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下手の横スキー63

第63回 Q&A

 なんだかんだいいながら、連載開始から2年半が経過しちゃいましたよ。その間にいただいたメッセージも、ようやく2桁に達しました。2桁って、たったの10通かよ。塵も積もれば山となる。尻もすぼめば「ヤマト発進!」(意味不明)。
 そんなわけで、今回は皆様からいただいた質問メッセージに、ずずずい~っとお答えしていきましょう。題して、「大発見! 南海キャンディーズのしずちゃんと瀬川瑛子は、同じオーラを発している!」。
 ……ではどうぞ。

 Q1
 くろけんさんはいくつくらいからスキーを始められたんですか? そのときのことを詳しく教えてください。
 A1
 初めてスキー場に出かけたのは意外と早く、小学三年生のとき。ただし、スキー場に降り立ったというだけで、スキーはまったくやっておりません。子供会の行事として、無理矢理参加させられたツアーだったため、最初からテンションも低く、寒いわ、ブーツは重いわ、おまけに靴擦れまでこしらえちゃうわで、結局、スキー板を履く前にリタイアしちゃいました。そんなヘタレな子供だったんです。
 初めてスキー板を履いたのは、高校の卒業旅行のとき。場所は白馬の栂池スキー場。気の合う友人たちと、わけもわからず遊んでいるうちに、いつの間にか滑れるようになっていました。そうなると、もう楽しくて楽しくて。どうしてもっと早くこの面白さに気づかなかったかと、悔しくなったほどです。

 Q2
 スキーを始めて10年になりますが、最近はいくら練習しても上達せず、だんだんスキーがつまらなくなってきた私です。結局、昨シーズンは一度も滑らぬまま終わってしまいました。くろけんさんもそういう経験はありますか? もしあるのなら、どうやってそのスランプを克服しましたか?
 A2
 ちっとも上達しなくて嫌気がさした時期なら、僕にもありますよ。そーゆーときは嫌々練習したって逆効果。スキーはしばらく休んで、べつのことに打ち込んだほうがいいかも。そのほうがお金もたまりますしね。あなたがスキー馬鹿なら、そのうちきっと「スキーやりたい!」と身体がムズムズしてくるはずです。そのときを待ちましょう。

 Q3
 5歳になる娘が、オリンピックを見てスキーに興味を持ちました。今度一緒にゲレンデへ連れていこうと考えているのですが、一体なにから教えればいいでしょうか?
 A3
 親が指導すると、どうしても感情的になりがちなので、スキースクールに入校させることをお薦めします。間違いなく、それが一番の早道です。子供だったら、半日レッスンを受ければ、すいすい滑れるようになっちゃいますよ。

 Q4
 スキー用具以外で、持っていくと便利なものってありますか?
 A4
 携帯電話(必需品。これがないと、連絡を取り合うのが大変)、日焼け止め(これも必需品。山の天気は変わりやすいので、悪天候であってもポケットに入れておくこと)、飴・チョコレート(リフトに乗っている途中で、ムショーに甘いものが食べたくなったりするんです。万一、遭難したときも、とりあえずは安心できますし。ただし、気温の高い日のチョコはどろどろに溶けるので要注意)、ハンカチ・ハンドタオル(ポケットティッシュは濡れると使いものにならないので、このほうが便利。怪我をしたときは止血にも使えます)、絆創膏(指が逆むけたり、エッジで手を切っちゃったり……小さい怪我をすることが意外と多いので)、下痢止め(お腹が冷えると、下痢もしやすくなるので。僕は必ず、「ストッパー」を「右のポッケ~♪」に入れてます)、小西真奈美のブロマイド写真(単なる趣味)、たらこキューピーのキーホルダー(単なる趣味)、梅干しの種(いつの間にか入ってた)。

 Q5
 くろけんさんが体験したスキー場での恥ずかしい話をお聞かせください。
 A5
 この僕に恥ずかしい体験談など……いっぱいあります。カメラのストラップがリフトにからまり、降りることができなくなって、そのまま宙吊り事件。どうしても我慢できなくなって、ゲレンデの隅で立ちションをしていたら、突風が吹いてきて、まともに顔にかかっちゃいました事件。リフトの上からゲロ吐きまくって、後ろの人はいい迷惑事件。上半身裸で滑ったら、乳首が凍傷になっちゃいました事件。それから、えーと……。

 Q6
 ペアリフトで、とっても可愛い女の子と相席になりましたが、勇気がなくて話しかけることができませんでした。相手に嫌がられることなく、自然に会話するテクニックを教えてください。
 A6
 オーソドックスではありますが、まずは「どこから来たの?」と質問してみましょう。
「……東京から」
「へえ、そうなんだ。僕はアンドロメダから空飛ぶ円盤に乗ってやって来たんだ。(スキー板を指差して)ほら、これがその円盤」
「円盤って……それ、スキー板でしょう?」
「うん。アダムスキー型UFO」
「…………」
「あは。あはははは」
「アダムスキーって……それ、単なるスキーで、アダムじゃないですよね?」
「アダムは僕だよ。そして、これからイヴになるのが君だ」
 この台詞で、女の子はぽわわわ~んと……なるわけねーな。

 Q7
 ゲレンデで使える、大爆笑間違いなしの駄洒落を教えてください。
 A7
 八方尾根スキー場でよく使う駄洒落。
「(猟銃をかまえる真似をして)ズドーン」
「…………?」
「八方で発砲」
 僕はこの駄洒落で、友人を7名ほど失いました。ダメぢゃん。
 あ。とっておきの駄洒落がありました。あなただけにこっそり教えましょう。
「スキー、大スキー!」
 わっはっはっはっ。く、苦しい。腹がよじれそうだ。た、助けて……。

 Q8
 くろけんさん、初めまして。いつも「下手の横スキー」を楽しみにしております。嘘です。「食は応酬にあり」は毎回欠かさず読んでいますが、「下手の横スキー」はよっぽど暇なときだけ、鼻くそをほじりながらざっと流し読みしてます。今日の鼻くそは粘着力が高く、なかなか指から剥がれ落ちてくれないんですけど、どうすればいいでしょうか?
 A8
 知るか。食っとけ。

 Q9
 とどのつまり、今回はネタに困って苦しまぎれに執筆したってことですよね?
 A9
 …………。

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