仕事に【モチベ】は必要?不要?
※サムネはモチベーコンです。
最近、「モチベを高く保つ(保たせる)方法」や「高いモチベで高パフォーマンスを」のような【モチベーション必要論】を目にする機会が増えました。
しかし一方で、「モチベで仕事をするな」や「モチベは甘え。無くても成果を出せ」などの【モチベーション不要論】を目にすることもあります。
この二つの論は、一見すると相反するように感じます。
私自身、モチベーションは必要なのか、不要なのか、それぞれの理屈をみて悩みました。どちらも正しいように感じたからです。
サイバーエージェントなどの人材育成理論が進んでいる会社などでは、上司の振る舞いとして、部下のモチベーションを意識した教育を行っているようですし、確かにモチベは、高い状態にあれば高いパフォーマンスを発揮できると思います。
一方で、モチベを常に高いまま維持が出来るか、と言われればかなり難しいと感じます。イチロー氏や本田圭佑氏もこのことに言及しており、一流のアスリートですら、その高いモチベを維持させることは無理だと言っています。
では、どちらが正解なのでしょう?
私としての答えは「どちらも正しい」です。
……ズルい答えというか、答えになっていないように感じるかもしれませんが、どちらも決して間違っているわけではないので、どちらも正しい、という解釈です。
ですので、どちらも間違いではない、という前提で、両者が成り立つように方法論を考えていきたいと思います。
【モチベーション】は必要か、不要か
まずは、こなすべき仕事量の最低ライン設定が、両論に深く影響するのだと考えます。
イチロー氏はインタビューの中で、「高いパフォーマンスを常に出すことは難しい」と答えたうえで「しかし、60%のパフォーマンスしか出せない状況なら、その100%を出す努力はする」とおっしゃっていました。
この言葉を踏まえて私なりに解釈すると、
モチベが低くても出せるパフォーマンスを最低ラインに置いて仕事に取り組む
というのが大切に感じます。
つまり、モチベの有無に頼らないラインというのを設定し、モチベに頼らずにここは消化する。この最低ラインで仕事を管理することで、モチベによって進捗などが遅れることを防ぐ。ということです。
そして、モチベが高くパフォーマンスに期待できるときは、そういった時こそこなしたいタスクや、仕事の前倒し、学習などに費やすようにするなど、その日の仕事を最低ラインから段階的に設定し、最低ライン以上は期待値で運用できれば、「モチベに頼らない仕事」というのが実現できるのではと考えます。
しかし、なかなかその最低ラインがかなり高く設定されがちで、モチベの有無にかかわらずかなりのパフォーマンスを出さないとこなせない、というのが現実です。しかしその状態は決していい状態とは言えません。
もしそういった状態に陥ったらなら、まずは【8割の力で仕事をする】を心がけると良いかもしれません。本気ではなく、そこそこ余裕の中で仕事をすることで、ある程度はモチベに依存せずに仕事が出来るかもしれません。(【8割】で仕事をする考え方については、今後noteで取り上げたいと考えています)
まとめると、【モチベーション】は必要か、不要か、というよりも、【モチベーション】を上手く活用していく、ということだと思います。
高いモチベで高いパフォーマンスを期待できるなら、そういったタスクを。日常的なタスクは、モチベの有無を問わない方法でとにかく消化する。「やる気が出ないからやれない」ではなく、「やる気があるからやろう」の意識で管理運用できれば、「働きやすさ」というものが手に入るように感じます。
上司として、部下の「モチベ」にどう向き合うか
どうしても、「高いパフォーマンスでこなせた状態」を「基準」にしがちですので、まずは上記の「最低ライン」を意識して、部下に仕事をさせることが大切に感じます。
そのうえで、部下が高いパフォーマンスを発揮しやすくするには、上司はどうすればよいでしょうか?
究極的な話、上司は部下のモチベーションを上げることは「出来ない」と考えます。
なぜなら、モチベーションとは本人の心の中にのみあり、その心の中を、他者がどうこうすることは出来ないからです。
ですので、上司の出来る部分としては、どのように部下の「モチベ」と向き合うか、になります。
この考え方についても、かなり長くなりそうなので詳細は後日noteにて解説したいと思いますが、簡単に言うと、環境を作ることと、部下のモチベを下げないことです。特にモチベを下げないという部分に関しては、最も気を付けなければなりません。
なぜなら、部下のモチベは、上司の振る舞いによっていとも簡単に失われるからです。
以上、モチベーション不要論、モチベーション必要論について、あれこれ考えてみました。
モチベーションを気にするのは、きっと管理職についている方に多いのではないでしょうか?
個人領域の多い内容ではありますが、管理職がここを理解したうえで個人や環境へアプローチすることがとても重要に感じます。
このnoteが活性化された職場作りの一助になれれば幸いです。
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