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私にとっての西国三十三所巡礼

40歳という節目に当たる2019年、以前から気になっていた、古代から続く日本の自然信仰や古神道、密教などが自然に融合した土着の信仰である修験道の門をくぐりました。
そこから人生の"お役目の年"を超えた2022年、ここから新たな決意と人生の集大成となる仕事をしていくためにも、自分自身の心を磨き、さらにブレないものとするために巡礼を決意しました。

観音巡礼と修験者

この観音巡礼の成立にはいくつかの伝説があるが、山を修行の場とする行者の修行の一環でもあった事や、三十三所のお寺と修験者とのつながりが深いお寺が多く(明治以前は神社とお寺と修験はもっと当たり前に密接な関係だったと思われる)、中でも園城寺の高僧との関係が深いお寺も多く見られる。

天台密教のもう一つの本山「園城寺(三井寺)」

園城寺は天台宗第五座主である円珍(智証大師)さんが中興し、後に天台宗門宗の総本山となったお寺である。
円珍さんは中国で密教を六年間学び、天台密教を円仁さんと共に確立させたお一人で、さらに大峰山、葛城山、熊野三山を巡礼し修験道の発展にも寄与された方です。
さらに真言宗の開祖空海さんの姪の息子(諸説あり)でもあり、密教や修験道に精通されたり興味のある人にとってはとても興味深い人の一人である事は間違いないと思われます。
また、私が講習会などでお世話になっている修験道の本山「聖護院門跡」の開祖である増誉さんも園城寺の長吏であり、円珍さんの教えを受け継がれた高僧です(天台座主にもなったが就任翌日に寺門派だったことを理由に延暦寺からの猛反対で辞職)。

そんな仏教(密教)や修験道との様々なご縁も深い西国三十三所観音巡礼を通して、慈悲とは何なのかを問いながら、自己改革していこうと思う。

もちろん観音巡礼の始まりは「園城寺(三井寺)」から!