地元から出なくても休日を楽しめる、そんな地域を目指せ
筆者が勤める会社にも、筆者と同じ横須賀住まいの人が何人かいる。
そういう人に地元のイベント情報、特に個人開催や来場者が100人にも満たない規模の話をふるとまず「知らない」と返ってくる。タウンニュースなどに載っていたり、市が広報で流していたりするようなイベントでも、結構反応が薄い。
確かに筆者は性格柄その手の情報に貪欲であり、常に何か面白いことはないかと漁っているので、人よりも地元イベント情報への感度は断然高いと言えるかもしれない。それにしても、こんなに面白いことしているのに知らないとあっさり返ってくるのはどうなのだろう? と感じる時が多々あるからもったいなく感じる。
もしかしたら、大抵の人はその程度の低感度なのかもしれない。
特に家族がいるような人間ならばそうなるのかもしれない。休日は個人的趣味よりも、家族サービスに比率を割かなければ。
しかし、家族がいるからこそ地元の面白みをもっと知ってほしいとも感じられる。
特に、休日はわざわざ遠出しなくても楽しめる何かが意外と身近にあることは知ってほしい。自分たちが住んでいるエリアが、地元から出なくても充分に家族や個人を楽しませられる、そんな地域かもしれないのだから。
もう少し、感度を高めて地元をみてはいかがだろうか。
例として筆者の休日を紹介しながら地元の楽しさを探ってみよう。
⚪︎横須賀美術館
先日、三連休でもあり、時間も空いたのでちょっと気になる場に出向いてみた。
まず一つめが、横須賀美術館だ。
ここは、現在『巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現展』をやっている。
こちらは、マジンガーZやガンダム、ボトムズなど、70年代・80年代のロボットアニメを中心とした作品のロボット設定に関する資料やその成り立ち、それが出てきた意味などを美術館という空間を利用して表現している。
古いロボットアニメ好きにはたまらない展示だ。そのせいか、きてる人も50代以上の男性が目についた。
横須賀美術館は、浦賀駅か馬堀海岸駅からバスで行ける。
筆者も年に2、3回程度だが訪れている。
アート好きでなくても、海に面したそのロケーションは見ものなだけに訪れてほしい場所である。
横須賀の休日を彩るにはもってこいの場所だ。
海だけに注目が行きがちだが、美術館の背後に広がる自然公園も歩いていて気持ちがいい。
美術館のあと、時間に余裕があれば歩いてほしい。春になれば、一面に花が咲く広場もある。
美術館を含めた観音崎は意外と横須賀市民が利用してない場でもあるかもしれない。それだけに、アートだと敬遠するのではなく、散歩がてらな感覚で気軽に訪れてほしい。
こういった文化的空間を楽しめるような感覚をあわせ持てれば、休日は充実していくはず。
⚪︎コントラバスヒーロー
三浦半島を中心とした地域密着のヒーローがいることをご存知だろうか?
以前、このnoteでも紹介したことがあるので、筆者の読者ならばご存知かと思う。
それが、コントラバスヒーローである。
美術館を訪れた翌日、今度は新港町にあるポートマーケットを訪れた。
目的はもちろん、コントラバスヒーローショーだ。
去年の久里浜花火大会(中止)の際にも観たご当地ヒーローショーだ。
このコントラバスヒーロー、件の筆者記事にも書いたが、何よりの特徴がヒーローがコントラバスを弾くこと。ギターやバイオリンでなく、コントラバスというのが特徴的である。あの大きな楽器を持って会場に参上しているのだから驚く。
そして、ヒーローショーに本格的なバイオリンやピアノを交えた演奏が行われること。まさに唯一無二のヒーローショーではなかろうか。
そんなヒーローショーを身近な場所で、しかも無料で楽しめるのだ。
こんなお得な話はない。
ヒーローショーだけだと子供しか楽しめないようにも思えるが、このショーは本当に本格的な演奏までもついている。むしろ大人が楽しめるショーと言えるかもしれない。
コントラバスヒーローは先日はテレビにも紹介されたくらいだ。
今注目のご当地ヒーローと言えるだろう。
しかし、いくらテレビで紹介されたとはいえ、まだまだ横須賀での知名度はどうなのだろうか。
おそらく、ある程度の情報感度の高さがないと存在に気がついてないのではなかろうか?
はやく三浦半島といえばコントラバスヒーローと三浦エリアはもちろん他地域の人からも認知されるようになってほしい。
これだけのクオリティ高い演奏を間近で見られるショーはなかなかないだろう。
偶然この記事を読んだ三浦半島とその周辺地域の方は、是非とも観に行ってほしい。大人でも楽しめるショーである。
他、筆者はコースカベイサイドの映画館で映画も楽しんでいた。この三連休は横須賀を出ることなく満足できたのである。
意外と地元を出なくても楽しめたりするものである。
また、足りないと感じるのならばむしろ自分で企画して何かを仕掛けてしまってもいい。
別に大掛かりな何かをする必要もない。
筆者のように、谷戸会という名の鍋会(もしくは飲み会)を立ち上げて色々な人を呼び込めばいいのだ。そこで出会った人とまた違う企画を立ち上げていけばまた選択肢は広がるだろう。そうやって別に東京や横浜のような大きな都市に出なくても休日を充実させる何かはどこにだって用意できる。
去年旅行に行った兵庫の豊岡でだってそれらしき活動をしている人とも出会えた。場所ではなく、人の意思が必要なだけではなかろうか。
なるべく休日は地元で楽しみ、地元でお金を落とすようにしたいものだ。
読者の方々も、感度レベルを上げて地元をもう一度調べてはいかがだろう? どこかにお気に入りの場が見つかるかもしれない。
支援いただけるとより幅広いイベントなどを見聞できます、何卒、宜しくお願い致します。