初めてのBCリーグ観戦 マイナーだからこその戦略は必要では?
GW、皆さんはどこかへ行きましたか。
どこへ行っても人混みだらけで疲れてうんざりな人も多いのではないでしょうか? 観光地へ出向けば人を見に行ったかのように人だらけで進むこともままならず、移動の電車は電車で激混みで休めやしない。休みのはずなのに疲労が蓄積、なんてことも。
さて、筆者はそんな中、何年かぶりに横須賀スタジアムまで向かいました。
横須賀スタジアムといえば、DeNAベイスターズの2軍本拠地ですが、今回の試合は違います。
BCリーグ、神奈川フューチャードリームス対埼玉武蔵ヒートベアーズの試合です。
人生初のBCリーグ観戦を楽しんできました。
さて、試合は両軍ともに制球が落ち着かず、守備の荒さも目立ちながらも、8-0でフューチャードリームスの8回ゴールド勝ちとなりました。
(BCリーグは8回で8点差つくとゴールドになります)
普段、NPB(1軍)の試合を観ていて、特に今年はWBCも観ていただけに、守備の荒さが目につく印象でした。
ただ、裏を返せばNPBで何気なく捌いている守備も、実はかなりの能力があるからこそ当たり前に見えてしまうのでしょう。
セミプロレベルなら、打球の判断ミスなども出てきてしまうのかもしれませんね。それだけに、NPBで見られる何気ない守備は実は華麗な守備なのだと改めて感じさせられました。
最後はチアリーダー含めて選手がお見送りしてくれるサービス。
選手と間近で交流できるのはファンにはありがたいですね。
さて、ここからは試合以外で気になった点に触れつつ、BCリーグ、更にはNPB以外の野球の見せ方について考えていきましょう。
まず、当たり前と言っていいのかわかりませんが、GWで好天にしては若干客入りが悪かったです。しかも、横須賀市民は無料(本来は1,300円、ファンクラブ会員は1,000円)で入れたにも関わらず。
更に観客を見れば、やや年齢層が高いのも目立ちました。
10代20代の姿はほとんど見かけなかったです(より小さいお子さんがいる親子連れはいたが)。
いくら、同じ日に横浜スタジアムでデイゲームがあり、またNPBよりも質が下がるとはいえ、これほど気軽に娯楽を楽しめる。もう少し増えても良かったのではないかと思えます。知らない選手ばかりだし、チーム自体が今年は今のところ成績が振るわないのも大きいかもしれませんね。
しかし、そこにこそBCリーグにとってチャンスはあると思えます。
プロ野球の観戦方法、観戦スタイルに何か改善ができるのではなかろうか?
つまり、NPBの野球観戦とはまた違う全く新しい観戦スタイルを提供できれば。
そもそも、NPBですら、最近は球場施設を大幅に変えて野球を観る以外でも楽しませようという試みを巧みに仕掛けています。今年から使われているエスコンフィールドなどがいい例です。だからこそ、BCリーグ独特の野球観戦スタイル……いや、エンターテイメントを提供すれば面白いのではないでしょうか?
今回の観戦は、むしろそちらを期待したところがありました。つまり、NPBとは違う独特の雰囲気が球場全体を包んでいるのではないかというものです。
オーソドックスにやっていては、絶対に客入りは期待できない。だからこその球団営業努力が見られるのではと。
しかし、残念ながら今回の試合ではそれを確認できませんでした。全てがオーソドックスな野球観戦だったのです。チアリーダーやマスコットキャラ、鳴り物での応援に球場外ではキッチンカーが2台だけ。ほかに目新しい演出はありませんでした。
恐らく、自分以外の観客は大きな期待は寄せていなかったでしょう。だからこそ、大胆な戦略を展開して新たな野球観戦スタイルを提供できるのではないでしょうか?
例えば、応援スタイル。
ありふれたグッズを売り、ありふれた(機器に打ち込まれた)トランペットを合わせた応援。そうではない、BCリーグ独自の応援スタイルを確立して、それを味わいたいがために球場に足を運ばせるように仕向ける。そんな工夫が欲しいところです。具体的にはなかなか思いつきませんが、もっと球場全体で踊ったり歌ったりできるような。観客をノリノリに巻き込めるような応援スタイルなど。
また、エンターテイメント色を強くして、試合が始まる前と後で球場内外で野球とは違うエンタメも展開できれば。もちろん、それはお金を取れるものが望ましい。
とにかく、NPBと同じ球場で野球を観るスタイルをやっていては勿体無い。
独自な方向性を出して新たな野球場へ行く目的を作って欲しい。
今回は神奈川フューチャードリームスの試合でしたので、もしかしたら他の球団主催ゲームでは楽しい試みがあるのかもしれません。それだけに、機会があれば他の球団の主催ゲームも観にいこうかと思います。
どちらにしろ、今後の工夫が期待されますね。
支援いただけるとより幅広いイベントなどを見聞できます、何卒、宜しくお願い致します。