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世界一簡単なコーチングのやり方、これであなたも今日からコーチ

コーチングを学び始めの時、本読んで動画見て学んだけど…「で、セッションどうやるの?」ってなりました。きっと僕みたいにそう思った人は多いのではないでしょうか。セッションのやり方を質問で頂くことも結構あります。逆に学び始めから型を守らずオリジナル過ぎてそれでは効果が出ないのでは…?って方もいます。本記事ではそんなコーチング学び初めの人のために世界一簡単なコーチング(セッション)のやり方(クロ調べ)でなおかつ効果が出るやり方(クロ調べ)を記事にして皆さんにお伝えしたいと思います。この記事通りやればコーチング(セッション)は出来ますしクライアンの思考が整理され、行動変容が起きると思います。アナザーヒストリーで教わったことをベースに設計し、これまで独学での学びや実践からエッセンスを足しました。まずはこの型通りに出来るようになって他のスキルや方法を学んでいくことをオススメします。

モデルと質問

コーチングに最も適しているのがGROWモデルです。モデルとは型のことで、コーチングを実践している人でこのモデルを知らない人はいないと思います。GROWモデルはジョン・ウィットモア氏がスポーツの現場で使用するために開発されたもので現在は多くのコーチングのベースとして活用されています。このベースがあることで質問やフローの意図がより理解できると思いますので覚えておきましょう。

【G】Goal・・・ゴールを明確にする
ゴールを具体的にできるだけ詳細に明確化。
 
【R】Reality・・・現状を把握する
現状の進捗具合、今持っているリソースは何があるか。

【O】Option・・・ギャップを埋める手段を探す
ギャップを埋める手段を決める。

 【W】Will・・・実行を宣言し、行動する
実行日とともに宣言し、実行します。

このモデルを元にセッションを行うことがどんな内容のコーチングでもベースになります。これらをベースとして思考を広げる深めていくために使うのがインタラクティブリスニングです。インタラクティブリスニングは相手の話を遮ることなく相手の話の流れに沿いつつ、相手が話していない(まだ言語化されていない)領域に意識を誘導していくものです。いくつかありますが特に使う回数が多く特に効果的な3つを使います。

具体化・・・「~っていうのは?」
網羅・・・「他には?」
反器・・・「言ってみてどう?」

具体的な流れ

大きくAからE、5つのステップでセッションを進めます。テーマ設定→ゴールの具体化→現状の確認→選択肢→意思決定、となります。このステップを理解しながら①から⑨までの質問をしてください。各質問の回答に対して具体化「~っていうのは?」、網羅「他には?」、反器「言ってみてどう?」を挟みながらよりクライアントの思考を深め、出てくる情報の精度を高めてください。

A/テーマ設定
①「テーマはなんですか?」
②「他にも話したいテーマはありますか?…では〇〇で行きましょう」
③「そのテーマを選んだのは、どうしてですか?」
●POINT●
まずは何について話すかを確認していきます。このテーマ設定がセッション全体に影響する重要なステップです。本当に話したいことか話すべきことかをクライアントと共に確認していきましょう。他にも話したいことは何かを聞くことでどんなことでも話して良いんだという安心感持ってもらうのと本当に話したいことを選ぶためにも選択肢を挙げましょう。

B/ゴールの具体化
④「それがどうなったらいいですか?」→Small Goal(解決像)
⑤「それが実現したとして、さらにその先、本当はどうなったら最高ですか?」→Big Goal(理想像)
●POINT●
クライアントがどのような状況を望むのか、目的・目標を明らかにします。何を達成したいか、達成することでどんな効果があるか、どういう状態になっていたら良いのかを可能な限り具体的にイメージしていきましょう。僕が学んだアナザーヒストリーで他のコーチングと違うところはSmall Goal(解決像)を確認して、その先の本当の目的であるBig Goal(理想像)を明確にし具体化していくことを重要だと考えているところです。Small Goalとは解決像という直近の目標でありBigGoalは理想像といい、更にその先で実現したいことや人生単位で実現したいことなどを指します。このSmallとBigで分けている意図としてはいくつか理由がありますがより「本来の目的が見える」「具体的な行動が出る」「モチベーションのアップ」などがあります。
SmallGoal=直近のGoalは手段になりがちで本来の目的を達成する物ではないことが多いです。例えば「コーチになりたい」というテーマで話していき「コーチングスクールに行くこと」がSmallGoalになったとしてます、このまま進めていくとコーチになる未来に近づいていきますがBigGoalを聞いたときに「未来の子どもたちにとってより良い学校を創りたい、そこでコーチングを活用して子どもたちと関わりたい」となるとします。すると、そもそもコーチング学ぶより学校の先生になるとか、学校を創立した人のもとで学ぶなど選択肢もSmallGoalも変わってくるということです。

C/現状を把握する
⑥「BigGoalが10点だとして、現状は何点ですか?」
⑦「現状の○点の内訳を教えて下さい。」
●POINT●
現状は何点かという手法はスケーリングと呼ばれるものです。点数にすることで出来ていること出来ていない部分を分けて具体的に考えることができるようになります。現状の内訳はすでにできていることであり、これからのリソース(資源)になります。「他には?」を多めに使い、クライアントのリソースをたくさん出しましょう。どんな小さいことでもいいですし、こんな知り合いがいるなど自分以外のことでも構いません。大概のケースでここでクライアントは「出来ていないと思っていたけど…出来ていること結構あるな」と自分を肯定することがケース多いです。

