縺翫メ繝ウ繝√Φの独白

僕が生まれた国は2つの島に分かれていて、東の島に生まれた人の方が偉いです。

僕のように西の島で生まれた人は、5歳になったら東の島へ渡って奴隷として従事します。

そして35歳になったら雇い主が決めた相手と結婚して、子供が出来たら西の島に帰れるんです。

西の島に帰ってからは、子供を奴隷として送り出す度にお金が貰えます。

だから皆たくさん子供を産みます。

僕は8番目の子供で、弟と妹が3人います。

西の島では離婚が認められないので仲が悪い夫婦もたくさんいます。

でも、お金が欲しいから子作りはたくさんするんです。

僕も5歳の時に東の島へ渡りました。

僕の雇い主はすごく意地悪な人で、でも僕のことを気に入ったのでほとんど毎日エッチをしました。

僕は頑張って30年耐えようと思ったけど、ダメでした。

雇い主は僕に結婚はさせない、一生西の島には帰してやらないと言ったんです。

その時初めて知ったのですが、東の島の人は税金をちょっと多めに支払ったら、西の島の奴隷を結婚させずにいられるそうです。

僕は嫌だと言ったけれど、どうにもなりませんでした。

そんな時に遠い国で別の人の子供にならないかと言われて、はいと答えました。

それでその後は1週間くらい船に乗りました。

僕は船酔いをして大変な思いをしたけれど、でも頑張りました。

そして陸に着いたらそこからまた1週間くらいかけて身体中を調べられました。

恥ずかしかったけど、これも頑張って我慢しました。

検査が終わったら、また1週間くらいかけて列車に乗りました。

列車では小さな個室に1人で入って、窓も無かったので少し怖かったです。

ご飯もトイレもその中で済ませました。

そして降りて良いよと言われて、目隠しをしたまま降りて車に乗りました。

車に乗ってからは頭から袋を被せられて、まだまだかかるからトイレがしたくなったら言いなさいと言われました。

それでどのくらい走ったか分からないけれど、とてもお腹が空いたし、トイレには5回行かせてもらったので、多分2日くらい過ぎたと思います。

トイレの時も袋を被ったままでした。

そうしてやって来たのが、昆虫人種様たちの村です。

羽とかフクガンとか触覚とか、人それぞれ色々な虫の特徴を持っている人たちに会って、僕はすごくビックリしました。

実は……「怖い」と思ってしまったけれど、でも、気に入ってもらいたかったので平気なフリをしました。

僕を送ってくれた人たちはすぐに帰ってしまったので、僕は自己紹介をする時にはもう独りになっていました。

昆虫人種の皆さんは僕よりずっと頭が良いから、言葉がすごく複雑で何を言っているのか分かりません。

だからとても困ったけど、皆さん優しいので僕を新しい家族に引き合わせてくれました。

僕の新しいお父さんは腕が6本あって、お母さんは羽とかフクガンがある人です。

2人は僕を見たらすぐに頭を撫でてくれました。

何を言っているのかは分からなかったけど、多分名前を聞かれたのかなと思ったので、僕は自分の名前を言いました。

西の島で生まれた子供は、その年に生まれた順に番号で呼ばれます。

それで東の島に渡った時に雇い主から名前を貰うのですが、僕はその時『おチンチン』と名付けられてしまいました。

意味はそのまんまで、すごく恥ずかしい名前です。

でも、奴隷は何かするとき必ず名前を言わなくてはならないので、僕はその度に大きな声で名前を言って笑われました。

だから新しいお父さんとお母さんも笑うかなって、怖かったです。

でも僕の名前はこれだから、怖かったけど言いました。

そうしたら2人は笑ったけど、でも馬鹿にした感じではなかったです。

それでその後、僕に何か言いました。

何を言ってるのか分からなくて「何ですか」と言ったら、僕を指さしたり、肩を叩いたり、頭を撫でたりしながら何度も同じことを言われました。

それで僕はやっと、いま僕は新しい名前を貰ったんだと分かりました。

難しくて僕の口では言えないけど、それが僕の名前なんです。

新しい名前をもらったから、新しい自分になろうって思えました。

だからそう言って、お父さんとお母さんに伝わったかは分からないけど、でも頑張ろうって決めました。

この村の生活はまだ慣れないことが多いけど、一生懸命頑張って、お父さんとお母さんの子供として立派になります。

それが僕の夢です。


以下、テキストファイルに使用させていただいたサイトです。
https://tools.m-bsys.com/dev_tools/char_corruption.php

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