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スピイベント潜入記⑦完【2020年10月6日、7日「シンデレラ・プロジェクト」】

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■「続・教祖様二人のステージ」

八木さや「(今回のイベントで出て来て)やっぱり寂しさがぶわーっとでてきて、移住してからの二年間よく頑張ったなって」

いや、あーた子宮委員長を引退して(引退セールまでして)名前変えて壱岐島に移住して隠居してガーデニングのブログを始めたんじゃなかった…?
頑張ったってどういうこと?
そのあたりの設定どないなってるんや?

再婚の発表に関して、「女の子の持つ望みを全部happyちゃんに投げていたら理想の人が現れた」とか言っている。
35歳で「女の子」ってのもなかなかだけど、たぶん前の結婚も、愛人ができたときも、その前の愛人のときも、その前の結婚のときも、恋人のときも……。理想がどうとか運命がどうとか何回も言ってるのでは……。

色恋沙汰でカーっとしちゃうのは誰しもあるが、子宮系女子とかこの人達の場合、それを自慢げに全世界に開示しちゃうもんだから「前も同じこと言ってただろ」ってツッコまれるはめになるんだよな。

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happy「ネガティブなことが起きる、望まないことが起きたときに、だったら私が何が理想なんだろうどういうのが最高だろうって、うちらって毎回それをやっているだけだよね」

いいよいいよ自己啓発セミナー的なステージになってきているよ。
そうこなくっちゃね☆
このレポートのハッシュタグ、「自己啓発」で毎回noteから「先週最もよく読まれた記事」になってるんですよね(ありがとうございます皆さま!)

八木さや「成功法則に自分を当てはめないで、純粋に絶望とかどん底の中から、でも次どういうのがいいかって願いがどーんと出てきている時ってすごく幸せなんです」

な? 場の雰囲気ではちょっと良いこと言ってるふうだったけど、こうして文字にすると何を言ってるかさっぱり分からんやろ。

要するに、この人らって自分の身に何が起きても別に構わないわけ。
自分が幸せだと思うことだけ切り取って「ほらうまくいった」と発信するのみ。簡単だそんなの。
みんな何か嫌なことを抱えていたり、うまくいかなくて悩んでいたりするけど、この人らは「成功したこと」「幸せなこと」ばかりを前面に出して、何が起きても「うまくいく」みたいに言うだけ。何の参考にもならん。

で、それを言って成功者ぶりながら何かを高く売っているの。
そんな奴らも見抜けない信者ごときが真似したってそれは全く売れないわけよ。

なのに、この会場に来るような人たちは、スピってポエミイなブログやSNSの発信とか、こんな舞台の雰囲気にのまれてうわーっとなって形のないものやら買って高いセミナーやら行って「私もいつか!」になってしまう。
冷静になれ。あらゆるスピ系サロンや情報商材屋の商法に全部言えることだよこんなん。

happy「シンデレラプロジェクト(開催)のたびに結婚したり離婚したりを繰り返してる」

八木さや「本当にスミマセン!毎回ですよね。一生にどれぐらい結婚できるかチャレンジしてる人みたいなアッハッハ」(会場どかーん)

いや、結婚も離婚も自由だけど、ここは飲み会の席じゃねえんだわ。
何千人がその状況を把握していて笑えるって、プライベートを公開して売っていく方法としては結構きついと思う。
ましてや客席で息子が見ているんだから。誰にもこんな生き方に憧れて欲しくはないんだけどなあ。


■「教祖二人の嫌われ論」

文字起こしするのもそろそろ面倒いから飛ばし飛ばしなんだけど。
ここから「嫌われ論」みたいなものが展開されるわけです。

happy「ご存知の通り、そうとう嫌われてますけど、そうとう愛されてますので私達」

来たよ、来た来た。
なんでそんなこと急に言い出すの? 
もしかして不安なの? かわいちょ。

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happy「自分の好きなものとか望みとかやりたいこととか、どんどん許可していって、風当たりは強くなる分、丈夫な窓ガラスができるんですよ自分にね。気にならなくなるんだよね?」

