サヨナラを、僕じゃない誰かの君に
地球温暖化がどうのこうのなんて言いながらも、相変わらず冬はしっかり寒い。夜道を歩きながら僕自身が吐き出す白い息を見て、ふと君を思い出した。
初めて出逢った日のことは今でも覚えてるよ。先輩からすすめられて僕たちはいつからか一緒に過ごすようになった。実はさ、ここだけの話だけど、僕は「最初の一回か二回だけでいいや」って思ってた。今思えば最低だよね、ごめん。そんな適当な気持ちで君と一緒に居たなんて。でも結局僕たちは離れられなくなって、何年も共に過ごした。
時間を持て余して退屈になれ