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商品開発で陥る”無意識の思い込みによる罠”

どんな人に使ってもらいたかったんだろ?この商品。
と思ったことありませんか? 
きっときっと、開発した会社や担当した人は、「いいね!」とおもって商品を発売したはず。
なぜ、そんな状態になってしまうのか… それは、「無意識の思い込みによる罠」に落ちてしまっているから…なのです。

無意識の思い込みの罠とは

商品を開発しようとする商品開発を行う時、
この商品は多くの人の役にたつはず!
きっと評価いただける! 
と自信をもって世の中に送り出すことが大切です。
でも、それは勝手な思い込みではなく、
正確な情報から客観的に分析し、判断した結果であることが必要です。
特に商品開発において気をつけなければならないのが
無意識の思い込みにおける罠「確証バイアス」の罠に陥らないようにすることが必要です。

確証バイアスとは…
自分が持つ仮説を検証する時に、それを肯定する情報だけを集め、反対する情報を無視してしまうという傾向。

自分が考えたプランは素晴らしいとの思い込みから、
都合のよい情報ばかりをあつめ、大丈夫と必要以上に過信すると、
無意識のうちに自分の意見に沿うような情報だけをあつめたり、自分の意見に沿うように情報を解釈してしまいます。

罠に陥らないようにするには

この確証バイアスに陥らないためには、
・積極的に反対意見を言う、 懸念事項をピックアップするなど議論が活発化するように促す役割の人を入れる
・ 決定権のある人は、すべての課題を話あったのちにしか発言をしない。
また、社内の人だけで難しい場合は
・社外の人などに客観的な視点での意見を求めること などが必要です。
そして、様々な状況を正確に判断し、客観性が保てるように
・一定の判断基準で事業を精査する。など
確証バイアスが働かない環境を作る必要があります。

具体的な方法として
グループ内の人に「プロジェクトにネガティブな情報だけを積極的に集める人」と「プロジェクトにポジティブな情報だけを集める人」をつくり、両者からでてきた情報をもとに商品開発を行うかどうかを決定する。などすると、確証バイアスのかからない状態での判断が可能となります。

一定の判断基準で事業を精査するために
商品企画、技術開発、販売、製造などのカテゴリー別の将来性と問題点の分析シートを利用して、新製品開発における客観的な評価を行う方法もあります。

カテゴリー別に問題点を10段階で分析します


事実と証拠で 決定しよう!

商品開発はとても楽しいことです。自分が社会に対して商品を通じて貢献できるというワクワク感があります。
思い込みによる情熱やパワーはとても大切です。
でも一方で、
冷静に、商品開発が成功するために、事実と証拠を客観的に解釈したうえで、正しい分析にのとって、商品を開発するかどうか、また、販売を行うかどうかの判断が必要となります。

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