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「東京商工会議所発祥の地」

条約改正交渉で必要とされた民間団体

★ジャンル【産業】
★場所 中央区銀座6-17−1
★最寄駅 東京メトロ日比谷線、都営浅草線東銀座駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「明治維新の国是をふまえ 欧米諸国の制度文物を取り入れ 時の産業界の指導者が相携えて 明治11年3月12日 商工業発展のための総合的組織体として東京商法会議所(東京商工会議所の前身)を創立しその事務所をおいたのがこの地である ここには明治24年以来 農商務省ついで商工省が昭和18年まで所在し 明治 大正 昭和の3世代にわたって日本産業発展のための官民協力の場ともいうべきところとなった 昭和53年3月12日 東京商工会議所創立100周年にあたり ここに記念碑を建てて後世に残すものである」

★解説
 かつて日産本社があった銀座6丁目スクエアビルの脇にあります。
 日本には古くから「座」や「株仲間」という商工業者の団体がありましたが、これは仲間の権利を独占的に守るための団体で、幕府など権力者に事業の許可を得る受け皿団体でした。
 明治政府は、富国強兵、殖産興業を実現するための商工業、外国貿易振興に努めていましたが、そのためにも商工業者自身の機関を必要としていました。
 また不平等条約改正の中で、「日本には商工業の世論を結集する代表機関がなく、日本政府の世論を論拠とした主張は虚構である」と批判されたこともあり、世論形成のためにも商工業者機関の設置が必要となっていました。
 そこで伊藤博文(いとう ひろぶみ)、大隈重信(おおくま しげのぶ)、渋沢栄一(しぶさわ えいいち)らが図って商工業者の団体を造ることとなり、この年、東京と大阪、神戸に商法会議所が設立されます。
 東京では商法会議所には前身の「町会所」が江戸時代からありました。会所、町会所というのは、江戸時代の都市にあった商人の組合や集会所のこと

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