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「指紋研究発祥の地」「ヘンリー・フォールズ住居の跡」

日本の風習が指紋による個人特定の端緒

★ジャンル【その他】
★場所 中央区明石町8−1
★最寄駅 東京メトロ日比谷線築地駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「ここは明治初年にあった築地居留地の18号地で英国人医師ヘンリー・フォールズ(1843〜1930)が明治7年(1874)から同19年(1886)に至る滞日中に居住した所である フォールズはスコットランド一致長老教会の宣教師として来日し キリスト教布教のかたわら 築地病院を開いて診療に従事し また日本人の有志とはかって盲人の保護教育にも尽力した 彼はわが国でおこなわれていた指印の習慣に興味をもち たまたま発掘された土器に印象されていた古代人の指紋を発見しこれにヒントを得てここではじめて科学的な指紋の研究を行った 明治13年(1880)10月英国の雑誌「ネーチュア」に日本から投稿した彼の論文は科学的指紋法に関する世界最初の論文といわれ その中で早くも犯罪者の個人識別の経験を発表し また指紋の遺伝関係にも言及している 明治44年(1911)4月1日わが国の警察においてはじめて指紋法が採用されてから満50年の今日ここゆかりの地に記念碑を建立し その功績をたたえるものである」

★解説
 聖路加ガーデンのビル前、聖路加国際病院の側の植え込み内にあります。
 正面からに見ると「ヘンリー・フォールズ住居の跡」が目立ちますが、その上に「指紋研究発祥の地」と書かれています。
 ここは日本のみならず、世界レベルの発祥地です。人間に指紋があることは古くから知られていました。またその模様にいくつかパターンがあり、人によって違うこともわかっていましたが、個人の識別にまで応用できるとは考えられていませんでした。
 ヘンリー・フォールズは碑文にもある通り、スコットランド一致長老教会の宣教師として来日しますが、そもそも医師で外科、眼科などが専門だった

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