、見事なくらいに雪がない。12月下旬とは到底思えぬポカポカ陽気。驚くべき技術の進歩で、人工雪オンリーでも充分に滑れるようになったから、まあいいんだけどさ。でも年々暖かくなっていることは疑いようのない事実で、ああ、ホントにこのままで地球の将来は大丈夫なんだろうか? と本気で心配になってきたり。

*ちょーど作家デビューしたばかりの頃ですね。地球の将来より、自分の将来を心配しろっつーの。

▼2001年12月21日(金)
 朝4時半起きで、岐阜のMスキー場へ。スキーだっていうと、どんなに寝不足だって、どんなに寒くたって、必ず早起きできちゃうから不思議です。苦しくたって悲しくたってコートの中では平気な鮎原こずえみたいなものか。♪だけど、お腹が出ちゃう。オジサンだもん。
 さてさて、今シーズンの初滑り。ゲレンデは12月とは思えぬくらいの大雪。おニューのブーツもぴったりフィットして、なかなかいい感じ。さあ、これからはタンバリン・ダイエットにスキー・ダイエットをプラスして、スリムなお腹になってやるんだい!

*タンバリン・ダイエット……(苦笑)。この時期、アーケードゲームの「シャカッとタンバリン!」に夢中になってたからなあ。

▼2002年11月27日(水)
 Cスノーリゾートへ。今シーズン3回目のスキーです。
 スキー場へ向かう途中の道のりは、パラパラと小雨が降っていたんだけど、山を登るにつれて雨は雪へと変わり、ふと気がつけば一面銀世界。しかも、吹けば飛ぶようなパウダースノーにドびっくり。ハイシーズンでも、ここまで良質の雪にはなかなか巡り会えないんじゃないかってくらい。今がまだ11月であることをすっかり忘れて、雪と戯れまくった1日でした。一体、今年の天気はどうなってるんだか。できることなら、この調子で12月以降もずうっと冷え込んでほしいなあ。

*この年はホント、雪の降り出すのが早かったよなあ。初滑りは11月11日だったんですが、その日の日記は味も素っ気もなかったので(「初滑り。楽しかった」って、小学生の日記じゃないんだからさ)、こちらを紹介しました。

▼2003年11月18日(火)
 Wスキー場で、今シーズンの初滑り。
 まだ天然の雪はまったく降っておらず、長さ900メートル、幅10メートルの細長いバーンを延々と滑り続ける。スキー操作を誤ると、そのまま雪のない地面へスライディングしちゃうので、結構命がけ。早くゲレンデ一面雪にならないかなあ。

*昨年の初滑りが早かったので、この年も11月から滑り始めたのですが、確か、天然雪が降った時期はメチャクチャ遅かったはず。12月下旬になって、ようやくゲレンデに天然雪が積もったと記憶しております。

▼2004年12月6日(月)
 Wスキー場にて初滑り。どうやら、昨夜から今朝にかけてかなりの量の雪が降ったらしく、一面銀世界になってました。うわーい。まさか、これほど積もっているとは。「一昨日は大雨が降ったし、昨日は暖かかったから、たぶんろくに滑れないだろうなあ」と覚悟していたので、予想外の事態に嬉しさ倍増でした。夕方まで滑りまくり。満足、満足。

*詳細はこのエッセイの第18回を参照。

▼2005年12月9日(金)
 Hスキー場 にて、2泊3日のスキー指導員研修会。これが今シーズンの初滑りとなります。
 詳しくは「下手の横スキー第44回~ビバッ! 初滑り」 をどうぞ(手抜きモード)。

*日記まで手抜きかよ!

 ……えっと。
 次回は頑張ります。いや、マジで。

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