見出し画像

「救世軍渡来記念の地」

日本人初の国軍司令官の言葉刻む

★ジャンル【文化】
★場所 中央区新富2-4-7山桜新富本社ビル前
★最寄駅 東京メトロ有楽町線新富町駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「1895年(明治28年)9月英国より来日したライト大佐一行はこの地に日本最初の本営を設け救世軍活動を開始した。1995年9月日本における救世軍創設百年を記念して設置する。救世軍本営」
「先ず人を造れ」

★解説
 京橋税務署向かい、山桜前の歩道上に、真ん中が花壇になった珍しい形で設置されています。碑文は植え込みの左右に置かれています。
 「救世軍」は「The Salvation Army」を訳したもので、ロンドンに本部(万国本営)を置くプロテスタント系の宗教団体です。その名の通り軍隊式組織なのが特徴です。名称を翻訳したのは「憲政の神様」尾崎行雄(おざき ゆきお)だと言います。年末になるとラッパを吹いて鍋に募金を募る「社会鍋」の活動で知られます。
 宗教団体ではあるものの、国連NGOであり、ノーベル平和賞候補や「全米で最も効率の高い組織」とされるなど、布教よりも社会福祉活動に重点をおいた団体です。1865年に貧しい人々への伝道団体としてロンドンに設立され、1878年に現在の名称になりました。創設当初から男女同権の思想が強く、現在まで20人いた最高指導者のうち3人が女性でした。これは宗教界では珍しいことです。日本には碑文にあるエドワード・ライト大佐(救世軍での階級)が来日して活動を始めます。
 碑文の「先ず人を造れ」は、1926年に日本人として初めて日本国軍司令官となった山室軍平(やまむろ ぐんぺい)の言葉です。山室は岡山県の貧し

これより有料です。以下には記事全文のほか、地図、関連情報リンクなどがあります。ご購入いただく場合、この記事だけで100円お支払いいただくより、マガジン「東京23区発祥の地めぐり」全体を500円でお買い上げいただく方がお得かと思います。最終的に数百本近い記事をご覧になることができます。よろしくお願いします。

ここから先は

623字 / 3画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?