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「社会を明るくする運動発祥の地・銀座」

民間から起こったボランティア活動

★ジャンル【社会】
★場所 中央区銀座4−1
★最寄駅 東京メトロ丸の内線銀座駅

これまでの23区発祥の地一覧

★解説文
「『社会を明るくする運動』は戦後の社会的混乱の時代、犯罪や非行のない明るい街を目指し、銀座の商店街が『銀座フェアー』として始めたのがきっかけになりました。昭和26年には法務府(現在の法務省)により、この運動が主唱され、今ではわが国でも屈指の規模を誇る国民的運動として定着してきました。この度、中央区の保護司会と更正保護女性会が創立50周年・30周年を記念して、この運動の意義と理念を新しい世代に伝え、平和で明るい社会の実現を祈念して、「社会を明るくする運動」発祥の地銀座に記念碑を建てました。」

★解説
 以前は数寄屋橋交番の裏あたりにありましたが、今は中央区立の数寄屋橋公園の北東側入り口、東京メトロ丸の内線銀座駅から出るエレベーターの裏に他の様々な記念碑とともにまとめられています。
 解説文では「わが国でも屈指の規模を誇る国民的運動」と誇らしげですが、正直言ってあまりなじみのない方も多いと思いますが、簡単に言うと犯罪者の更生に理解を示し、支援する運動です。
 1949年(昭和24年)に犯罪者予防更生法が成立します。犯罪者の更生や保護観察制度の運用など、再犯予防についての法律です(現在は更生保護法に移行)。このころはまだ敗戦直後で戦災孤児も多く、犯罪の増加やインフレで社会不安も高い時期でした。そうした中、この法律の趣旨に賛同した銀座商店主の有志が、保護少年のためのサマースクール開設資金の捻出などを目的に、この年の7月に「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」を開催しました。
 翌年にはアメリカの青少年対象のボランティア運動を模したBBS(ビッグ・ブラザーズ・アンド・シスターズ)会が、この運動を全国展開します。BBS会は1947年に京都で始まった運動ですが、戦災孤児などの精神的支援や

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