はい、ここで急に雑に振られた八木。さすが少しも慌てる様子はありません。

八木さや「気にならなくなる。強くなるね。やっぱりこう、守りも守ってくれる人達も多く、分厚くなってくれるので、やっぱりそれを経験して欲しいな」

happy「死ぬまでにこれは怖いけど経験して欲しいです。こんなに愛されてたんだっていうのを自分の望みの許可をすることでなんか、分厚くなっていく」

八木さや「それをやっぱり感じるためには嫌われているという事実がないと分からないことなので、嫌われることを恐れないでほしいなって」

happy「なんかたまに見かけるんだけどさ、エゴサーチすると気分悪くなるからエゴサーチを止めてかれこれ4年ぐらい経つんだけど、たまになんかぱって目に入ってきちゃうんよ」

八木さや「自分のアンチ?」

happy「そう。絶対に(八木さやと)セットで書かれてるんよ。いつも見るのが、どっちが先に名前書かれてるか」(会場ドカーン)

八木さや「アッハハハハ」(会場バカーン)

happy「今回、八木さやの方が悪く言われとるパターンや、とか」(会場バキューン)

八木さや「いや、ありがたいですよ。一緒に叩かれてる存在がいるっていうことは。独りだとやっぱ心細いんだよ。今、何が贅沢かって守ってくれる人もいる。嫌ってくれる人もいる」

happy「そして一緒に叩かれる人も横にいるアハハ」(会場バゴーン)

八木さや「そう!それなんですよ!三つがそろうと大変人生幸せに感じます!」

happy「アハハ最高だね」(会場なぜか盛大な拍手)


……なんだよもう。
書くのクソめんどくなってきたから文字起こしそのままにしたったわ。

つか、叩かれることの何が最高なんだ。
だったらずっと叩かれてろ。その丈夫な窓ガラスがいつコナゴナに割れちまうのか僕らと一緒にチャレンジだ!


■「謎のマッキー」

二大巨頭のステージが終わると、合唱サークルみたいな人らがステージに出たり、happyのお色直しを司会の鯨井康介さんが繋ぎで軽快なトークを展開したり。

そんで、またファッションショー。何度目だ、オイ!

最後だからか、素人勢の中では一番クオリティがマシだったかな。何万歩か譲って。そこそこ美人さんもいた。信者の皆さんは当面はここに出るのを目指して頑張るといいのでは。

割とマシな人らに混じって、とってもかわゆい笑顔で元気いっぱいの旺季センセが出ていた。

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あと、とてもキュートな旺季センセも出ていた。

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それからとてもチャーミングな旺季センセも出ていた。

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うぉい!お色直し終わったお前がまた最後に出てくるんかい!
もうええわ!旺季センセも含めて!

続けて、「Tシャツモデル」の演者さんたちが登場。
みんな「happy」とか書かれたシャツを着てはしゃぐ。

って、またファッションショーじゃねえか!


さあさ、いよいよ締めに入るhappyサマ。
「あれを言ってグランドフィナーレに入ります。『いまこの瞬間に全てを集め、魂たちよ狂い咲け』。本当に狂い咲いたと思いますよ二日間ね(慈愛に満ちた表情)。狂い咲いたよね……」

あの、よく考えたらそのキャッチフレーズの「狂い咲いた」って全く良い言葉じゃないよね。
咲くはずがなかったものが咲いちゃうって割とヤバい状況では?

happy「最後、みなさんでスタンディングして終わりませんか。ありがとう二日間。なごり惜しいですけど。槇原敬之で『僕が一番欲しかったもの』

~♪ (イントロで舞台袖に去っていくhappy)

はあ!??

ななななんだそれ!! 内輪ネタなのか!?
なぜここでマッキーを持ってきたんだ!?

おあつらえ向きの「世界に一つだけの花」でない理由はなんなんだ!?
あれだけディズニーや劇団四季や宝塚歌劇団やっておいて、ジャ○ーズには配慮したんか!?(思わずワイも伏字)

もうスピイベントなんてしないなんて言わないよ絶対
的なあれなのか?
どんなときもスピイベント(をやる)
的なことなのか?
それとも私のSPY活動がバレてるのか?(やけにマッキーに詳しいな)

うおい!立つな立つな私以外の観客! 
スタンディング信者ベーションやめろ!

