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KUROGOが生まれた話

「未来あるアーティストの市場開放」

急によくわかんないこと言ってるなぁと思われる方が多数派だと思います。

初めまして。KUROGO株式会社代表の工藤と申します。
KUROGOはアーティスト/クリエイター向けの事業を展開していく企業です。
2024年2月9日、「クリエイターファーストの新しいコミュニティ」として、「FEAT」というサービスがローンチされました。
よろしければこちらもご覧に入れますと幸いです。

FEATのアイコン画像


さて今回は初回投稿ということで,どういう経緯でKUROGOが生まれたのかを少しお話ししようと思います。

現代のアーティスト事情

この記事をご覧の皆様の中にはアーティストやクリエイターではない方も多いと思います。あまりデータ等を使わず少しくだけた形でお話しします。

日本の音楽業界では今ちょっとした「変革期」に差し掛かっています。
少し前の音楽業界というのは,例えば音源一つとってもまずレーベルと契約して、決して安くない制作費をかけてスタジオに行き、レコーディング、
CD化して店頭に出してお客様に買っていただくという流れが一般的でした。

時は過ぎ、今ではそうした流れが主流というわけではなくなりました。
今では一曲制作すること自体はPC一台かつ一人で完結してしまうことも
ザラにあります。またソフトウェア性能の向上で、普通では買えないような特別な機材や設備が必ずしも必要というわけではなくなったのです。
(もちろん良い機材を使えば質の高いものが作れる事は変わっていませんが)
リリースという点に関しても、CDのリリースからApple MusicやSpotifyを
はじめとするサブスク配信やYouTubeでMV投稿といったデジタルでの
リリースが主流になりました。

ここまで読んだ方はお気づきかもしれませんが、現状を一言で表すと
ある程度は一人でできてしまう時代」になってきているのです。
音楽制作を一人もしくは共作で行い、配信はTunecoreやBIGUP!、Distrokid等ディストリビューションサービスを利用して配信し、再生回数に応じて
収益を受け取ることができる。しかも、レーベルなどの中間マージンを取るものがないので収益率が非常に高い。
まさに新しい形の常識が生まれているのです。

現状の限界と今後の課題

先述の通り、現代ではこれまでマネジメント会社やレーベルが入らないと
できなかったことがどんどん個人でもできるようになってきています。
エンタメの世界で5年ほど進んでいると思われるアメリカでは、
こうした個人を主軸として活動するアーティストが既に一定の割合を
占めているようです。
しかしながら、まだまだ課題や限界は山積みなのも事実です。
大きく分けて2つ課題があります。

1.チーム体制とネットワーク構築
個人でできるとはいえ限界はあります。
基本的にはアーティストは楽曲制作の範疇からあまり出ることはなく、
映像制作やプロモーションとなると、他クリエイターの協力が必須です。
例えば、一つの楽曲を一人でできたとしても、リリースするためには
アートワーク(ジャケ写)」が必要になってきます。
また、ただリリースをするだけではリスナーの注目を浴びることは
あまりできないので、現代のアーティストには「MV(ミュージックビデオ)
をYouTube等動画サービスで配信していくことが求められています。
この時点でイラストレーター(絵師)、および動画クリエイター(動画師)の
協力が不可欠なのです。
楽曲を制作して、MVを作り、リリースする。この最低限の流れだけでも
色々なクリエイターとのコラボ、共作が必要なのです。

2.企業との連携や取引
個人として対企業との案件を受けたり、共同でプロジェクトを進める
アーティストの方々も増えてきました。しかし、まだまだ少数派です。
というのも、企業側は基本的にはマネジメントを行なってくれる人との
やり取りはトラブル回避や手続きの点で安心できるということが
大きな要因であると考えられます。
特に企業が主催するLIVEやメディアの出演においてはアーティストが
直接交渉テーブルに座ることがあまりよく思われないことがあります。
ただし、こうした問題はマネージャー等の「人」がいないといけないのか「交渉に最適なシステムがない」のが問題なのかは定かではありません。

KUROGOは何をするのか?

そんな背景のもと、私は本当の意味で「一人でなんでもできる時代」を
作りたいという思いが芽生えてきました。
「一人でなんでもできる」というのは、一人のアーティストが全て
一人で一貫して活動の全てを網羅するのではなく、
企業や個人に依存せず、独立しながら共創していく」という
意味です。
一人の観客としてエンターテインメントの無限の可能性を信じ、
他人事のように期待するのではなく、
作り手を幸せにするところから始めよう。
そしてKUROGOは、その第一人者でありたい。
​この一つの理念からKUROGOは始まりました。

今後行っていくこと

こうして始まったKUROGOですが、大きく分けて3つ取り組んでいきたい
事業があります。

1. クリエイターファーストの新しいインフラ構築

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冒頭で少しご紹介した、「FEAT」というプラットフォームがこの事業です。
Twitterやメールなど、コラボレーション/依頼を行う際のコミュニケーションツールはあるものの、成果物持ち逃げといったトラブル、ファイル送信等
やりとりの手間、そもそも良いクリエイターが見つからない、支払いでの
身バレといった課題が山積みです。
こうした問題を解決する、「依頼交渉/コミュニケーション/納品まで
ワンストップで行えるプラットフォーム」がリリースされます。
まずは「作りたいけど作れない」「実力はあるのに依頼がこない」といった一般的な問題から、「コミュニケーション/金銭取引の効率化」といった
プロ目線の問題まで一気に解決していきます。

2.プロのアーティストクリエイターを支えるエージェント事業

アーティストやクリエイターの権利や意向にしっかり向き合いながら,
主導権はアーティストに帰属するエージェント事業を展開する予定です。
あくまでアーティスト活動の黒衣に徹し、上に立ったり、先行しない
新しい形のエージェントを目指します。
とはいえ、事業展開の時期はまだ見えていないので,
「あんなこと言っていたなあ」程度で覚えていてください。

3.新しい形のレーベル事業

これもまだまだ展開が先だとは思うのですが,新しい形のレーベルを
作りたいと考えております。
ジャンルを過度に絞ったり、作風にオリジナリティを持ったり、
権利を取っていたりせず、現代にあるべきレーベルの形を模索し続けるような事業にしたいと考えています。

今後、アーティストやクリエイターの方々が生きやすい世界を実現すべく
誠心誠意取り組んでまいります。
どうか、KUROGOをよろしくお願いいたします。

KUROGO株式会社代表取締役
工藤 吟






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