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「女子学院発祥の地」

対立抗争ののち、女傑がまとめた名門校

★ジャンル【学校】
★場所 中央区明石町10−1
★最寄駅 東京メトロ日比谷線築地駅

これまでの東京23区発祥の地一覧

★碑文
「ジュリア・カロゾルスが1870年、築地居留地6番にA六番女学校を創設,、米国長老協会に属した。」

★解説
 聖路加国際大学の敷地内、こちらは南側の歩道に面して、女子高らしからぬ無骨な大きな石の碑がセットされています。
 碑の脇に注釈の解説板があり、「発祥の地である旧築地居留地6番には既存の建物があるため、学校法人聖路加看護学園のご厚意により、ここに設置しました。」とあります。
 本来の発祥地は、明治学院発祥の地の、隅田川側の背中の敷地です。今はおそらく聖路加病院の職員寮と思われるマンション風の建物が建っています。同じキリスト教系で発祥の地に建物があったため、融通したのでしょう。聖路加看護大学は聖路加国際大学の旧称です。
 今や東京の女子校御三家と言われるエリート女子校の女子学院ですが、創立は築地です。そして女子学院は多くの学校が合同してできました。また女子学院自身のサイトには書いてありませんが、宣教者同士の対立の歴史も秘めています。
 碑に創設者として名があるジュリア・カロゾルスはジュリア・カロザースと書かれることが多いです。夫のクリストファーと結婚してすぐの1869年に米国長老派教会の宣教師として来日します。夫婦で協力して宣教活動をするための結婚だったと思われます。
 夫妻は来日後間も無く東京に出て、築地に居を構えます。日本政府の最初

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