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会いに行くよ、ペンギン〜美術館さんぽ8/28〜

「さかざきちはる ペンギン街に出る」 武蔵野市立吉祥寺美術館


街に出るペンギンを見に街に出た

炎天下。
おでかけに怯んたが、もう会期終了が迫っている。いざ吉祥寺!

新聞記事で展覧会を知ったのは少し前のことになる。切り抜いて手帳に貼って、いつ行こうか楽しみにしていた。
世間は夏休み。人気の街。そう広くはない美術館。連日大盛況だというし、様子を見ようかな…。
そんなこと考えてるうちに8月の終わりになってしまった。

私鉄を乗り継いで1時間ちょい。
昨日は何だか各駅停車の気分だった。急行に乗り換えず、いつもはすっ飛ばす駅名を噛みしめるように窓から景色を眺めた。
商店街、謎の店看板、鬱蒼とした緑の公園。その街の暮らしを想像するのは楽しい。

吉祥寺北口からアーケードを抜ける。
コピス吉祥寺の7階にある美術館。お昼時なので人はまばらだった。
壁面の大きなポスターを撮影。
Suicaのペンギンがここにも、あそこにも。
1羽でもかわいいのに、大群の破壊力と言ったら!

本展はペンギンの原画400点が一挙公開。
ライフワークとして制作してきた1000点の中から選ばれたもの。
吉祥寺の街並みに合わせて会場空間が作られている。
アーケードには「ペンギンと鳥」
ビルには「ペンギンと色」
小さな額が部屋をぐるりと飾っている。
ペンギンのモビールも吊るされていた。

同じ作品が2ヶ所に展示されている?と思ったこともあった。
でもNo.が違う。行って戻って目を凝らすと
微妙に違う!
ペンギンにとまっているシマエナガの数が違ったり、青竹を踏むペンギンの表情が違ったり…そもそもペンギンはシンプルに描かれている。なのにこの表情の豊かさは何だ。
かすかなくちばしの動き、手足のばたつき、
口元が緩みっぱなしだった。

さながら図鑑を見ているよう。
ペンギンも鳥だけど、共演する鳥の種類が豊富。身近な鳥から見たことのない稀少種まで。大きな鳥を見上げたり、小さな鳥を優しく抱きしめたり。驚きや慈愛の表情まで感じられる。

使用画材や制作方法も展示。直筆のメモつき

場内ではペンギンの制作工程を映像で見ることができる。
塗りの速さは5倍速、と。瞳の部分は丁寧に細やかに着色していた。塗り方ひとつで表情が変わる肝の部分。見ている私も緊張した。
細やかな動きが、感情を生み出していく。


ひとつ残念だったのは展覧会グッズ。
書籍やポスター、クリアファイルなど数点を残すのみ。欲しかったものは売り切れていた。グッズが欲しいなら早々に来ないとダメだなぁ…反省。

ソフトクリームで気持を立て直す

せっかくなので街をぶらぶら。
前回気に入った「珈琲散歩」を目指していたのに迷ってしまった…。
東急プラザに「北海道どさんこプラザ」が入っていたので休憩。
なぜか吉祥寺に北海道🍦。
涼しくなったらまた散策してみよう。






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