他人のオタクがバレてしまった瞬間の話

何となく雑談です

数年前、郵便配達をしてました。
配達先に、恐らく中高生のオタクかなぁ?といった雰囲気の女の子が住んでおりました。

誤解のないように言っておくと郵便配達員は特に個人情報を収集してるわけでも、誰かに話す事もありません。
単純に、業務効率化のためとあまりにも暇(肉体はともかく精神的に)で仕事中嫌でも覚えてしまうためです。

例えば「ここの新しい団地は都内から引っ越してきた若い世帯が多いからベ◯ッセのこどチャレがよく届くな」とか「ここは住人が古いから老人が多く、後期高齢者関係の郵便が多いな」などと情報として知っておかないと、配達ペースが守れないのです。
「今日は高齢者向け郵便が多いから、この若い人が多いエリアは11時頃までに抜けておかないと厳しいぞ」とか、仕事の組み立てに使います。


そんなわけで、家の外観や新旧、家族構成から届く郵便物の種類で何となくの住人の仕事や収入、趣味趣向などは意外と分かってしまいます。
繰り返しになりますが悪用する気は一切無く。
それで、ある住宅に中高生のオタクっぽい女子が居たんですけど、正直その段階では確証が持てないし先入観で決めつけするのは良くないと思っておりました。

その子宛てに、品名が「ウィッグ」の荷物が来ました。
この時間なら居るなぁと思いつつ配達途中にルート捻じ曲げて届ける事に。
向かう道中「ウィッグって…コスプレの…いやでも普通にオシャレで髪型変えたりするのに使う人もいるし、もしかしたら脱毛で悩んでいてそのためのウィッグの可能性もある。決めてかかるのはよくない…」と思いつつ、玄関前へ。
 
インターホンを鳴らす。
迫る足音、そして。

 
 
 
 
 
 
「なんでございましょう?」

 
 

 
 
あぁ~…。

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