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手書き文字によるメンタルリセット

 気持ちがドッと落ちるとき、ありますよね。私は今がまさにその時で、ドッ……と落ちてよくないことを考えがちです。よくないよくない。決まってそういう時は、なんだかアナログな、単純な作業がしたくなるもので。

 私の場合は編み物とか、縫い物とか。刺繍なんかいいですね。塗り絵とか、手帳にシールを貼りまくるとかも無性にやりたくなったりします。で、今回の落ち込みの場合、強く思ったのは手書きで文字を書きたいというものでした。
 友達に手紙を書く。LINEとかDMじゃなくて、手書きの手紙です。自分で言うのもなんだけど、筆まめなほうなので便せんや封筒には事欠きません。ペンも、今はガラスペンもたくさん持っているのだし使わない手はない。友達に送る便せんを選んで、ペンを選んで、インクを選んで……ってするのはとっても贅沢で楽しい作業です。相手のことを考えて何かを選ぶ時間というのは、貴重なものです。ありがたや。

 あとは東京文藝学校より、次の機関誌の原稿どうですかという半年に一度の連絡が来たので……やらねばなるまいか……と悩みつつ……。
 ふと思いついた歴史ネタがあったので、今日は「手書きしたい」気持ちのまま、久しぶりにネタ出しをつけペン万年筆で書き出しました。

つけペン万年筆:PILOT「いろうつし」
インク:PILOTブラックインク

 手書きのいいところは、フォーマットがないのであっちに飛んだりこっちに飛んだり、思いつくままに書けてしまうところ。
 元々私は、小説を書くときに頭に映像などは浮かばないタチで、ただばーっと出てきた言葉を並べるという感じです。私はこれを「音楽が鳴るように文字が出てくる」と言ってるんですが、近頃はめっきりそんな感覚とも離れて久しく……。こうなると年取ったのかなあとか、やっぱり自分に文才はなかったんだな、とか、悪いことを考えがちなんですが(年をとって慎重になった分、できないことに理由を付けがちってのはあるかもしれません。)
 でも、いざ手書きしてみると、案外できる。今日はルーズリーフに三枚、ネタ出ししました。ちょっとしたことで自分の「できる」きっかけは見えるのかも。とりあえず、書きたいことは出てくるもんだな、と分かり少しだけ安心。

 自分の字は決してきれいではないんですが、嫌いではないです。手書き文字には人柄が出ますよね。だから私は友達と手紙のやり取りをするのが好きです。SNSはすごく便利だし、楽だなって思うけど、数日かけて届く文字の中にはたくさん、いろんなことが詰まっている気がします。自分の字が嫌いではないってことは、私は私自身のことを嫌ってないってことだし、やっぱり大事にしていきたい。
 ドッて落ちてる時は自己肯定もとにかく低くなりがちですが、自分を見つめ直したりするスイッチとしても、私の場合は手書き文字の存在が大きいなと思った一日でした。「芸能人格付けチェック」で「メンタルリセット」という名言(?)を生んだGackt様が目に浮かびます。彼の「あとは上がるだけ」というのも至言です。大事ですね。あとは書き上げるだけだ。

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