「上庭発祥之地」
名協会理事長が生まれた街?
★ジャンル【地名】
★場所 江戸川区南小岩3-6
★最寄駅 JR総武線小岩駅
★碑文
「東京府下南葛飾郡小岩村大字下小岩字上庭これが往時の地名にして記録に残る文書によれば明治廿六年住民が協力龍吐水を購入せしとあり、以後何事にも相互扶助の精神を伝統とし昭和四年上庭町会を創立後に町制市制の変革を経て昭和四十一年住居標示変更に伴い南小岩司町会となる」
★解説
JR総武線の小岩駅から歩いて15分ほどです。ほぼ南に向かって千葉街道を越え、区立南小岩司会館の前に建っています。錦糸町駅行きのバスに乗り小岩駅通りバス停で降り、やはり千葉街道を渡ってすぐです。
この上庭という「地名」ですが、実は「上庭」という地名が書かれた地図を発見することはできませんでした。下小岩村は江戸時代からありました。のち合併で小岩町となります。
明治の地図を見ると、上小岩村の周辺に「上」「下」「中」「沖」「入」などの一文字の字名が見えます。このうちの「上」がちょうどこの辺りで、公式の地名としては「上」だったのではないかと思われます。では「庭」は何かというと、この辺りで「庭」というと「組」のような意味で使う場合があったようで、その結果町会名が「上庭」となったのでは、と推定されます。
そして碑の揮毫は名横綱栃錦だった春日野清隆(かすがの きよたか)です。長年相撲協会の理事長を務めましたが、出身は下小岩村でした。あるいは上庭町会内の出身だったかもしれませんがそこまではわかりませんでした。
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