わからないこと、わかりえないこと、わかりあわなくてもいいこと、いまできること

これだってあれだってよく考えたらそれぞれが崇高なのに、時間が無いからってよく考えないから。

類似点を探す。似ていれば形容、同じじゃないことを証明するために述べる長い文章は、日常では端折らなきゃ相手にされなくて。だから同じじゃなくても『それ』としてみたりする。

省略したものをさらに省略して、来た場所の痕跡すら消すことになって帰る場所を忘れても帰る場所を作り出すまで変わる必要が出てくる。途方もなくなって離脱、繰り返してどこへもいけなくなった。

忘れて、忘れて生き延びる手段。思いの外ざっくばらんにできている人生の道半ばで離脱していった友が遺してくれたのはきっとこの先も続くであろう終わりの無い寂しさとか、もう会えないんだなっていう事実、置いていくような罪悪、とにかくもうどれも進まなくてさらにはどれも取り戻せない…これは、絶望?まさかこんなに明るい色の絶望があるとは気付かなかった。そんな発見もくれたな君は。

明るい終わりであったならそれでいいのだけれど、それかどうかを私は知らない。誰も知らない。もう知れない。釈然としないのはそれだ。一生解明できない謎が手の中にあるのは…不快だなぁ。他の謎全てが解けても、その謎だけは永遠に解けないのだ。これは真綿の様。まぁいいかといつもなら言えるけれど、それだけはなんだか言えない。放れない問題。

心に線なんて引けない。けど、形で区切ってしまう癖がある気がする。きっと心って宇宙みたいにどこまでも続いていると錯覚できるくらいのなんかよくわからない場所なのかなと思う。いろんな星が浮かんでいる、海のようだけど液体ではなくてやっぱよくわかんないそこ。空間?脳みそのなかにあるとか足の小指にあるとかいろんな話を聞くけれど事実は知らないただの不可思議。永遠の都市伝説といっても過言ではないような…。まぁいいや。
あるがままにあればいい。どうしようもないし。ただね、そこに君の難題はどうやら星として存在しているのではなく、もはや宇宙の一部的に在る感じになっちゃっている。暗黒物質側だ。でもそれともちょっと違って、それはふとした時に、どこにでも出現する。一つの星の中に小さく現れたりすることもある。またいつかは星の表面全部がそれだったり。外から見た地球の、海全部に君の名前が大きくラベリングされてる感じ。あぁ、あれは!ってなる。そこまではわかりやすさに感謝できるのだけれどそこから先がね。名前を知っていても中身を知らないみたいな、どんな人なのか訊ねてみたくなるけど、もうそれはできないってそこで気付く。…心の在処も在り方も不明なために生じてるこの不具合にそうやってときどき悩まされたりする。

複雑怪奇。未知は未知のままだから美しいって何度も唱えたけれど、綺麗な薔薇には棘があって、人は時々自ら指を差し出す。
好奇心に生かされて、好奇心に首を絞められるようなシステム。
声が届く場所を知りたくなって思い切り叫んでも木霊に騙されてそんなこと知らなくたって満たされて生きていけると返答が返ってくる。
ただ、必要なものだけでコーティングした生活は生き埋めに近い。息をするにも余白が無けりゃね。

私は生きてる。まだ死んだことが無い。だから、君を理解できないのかもしれない。今判ることはそこまで。これならまぁいいかと言えなくもないかも。いずれ分かるんだろうなって見通しが立った。仕方ない。心中してもそのあと同じ場所にいけるとも限らないんだしね。こればかりは、自分のを見つけるしかないか。せめて後から持ち寄って話が出来たら一番いいかな。
それくらいしかもう今は。

まあまあ、そこまででよし。きまぐれもよし。
もう涙が止んでいればそれだけでいい。君は人の幸せを喜んでくれる人だったから。私も君にそれを祈ることにしよう。
あとはさいごにしよう。今はここまでにしとこう。

長い時間をかけていくよ。さいごの船には大切なものを詰め込んでいきたいからね。君の喜びそうなものも詰め込んでいこう。
まだまだ余白の隙がある。まだまだ集めなきゃならないようだからまぁ待っていてよ。