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「本を読むということ」最後の講義の前に

今日は「本を読むということ」の3回目の講義の日。

前回の講義を消化しきれていない気がして振り返りができずにいるのですが、そこは気にせず、木村俊介さんのお話に没入しようと思っています。

講義を聞きながら、森下典子さんの『日日是好日』を思い出していました。それは、特に意味や理由を考えず、教えられた通りに作法を行うことで、あるとき自然と手が動いたり、作法の意味に気づく瞬間が訪れるのだそうです。

それは、難解な本を行ったり来たりしながら読み進めていくうちに、ぼんやりと著者のいわんとすることが浮かんでくるのと似ているなぁ、と感じました。

もうひとつ、柳家小三治さんの解説に

もしよろしかったら『日日是好日]。つぶやきでなく声に出して読んでみて下さい。ちゃんと間を取って心を込めて読んでみて下さい。
「雨が生ぬるく匂い始めた。」
ゆっくり読んでみて下さい。この空気感。なんという言葉遣いでしょう。なんというリズムでしょう。
(『日日是好日』P. 249より)

講座に出てきたキーワードのひとつが「ゆっくり読む」だったこととつながって、なんだかほっとしました。

では、講義にいってきます。