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「検査業務開始の地」

詳細不明の検査機関

★ジャンル【産業】
★場所 中央区銀座8−20−26
★最寄駅 都営大江戸線、ゆりかもめ汐留駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「明治9年6月17日、この地に工部省電信寮の碍子試験所が発足して電信用碍子の電気試験が行わ れた。これが我が国における近代的物品購入検査の始まりである。検査100年を記念して」

★解説
 碑は海岸通り、首都高に面した銀座郵便局前にあります。ちなみに近くに立つ「日本郵便」の看板の先に「銀座に残された唯一の踏切信号機」というのがあります。
 「検査業務」というと非常に漠然としていますが、公的機関が検査組織を設けて、近代的検査業務を始めた最初、ということのようです。
 「碍子」は「がいし」ですね。今では電線を鉄塔などと絶縁する部品ですが、明治初期は有線の電信が主でしたので、その電信線の一本一本が接触しないようにした部品です。
 江戸時代にはここには中津藩奥平家(福沢諭吉の殿様)の上屋敷などがありましたが、明治維新後は工部省用地となり、電信関係の施設が置かれました。電信寮の碍子試験所もその一つでした。
 しかしこの電信寮で行われた検査業務がなぜ最初の検査業務と言えるのかなど、資料は少なくよくわかりません。中には「碍子試験所は本当にあったのか?」などという論文もあります。

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