「分散型古民家ホテル」発祥地/憧れの古民家でも居心地はホテル/丹波篠山市
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丹波篠山に来て思った。「オモテナシー」で東京五輪を呼べた、と思っている人は多いだろうが、日本に来る外国人観光客は、おもてなしを期待して来日しているのだろうか?と。
最近よく言われるのは「体験型観光」とか「コト消費」というフレーズである。名所をグルグル連れ回される受け身観光は論外。参加してワクワクする体験しか外国人は求めていない、という事。「おもてなし」なんぞは受け身の骨頂。誰も求めちゃいないのではないか。
東京のど真ん中に外国人向けゲストハウスを開業した知人がいる。オフィスビルをリノベーションし、部屋の入り口にわざわざ段差を作って畳を敷いて布団で寝てもらう。営業分類は簡易宿泊所なので、部屋の上は筒抜けだし、何より狭い。とてもおもてなしとは程遠い。しかしである。「畳で寝てみたいんですよ、外国人は」。これが大繁盛なのだ。
◇
そんな外国人たちが泣いて喜びそうなのが、「篠山城下町ホテルNIPPONIA」だ。城下町に点在する使われなくなった古民家、明治の豪邸、商家などをリノベーションし宿泊してもらうのだが、ここは安手のゲストハウスとは違う。「ホテル」としてのしっかりしたサービス、設備も整えている。
フロント棟は明治初期に銀行経営者が建てた豪邸。表は江戸風の軒の低い商家作りで、風雨でくすんだ格子や木戸が渋い。ホテルであることを示すサ
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