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【読むミニドラマ】ヨシコトヨヒコ その1

★これはとあるカップルの小話です。番組と番組のスキマ…5分程度の「読むミニドラマ」風にお楽しみください★

第1話「日々の癒やしは」


ある日気づいてしまった。

歯磨きしてる時に横に並んだらトヨヒコと私の髪の毛が同じくらいの長さだった。

「ちょっと…長いんじゃない?切らないの?」

出逢った頃もロン毛だったが、もう少し短かったはず。お揃いみたいで嫌だ。

「んあ?おーああー、いうわあー」

何語だよ!

泡だらけなので何言ってるかわかんない。


職場でも注意されたらしい。

数日後の昼間、トヨヒコはふらりと出かけていった。

赤と青。

それは血管の色を表しているというトリビアのその店に。


「ただいま〜…ああっ?」

玄関開けたら坊主がいた。

フライパンで何か炒めている。

「おかえりお疲れ!」

合掌、とかしそうな。

「んなっ何その頭!」

坊主!

ヨシヒコは火を止めて頭に手をやる。

「ツルツルにはしてねーよ。触ってみ?」

眉をひそめながら手を伸ばす。

ジョリジョリ。知ってるこの感じ。

何だか懐かしい…。

遠い目をしながらトヨヒコの頭を撫で回した。

それ以来、それはヨシコの日々の癒やしグッズの1つになっている。

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