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『マッシュル-MASHLE』

『マッシュル-MASHLE』

現代に生きる若者も、昭和から生きてきたおじさん世代も、一回はあこがれたことがあるであろう魔法。空が飛べたらいいなとか、火の魔法が使えたらいいななど、魔法の世界に夢を馳せたことがあると思います。そんな魔法を使えることが常識になった世界で魔法を使うことが、できない人がいたらどうなるのでしょうか。
今回私が読んだ作品は『マッシュル-MASHLE』という本で魔法が使えて当たり前の世界で、魔法が使えない主人公が魔法学校に通うといった物語になります。この世界では魔法が使える者には顔に痣があるが使えないものには無いという設定があります。ある日おじいさんから言われた日課の筋トレを済ますと、街で新作のシュークリームが販売されていることを知ったマッシュはおじいさんから外へ出てはいけないと言われた約束を破り、シュークリームを買ってしまった。帰り道、理不尽な警官と言い合いになり、痣がないことがバレてしまい刑務所送りにされそうになるが、持ち前の筋肉を使い警官を圧倒した。そこで警官から「魔法学校で一番になれば魔法が使えない者が認められる世界になる。だから一番になったら刑務所送りをやめてやる」と交渉を持ち掛けられ了承する。というのが最初の流れになります。ここからマッシュの奮闘劇が始まります。狂った世界で本当の正義は何なのかを知るため、一番を目指しますが、マッシュ本人はそんなこと知ったこっちゃない状態なんです。友達が困っているから、自分の邪魔をする。だからそれらをぶっ壊すという意思だけで戦っていくギャグ要素多めのアクション漫画になります。この漫画の主人公マッシュは色々と抜けていますが、芯だけはしっかりとしていて見るたびに惹かれていきます。さらにマッシュ自身は正しくないから、それを正すだけの考えのもとで動いていて、更にどこか気の抜ける発言をするため戦闘中の温度差が激しくついつい笑ってしまいます。

周りではこれが出来て当たり前、できない奴は無能だ。だから私はダメ、あの子はダメ、など自分の考え1つで勝手に決めつけてしまう。こんな経験ありませんか? 人は千差万別、これが苦手な子、こういうものが得意な子、色んな人がいるからこそ、この世界は楽しいことに溢れているんです。勝手な決めつけで物事を判断しないよう、様々な視点で周りを見ることで充実した生活が得られるんじゃないかと私は思います。

by 黒達磨 コロ

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