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2024年 黒川能 王祇祭準備〜豆腐焼き〜
2024年王祇祭が2月1〜2日にかけて行われました
本年は上座と下座両座の当屋頭人が神職という
なかなかレアな年
また下座当屋は自宅が会場になりました
近年主流となっているのは公民館に能舞台を設置し自宅を脇宿(脇当屋)とおくのですが
今回の下座は自宅が当屋となるので近隣の住宅が脇宿(脇当屋)となりました
今回はお祭り前のことを少しまとめます
豆腐焼き
王祇祭は別名豆腐祭りと呼ばれており
お祭りで振る舞われる凍豆腐(当屋豆腐)も有名です
この豆腐は当屋でしか食べることができず
市販されている当屋豆腐がありますが
それとは大きさや食感そして食べ応えが違います
その豆腐焼きが2日間にわたって行われました
今回豆腐焼きを行ったのは下座のみです
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この豆腐は木綿や絹の市販されているものではなく
豆腐屋さんにお願いし独自の配合で作ってもらっている
当屋豆腐(凍豆腐)用の特別な豆腐です
焼かずに食べると木綿より硬く少しぼそぼそした食感で滑らかさなどはありません
作ってもらった豆腐の量は5升
それを細く切って櫛に刺し焼いていきます
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焼くのは小屋の中
向かい合って座り相手側の豆腐が焼けると
竹竿で「これが焼けてるよ」と教え合いくるくると回しながら豆腐を焼いていきます
火が近いのでダンボールを切ったもので顔を覆い
熱さを緩和させたり顔に火の粉が飛んでくるのを防いでいます
服に火の粉が飛んできたら穴が空くので
穴が空きにくい服を着てきたり
穴が空いてもいい服を着ている人もいて
様々でした
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1周焼き終わった豆腐は櫛から外し
半分に切りコンテナに入れられ
冷凍庫へ運ばれます
煮る
数日凍らせた後豆腐を煮ます
この味付けのレシピは門外不出
沸騰しよく味が染みたら
藁を使い豆腐を返します
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よく煮た豆腐は藁の上に並べて冷ましていきます
よく冷えたら当屋豆腐の完成です
この豆腐を
上座では温かい豆腐にタレをかけて
下座では冷えた豆腐に温かい汁をつけて
食べます
それはまた詳しく上座と下座の食事で書こうと思います
豆腐焼きの日を振りかえる
天候
豆腐焼きは2日間にわたって行われたのですが
とても天気の良い日でした
日差しがあり気温もそれほど低くはなかったので
汗だくになる人が続出
飲み物があっという間になくなっていきました
豆腐焼きにはある程度寒さがあった方がいいのかもしれないと思いました
撮影について
豆腐焼き当日
取材の方やカメラを持った方がたくさんいらっしゃいました
数名の方とお話しさせていただき
「ようやく写真が撮れる」
「コンテストに応募する写真を撮りにきた」
「この数年待っていた」
昨年はなく今後継続するかもわからないので撮るなら今しかないと遠方から来たという方もいたり
心待ちにしている人が多くいました
「撮らせてもらっていいですか?」
「中のどの辺だと邪魔にならないですか?」
と声をかけ配慮して撮影されている方が多数でした
一方で許可なく撮影している方や
小屋の入り口をふさぐように撮影している方も見受けられました
撮影したいという方がたくさんいらっしゃったことは嬉しく思うのですがある程度の配慮やマナーが必要なのではと感じました
豆腐焼きをして
豆腐焼きをしました
熱かった
火の燃え方によっては結構熱いです
火の勢いがあると豆腐はよく焼けますが熱い
そして目が痛くなります
ジュースにお茶やお菓子をみんなでまわしながら焼き
少ししかない雪の中で
ジュースやビールを冷やしたり
大変ではありましたが楽しい豆腐焼きでした
お読みいただきありがとうございました
次回は王祇祭編です
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