スクリーンに「僕が一番欲しかったもの」の歌詞が映し出され、手拍子しながら次々にステージにウジャウジャわき出てくるこれまでの出演者の皆さま。

余談だが(っていうかこのレポート余談以外あったか?)このフィナーレに備えて、会場のあらゆる場所で幕張メッセのスタッフさんが「出演者の皆さまはステージ脇に集合してください」みたいなプラカードを出していた。
わらわらと移動していった演者たち。
最後のファッションショーのステージの時からガヤガヤガヤガヤうっさいの何の。
文化祭の中学生でも静かにできるだろ空気読んで。客なめんな。

で、気を取り直したくもないけど気を取り直してマッキーのカン高い歌声が流れ続けるステージ。
「ふと気が付いて横に目をやると~♪」
じゃないんだよ!合唱するのかよ!
おい、ステージ上で自撮りやめろ!ハグすな!号泣すな!

happy「最高の二日間をありがとー!」

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すっげえな。ステージ上にぎゅうぎゅうで数百人いるよ。
槇原敬之本人のコンサートでもここまでの熱狂の渦は作れん。
たいへんなことやでこれは……。
いや、今のマッキーが大規模コンサートをやれるかは(自主規制)

happy「演者の皆さんありがとうー(しみじみ)」


■「自分に感謝」

謎の槇原に続いては、映画「グレイテスト・ショーマン」より”From now on”のイントロがぐわーっと流れ出す。

happy「うしろに並んでて、うしろ。そう。うしろ並んでてほしい。From now onがかかります」

小声で言ってもマイクに入ってんねん!今さらやけど雑やな段取り!

マイクを持ったhappyを中心に、ステージにぎゅうぎゅう詰めになった演者たちが煽られつつ「フロム・ナウ・オーン!」と腕をぐいんぐいん振り上げながら叫び、レーザー光線と金テープシャワーの中でみんな激しく踊る踊る!

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ハイタッチ!ハグ!自撮り!涙!
ハイタッチ!ハグ!自撮り!涙!

密だ……。誰がどうみてもそこは密だ。
小池百合子知事激おこビーム案件だよと思って見てたけど、残念ここは千葉だった。

幕張メッセさんがあれだけ慎重にコロナ対策してくれたのに、本当にお気の毒だ。

どうやらステージにはちらほら演者じゃない人も上がってしまっておる。
ぐだぐだ。
happy「最高です。最高です最高」
うるせえ。福永法源か(古い)
「世界で一番元気な場所じゃないですか」
なんだかなあもう、こっちまで語彙力を失うよ。

ひとしきりみんなで激しく踊って、
最後はしっとり「フロームナーウオーン ホームアゲーン……」(happy渾身のガッツポーズ)じゃねえんだよ、まったく。

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ステージ上の演者の方々が6割がた泣きながらhappyと握手やハグを求める列になりかけるも、happyが「大惨事ですねこれは」「ちょっともう挨拶あるの」「気をつけて降りて」「はけてください」などとうまくいなし、みんな名残り惜しそうにしぶしぶ降りていく。
そこ、もう自撮りやめてはけろっつってんだろ。ガキか。

最後はステージ中央に一人立つ教祖。

「シンデレラプロジェクトは見ている方の温かいまなざしがあって成立する舞台なので、あなたがいてくれないとイベント自体成り立たないものなので本当に感謝しています。本当にありがとうございました」

会場から盛大な拍手。
ひとしきり、演者や裏方に称賛と感謝を述べるhappy。
その労いの言葉に、ハンカチが何枚あっても足りないといったアリーナ席に降りた演者と観客たち。

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happy「そして、企画発案から最後まで走り抜けさせていただきました自分にありがとうを言いたいと思います。ありがとうございます。今年は本当によく頑張りました。ありがとうございました!楽しんでいただけたら嬉しいです!またどこかで一緒に遊びましょう!」

会場うおおーーーーーーん!
「ありがとー!!!」「ありがとおおおおお!」「最高ーーーー!」


とまあ、happyらしい締めの言葉でした。
ここまで書いてきてなんだけど、自分としてはあんまり綴りながらの最後の感想ってのはなかなか浮かばなかったんだけど、一応、会場で呆れながらメモしたらしき感想の文章がスマホにあったので、とりあえずこれで。

「知っている人には極楽で、知らん人が見たら地獄ってのはカルトだよな」


さて、7回も続けてきたこのレポートも締めなければ。
読んでくださった皆さま、1カ月のご愛読ありがとうございました。
教祖様、演者(信者)の皆さま、一応ありがとうございました。

そして、二日間計10時間近く耐え、企画発案からクソ忙しい中で深夜朝方まで書き抜いてきた自分にありがとうを言いたいと思います。
ありがとう…。(うるせえわ)


― 終 ―


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