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「木下龍也と岡野大嗣の短歌教室」。

 多くの人に言葉を届ける人を本当にすごいと思う。詩歌の世界では若手の中で一番一般誌で言葉が売れている二人だと思っている。その人たちの短歌教室に参加した。ナナロク社主催。

 良きライバルに恵まれて良きブレーンに恵まれた岡野さんと木下さんと村井さんを羨ましく思う。今後お三方が何をされるか楽しみ。

 自分はありがちなきっかけで短歌を知ってより作りたくなった。東京にいるからいろんな歌人に会おう思った。だったらいろいろ行ってみようと思ったのが去年。

 最初は往来堂。東直子さんと千葉聡さんと佐藤弓生さん。次に文喫。穂村弘さん。次に枡野書店で枡野浩一さんと田中有芽子さん。次に高円寺のCLOUDS ART + COFFEEで木下龍也さんと岡野大嗣さん、村井光男さんを知る。

 今日の短歌教室でだれか二人をインストールしてみ?って話があって一人はもうすでに追っかけている人がいる。あと一人と言わず自分にとってのヒーローはインストールしていきたい。ヒーローに声をかけてもらったことは、助けられたほうは強烈に覚えているので感謝していることを伝えたい。

 オンライン教室の良いところはみんなで同じものを見て同じものについて話し合えるのが良いことだと思う。みるものが一つだから視線が集まるし同じものについて考えを巡らせられるのがすごい良い点。地理も問題にしない。参加者に名前を知っているかたもいてちょっと話してみたかった。

 今日もらった指摘。自分の思ったことを短歌にする意味を思う。メッセージ的な短歌だとなるほど音楽とくらべて分が悪いかも。なるほど手数じゃどうにもならない。岡野さんの言うように短歌の良さを考えるべきかも。木下さんに良いと思ったと言ってもらえたのは超励み。

 木下さんの悩み?これから選者として媒体も持つのだし強気の木下さんが魅力だと思うのだけどジャンルとか短歌の歴史の前に苦悩されているように思った。木下さんのエッセイや小説も読みたいと思う。短歌はもっと読みたい。教室次回があったら木下さんの詩情について伺ってみたい。

 短歌を始めるときに筆名がほしいと思って(会社バレは嫌だったので)『かんたん短歌の作り方』を読んで悩んで今の筆名に決めた。それから短歌の時は筆名を名乗ってる。

 HIBIYA COTTAGEでの『たやすみなさい』の刊行記念のイベントの時に陽太朗って感じですよねぇって岡野さんに言ってもらったことめっちゃ嬉しく思ってる。高円寺の店先で木下さんに声かけてもらったこともめっちゃ嬉しく思ってる。あの時、村井さんに撮ってもらった写真は宝物だ。たぶんそういう積み重ねで今も短歌が好きです。

 最後に岡野さんと木下さんの好きな短歌。代表歌過ぎてみんな好きだと思うけど自分もこんな一首を作ってみたい。コンスタントに良いものを作るのは難しいかも。でもこんな一首がいつか創れたらと思う。ファンレターみたいな書評もそのうち書きたい。やりたいことは誰かにとってもお守りになるような短歌を作ってみたい。

 

四季が死期にきこえて音が昔にみえて今日は誰にも愛されたかった/岡野大嗣
立てるかい 君が背負っているものを君ごと背負うこともできるよ/木下龍也

大変ありがとうございます。