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「銀座発祥の地 銀座役所趾」

銀貨鋳造所が「銀座」の地名の起こり

★ジャンル【地名、産業】
★場所 中央区銀座2-7-17
★最寄駅 東京メトロ銀座線銀座駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「慶長十七年(紀元二二七二年 西暦一六一二年)徳川幕府此の地に銀貨幣鋳造の銀座役所を設置す 当時町名を新両替町と称せしも通称を銀座町と呼称せられ 明治二年遂に銀座を町名とする事に公示さる」

★解説
 銀座2丁目の中央通り沿い、ティファニー前の歩道上、車道側にあります。
 まあそれにしてもこの碑もなんと大時代な文章。これも1955年の設置で、「煉瓦銀座之碑」とさほど変わらないのですが、「西暦」と「皇紀」「紀元」が並列で書いてあり、さらに右から始まる文章。いやいや戦争負けたのもう忘れちゃったの?という感じですが、逆にまだ「皇紀」が身近だったのでしょうか。
 話がそれました。
 銀座というのは銀貨を鋳造する役所です。戦国時代末期から、全国各地で極印をした銀貨が鋳造され出します。極印というのは品質を保証するために銀貨(と言っても銀の塊のようなものもありました)に記した文字などです。その極印は鋳造地を支配する戦国大名などの権威を背景に押されました。
 豊臣秀吉は全国の銀貨を統一しようと、大坂に「常是座」という鋳造所を作り、これが「銀座」の発祥と言われます。関ヶ原の合戦に勝った徳川家康はこの銀貨鋳造権を豊臣氏から奪い、伏見に銀座を作ります。これはのちに

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