3分間で終わるわけがない
最近話題となっている正義のヒーロー。
少し想い出があるのでペンをとります。
くろがねです。m(__)m 今日も遊びに来てくれて有難う御座います。
かといって、その映画の話ではなくて
オッサンの昔話です。
諸事あり今は映画館に足を運ぶ余地は無いので、映画は
ほとぼりがさめた頃にひっそりと見ようかな、と思います。
では!スタート!
当時、舞台演劇系の人脈に強い友人が数人いて
サラっと仕事に誘われたのでした。
「ちょっと手伝ってくれない?」
「OK、いつから?」
「来週の月曜からだよ」
「了解!」
こんな軽い返事で始まったのですが
現場に行ってみて驚き・・・
こんなちゃんとした現場だったのか!
それは、ウルトラマンの企画でした。
ウルトラマンになる仕事です。
そう、中の人ってやつです。
しかも、スーパーの軒先でやるやつでなくて
版権の権利保有会社が主催の、後楽園でやる本物のやつです。
今でこそ、ライダーに圧倒されてしまった様相ですが
当時はまだウルトラマン人気も根強くて、
満員御礼が出ること事もありました。
催事は様々なものがありましたが
私はミニ・ショーの舞台に加え
外回り(入場待ちのお客様サービスで握手してまわる)が担当でした。
あ、あとラジオ局のインタビューなんかもありました。
あのお面を想像して頂ければ、
何となくご想像頂けるかと思うのですが、
何って、視界が悪すぎて 歩くのすら困難なんです。
本物のスーツアクターの方たちは、その視界状態でも
バク転したり、激しいアクションをこなします。
あの方たちは本当に凄い。(専属のアクターチーム)
目玉の下の細いラインから覗き見る様な構造なのですが
それが横長の細い線の様な穴で
そこからの視界だけでは、平衡感覚を保つ事が難しい。
行列の前で躓いてしまったり、方向感覚を失ってしまったりで、
お客様に笑われてしまった事もあります。
(並んでいる子供たちに爆笑された)
千秋楽のステージで、あまりのお客様の多さに緊張しすぎて、
キメポーズを戸惑ってしまい、Pから盛大なる苦笑を頂戴しました。
それもあってか次回の舞台の話は来ませんでしたが(笑)
今となっては、あの時に芸能とか俳優の道を歩んだとしたら
ギターや音楽は続いていなかっただろうなと思いますし
今の家庭も子供たちとのくらしを育む事も無かったかもしれませんので
それはそれでよかったのだと思います。今がベストですね。
その後、権利元の経営難の話などがニュースで報じられ
ライダーに押されてゆく様を寂しく思っていましたが
新作映画の話題でちらほらとウルトラマンの文字を見て
おお!蘇ってきた!頑張れ ぼくのヒーロー!! といった感じです。
我が家の子供たちは、ライダーで育ったのですが、
私のヒーローは、やはり、ウルトラマンです。
初代マンやタロウももちろん好きですが、
パワードとネオスが推しです。キャラ曲もカッコいいのですよ。
ブースカとカネゴンもスーツの出来が良くて
可愛くて大好きでした。
※小型怪獣はスーツが小さめなので、小柄の女性アクターが担当します。
スーツを着れば、暑いし、苦しいし、怖いし、
とても3分では終わらない大変な仕事でしたが
夢を配るという仕事は、「超」がつくほど楽しいものでした。
どんな形でも、人を楽しませる事が出来るのは幸せなものです。
今となり、形は変わりますが、
人を面白がらせたり楽しませることを
実現していけたらいいなと思います。
もちろん、自分自身も楽しみながら。
自分を信じて続けます。道を探して。
今日は、そんなオッサンの昔ばなしでした。
最後に懐かしの画像を貼りますが、
念の為、ヒーローを愛する小さなお子様には
決して見られないよう様、お願いします。
ヒーローは中の人が存在してはいけませんからね。
今日も最後までご覧頂き有難う御座いました。
では!また!
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