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「江戸歌舞伎発祥之地」

江戸で最初の常設歌舞伎小屋は京橋にできた

★ジャンル【文化】
★場所 中央区京橋3-4
★最寄駅 東京メトロ銀座線京橋駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「寛永元年二月十五日 元祖猿若中村勘三郎 中橋南地と言える此地に猿若中村座の芝居櫓を上ぐ これ江戸歌舞伎の濫觴也 茲に史跡を按し斯石を鎮め国劇歌舞伎発祥の地として永く記念す」

★解説
 かつて京橋が架かっていた銀座と京橋の間、首都高が頭上を通る北側の小公園内にあります。1957年の設置ということでかなり大時代な文章です。実物には句読点も空きもないので、上の碑文には空きを補っています。
 歌舞伎の始まりは、多くの方が「出雲阿国」(いずものおくに)と覚えていらっしゃると思いますが、「阿国」が出雲出身だったかは不明で、また同時代の史料には「出雲」を冠したものはありません。ですので最近は、学術的にはただ「阿国」と呼ぶようになってきました。
 また阿国の踊った「かぶき踊り」は今の歌舞伎とは全く異なるもので、舞踊がメインでしかもエロチックなものだったと言われます。阿国は京都を中心に活動していましたが、晩年に江戸に来たと言われます。しかしその後の消息は不明です。
 そして江戸時代初期にはこの阿国の流れを汲む「遊女歌舞伎」と、少年たちが演じ男娼と結びついていた「若衆歌舞伎」が流行しますが、ともに風紀を乱すとの理由で幕府から禁止されました。
 その後に、物語を演じる演劇形式の歌舞伎が盛んになりますが、その先駆

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