D/選択肢を挙げる
⑧「BigGoalに近づくために、どんな行動がありますか?」
●POINT●
BigGoalに向けての選択肢を挙げます。ここではこれまでのやり方に囚われずたくさんの広い視点での選択肢を出しましょう。ここでも「他には?」を多めに使い、選択肢をたくさん出しましょう。

E/意思決定
⑨「では、まず何からやってみますか?」
●POINT●
最後に行動を決めます。可能な限り具体的な内容にし期限も決めます。できれば楽しく出来る内容をオススメします。「行動が完了したらコーチに連絡してください、出来た感想やアウトプットを共有してください。」とお伝えすることをオススメします。約束をすることでクライアントはより強く実行しようとしますし、セッション後もコーチとして関わる機会ができます。

セッションのイメージ

コーチ:①「今日話したいテーマはなんですか?」

クライアント:今日はこれからのキャリアについて話したいです。

コーチ:キャリアというのは?

クライアント:今の仕事をしながらコーチングを学んでいるのですが、いずれは独立がしたいと考えております。それをどのタイミングでどうやってやるかを考えたくてコーチングを申し込みました。

コーチ:そうなんですね、②「他にも話したいテーマはありますか?」せっかくなので頭の中のテーマ出してみてください。

クライアント:「うーん、、、最近職場の人とのコミュニケーションが辛いのですが、、、それは今はいいかな。とりあえずキャリアについて話したいです」

コーチ:承知しました、ではキャリアについて話していきましょう。③「そのテーマを選んだのは、どうしてですか?」

クライアント:コーチング楽しくて、これこそ天職だって思ったんです。今は独学ですがもっと学びたいんです。このコミュニケーションを身に着けておけば必ずキャリアに役立つと思っています。なのでコーチになりたいという想いがあります。そこに向けて次のアクションプランを考えたいんです。

コーチ:うんうん、ではキャリアとしてはコーチになりたいというお話ですが④「それがどうなったらいいですか?」

クライアント:そうですね、まずはスクールに通ってスキルを身に着けてコーチと堂々と言えるようになりたいです。そして独立して毎日仕事に情熱を燃やしていたいと思っています。

コーチ:情熱を燃やすというのは?

クライアント:僕は人が変化する瞬間に立ち会うのが楽しいんです。思えばこれまでを振り返ってもチームのメンバーを鼓舞したり、あーでもないこーでもないと会議している時間、その時にメンバーがアイデアを閃いて、目の前で火がつくのを見ていて、あーこの瞬間が好きだと思いました。

コーチ:なるほどー目の前で火がつく変化する人を見るのがお好きなんですね。ではコーチになって毎日仕事に情熱を燃やせる日々。⑤「それが実現したとして、さらにその先、本当はどうなったら最高ですか?」

クライアント:その先ですか・・・?この人の変化って子どもたちにこそ必要だと思っています。なのでいずれはこのコーチングが学べる教育を創りたいと思っています。授業の一つになるとか、一つの学ぶコンテンツとして形にしたいです。

コーチ:いいですねー!、他にはありますか?

クライアント:そのコンテンツを実施を自分がしたいし、学校の先生になりたいです。いずれは校長になって若い先生をコーチングで良い方向に導けるような校長。・・・

コーチ:素晴らしい、では⑥「BigGoalが10点だとして、現状は何点ですか?」

クライアント:4点くらいでしょうか?

コーチ:では⑦「現状の4点の内訳を教えて下さい。」

クライアント:コーチングについて毎日本読んでますし今の会社でのコミュニケーションに活かしています。あと最近コーチングの勉強会にも積極的に参加してコーチ仲間が出来ています。

コーチ:うんうん、他には?

クライアント:えーっと・・・スクールについてたくさん調べています。説明会に参加したり、スクール出身コーチにSNSで連絡して話を聞いたり。あと日々学んだことをSNSで発信をしてまして気づいたら毎日投稿してますね。あーそう考えると5点かもしれないです。ただコーチングのことばっかりで学校や教育のことは何もしてないですね。

コーチ:そうなんですね。⑧「BigGoalに近づくために、どんな行動がありますか?」

クライアント:さっき気づいたのですが先のゴールである教育に関して出来ていないのでそこをもっと動いて行きたいと思います。もっと情報を集めたいし、教育に関するイベントとかもやって仲間を集めたいですね。

コーチ:他には?

クライアント:他にはコーチングのことが浮かびますが、今は教育に関してをやりたいなって思っています。

コーチ:⑨「では、まず何からやってみますか?」やることを具体的にしてそれが完了したらご連絡いただきたいんです。できれば楽しいやつにしましょう。

クライアント:まずは学校でコーチングを取り入れているところがないかとか、どういった授業からコミュニケーション力を伸ばしているかなど、学校の仕組みについて調べていきたいと思います。事例を3件ほど今月末までに調べてお送りしますね。

コーチ:承知しました。それではご連絡お待ちしております。これからもコーチとして応援しています、いつでもご連絡ください。

※質問は言い回しを変えたり枕詞などを足して、その場面に合うように、あなたが話しやすいように使ってください。
※まだまだインタラクティブリスニングを使える場面があります。あなたはこのセッションでどこの何を広げたり深めるでしょうか?是非考えてみてください。答え合わせしたい方はコメントかクロまでご連絡を。

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