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あまやどり読書室

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読んだ本の中から、「これはよかったよ!」というものを紹介しています。
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#日記

忘れられない日

今日は大好きな祖父の命日。お見舞いに行った翌朝に亡くなって2日続けて新幹線に乗ったことや、私自身が引越しする日で関係各署への連絡に追われたこともあって、絶対に忘れられない日になっています。でもそれはもしかしたら、「忘れんといてな」という願いだったのかも。大丈夫、孫は忘れてません。 さて。 マイルドライナーで模様を描き始めて1カ月。なるべくまんべんなく使おうとしていますが、実際はどうなんだろうと思ってカウントしてみました。 一番使ってた色は一番好きな色ではなかったことにま

都民なら読むべし、のあの本を読み始める

初めて見たときはスルーしたのですが、いろんな方が「都民なら読むべし」とつぶやいていたので、読んでみることにしました。 表紙のインパクトが強すぎて、むきだしの状態で自宅に置くのは圧迫感があったので、いつもはお願いしないカバーをかけていただきました。カバーをお願いしたのは、某アメリカ大統領の暴露本のひとつ、『恐怖の男』以来です。表紙にどアップの顔って、私にはインパクトありすぎて刺激が強すぎるので……。 まだ4分の1しか読んでないのですが(カイロ大留学時代のところ)、この時点で

「本を読むということ」最後の講義の前に

今日は「本を読むということ」の3回目の講義の日。 前回の講義を消化しきれていない気がして振り返りができずにいるのですが、そこは気にせず、木村俊介さんのお話に没入しようと思っています。 講義を聞きながら、森下典子さんの『日日是好日』を思い出していました。それは、特に意味や理由を考えず、教えられた通りに作法を行うことで、あるとき自然と手が動いたり、作法の意味に気づく瞬間が訪れるのだそうです。 それは、難解な本を行ったり来たりしながら読み進めていくうちに、ぼんやりと著者のいわ

みずみずしい言葉

くどうれいんさんの『うたうおばけ』を読み終えました。 「いきいきとした言葉」って、こういうのを言うんだろうなぁ……と感じます。ふだん仕事で無機質な文章を読み続けていることもあって、相手を思いやるぬくもりある言葉にほっとしたこともたびたびでした。 最後のほうに出てくる「死んだおばあちゃんと死んでないおばあちゃん」を読みながら、ふと他界した祖母(もうひとりの祖母はまだ健在)を思い出していました。あちらの世界で、おじいちゃんや子どもたちと仲良く暮らしているかなぁ……。 本を閉

本とともに暗闇を歩く|「本を読むということ」受講メモ(1)

5月13日の夜は、インタビュアーの木村俊介さんのオンライン講座「本を読むということ」に参加していました。 お話を聞きながら、読んでいた岩田健太郎先生の『主体性は教えられるか』(筑摩書房)を思い出していました。 本の中で、大学のシラバスが学ぶ楽しみを奪っている、という話が出てきます。シラバスによって学習範囲を決めてしまうと「これ以上学ぶ必要がない」というイメージを与え、枠を飛び越えて主体的に学習する意欲をそいでしまうから、というのがその理由でした。 今回の講座は、枠組みは

2020/03/31|記録を残す

朝から記録を残すこと、日記を書くことに関する音声や記事に触れたので、ちまちまとニュースや疑問に思ったことをロルバーン手帳(Mサイズ)にちまちま記録していました。今年の1月から使い始めた手帳が、あとちょっとで終わりそうだったから、というのもありますが、めいいっぱい書けたので、無事明日から新しい手帳に移行できます。 左が今日までの手帳、右が明日からの手帳です。 移行といっても、後ろのポケットに入れているもの(イラストが気に入っている展覧会のチケット半券、シール、だいじなメモな

落語となかよく|読んだ本

落語の特集記事をまとめた雑誌『Didion 02』を友達から借りました。 この雑誌に登場する噺家さんはほとんど江戸落語の方々で、上方落語をメインに聞く私には名前は聞いたことがある、もしくはテレビのコメンテーターなどで見たことがある程度しか知りません。あと、上方落語のように三味線や笛の音といった音響効果がないので、うっかり寝てしまうんじゃないかと不安になってしまうという、なさけない理由もあります。 ただ、いろんな方のエッセイを読み進めるうちに、江戸の落語も面白そうだし、個性