スーパーバイザー学校「フランチャイズビジネスの法律知識」

私が所属する事務所の代表弁護士である金井高志先生が、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会のスーパーバイザー学校において講師を務めるということで、そのお供をしに行ってきました。

講義の対象は、フランチャイズ本部のスーパーバイザーの方で、講義の内容は、スーパーバイザーさんのための法律の基礎知識についてでした。

そもそもフランチャイズってなんだと思う方もいらっしゃるかと思いますので、フランチャイズ契約の定義を。
なお、フランチャイズについて詳しい説明は、別の記事で書きたいと思っています。

フランチャイズとは、事業者(「フランチャイザー」と呼ぶ)が、他の事業者(「フランチャイジー」と呼ぶ)との間に契約を結び、自己の商標、サービス・マーク、トレード・ネームその他の営業の象徴となる標識、および経営のノウハウを用いて、同一のイメージのもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え、一方、フランチャイジーはその見返りとして一定の対価を支払い、事業に必要な資金を投下してフランチャイザーの指導および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係をいう。(一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の定義)

簡単にいうと、フランチャイズ本部が、自己の持っている商標とノウハウをフランチャイズ加盟者に利用させ、その対価として、フランチャイズ加盟店がフランチャイズ本部にロイヤリティ等の金銭を支払うことを内容とする契約のことをいいます。

また、スーパーバイザー及びスーパーバイザー学校については、以下のとおりです。

スーパーバイザー(SV)とは、フランチャイズ本部と店舗を繋ぐ必須の存在です。スーパーバイザー学校では、SVに必要な能力5C+1Pを理論と実習で学び、SVとしての能力向上を目指します。

スーパーバイザー学校の特徴
スーパーバイザー学校はSV知識だけでなく様々なプログロムで構成しています。
①法務・労務・財務と幅広い知識の習得
②ホスピタリィティマインドの習得
③店舗診断による実習
④FC協会ならではの異業種の受講生との交流

■理論学習・実習
・フランチャイズ総論
・フランチャイズ・ビジネスの法律知識
・コミュニケーション
・計数管理の基礎知識
・問題解決手法
・行動科学マネジメント
・労務の基礎知識
・インバスケット
・商圏診断 ・スーパーバイザーの使命と役割
・フランチャイズ契約の基礎知識と法律問題
・財務諸表の知識(税務含む)
・ホスピタリティ・ベストサービス
・コントロール
・マーケティング
・カウンセリング
・フランチャイズパッケージ論
・店舗診断実習

出典:一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会HP


講義の前半では、法的三段論法等の法律学や民法の三大原則等の民法の体系、契約書の意義・作成の意義等についてご説明がありました。講義の後半では、フランチャイズ・ビジネスにかかわる契約についてご説明がありました。

金井先生は、弁護士として20年以上フランチャイズビジネスにかかわっている中でご自身の貴重な経験談を講義の途中途中にお話しして下さり、その経験談も大変勉強になりました。

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