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【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 15話「嵐の前」(2ndシーズン 星乱 ep3)

もう15話か。この回で大体の仕込みが終わって、あとは24話までノンストップ展開だね。ああ‥……。

イゼルローン組が充実してきた!

まずは両陣営の地理的情報とイゼルローン回廊の情報おさらい。
「要衝」とか銀英伝で知った言葉いっぱいあるなあ。卿呼びに触れたのはBASARAの松永の方が早かったんだけど(笑)。

先輩おかえり!!!!!!
以前エコニアの時は先輩が呼び戻してくれたもんね。今度は逆に、ヤンがキャゼルヌを呼び戻す。立場も階級も変わっても、変わらない先輩後輩の悪友感が好き。軍務についている間は敬語もなしだけど、プライベートではちゃっかり頼ってる感を出して敬語になるヤン。器用な人だなあ。それはキャゼルヌもか。同盟陣営の人たちは基本的にプライベートでもしっかり繋がってる人が多いので、公私の別がぱっきり分かれてるね。
帝国も確かにそうではあるんだけど、階級とか身分差は私的な場面でも完全には外せていない気がする。

仕事は山積みって…ヤン、押し付ける気満々で急を要するもの以外は手を付けてないな??(笑)。

ヤンが使ってるカップと先輩が使ってるカップが違う。ティーカップとコーヒーカップの違いももちろんあるんだろうけど。ティーカップはユリアンが初任給で買った(外伝エピ)やつかなあ。こういう細かなところでにこにこしてしまう。

緊急通信に「案外早かったな」とか言うヤン。怖いよ。
こうなるはずというよりは、こういうことも考えられるなってのをいく通りも考えてあって、その中で比較的可能性が高い順に整理されてるんだろうな。なので大体のことは予測済み。一点のみというよりはこうならこう、こうならこう、というパターンでの思考みたいなのが縦横無尽に走ってるのがヤンだと思う。ラインハルトはもちろんパターンも考えるけど、その中で最良だと思える状況にまず持っていくから、一手に全振りできる。そうならなかった時を考えていないわけじゃないけど、権限の差で、よりその未来に収斂する状況を作りやすい。
面白いなあ。

そのまま何のアクションも起こさずに紅茶を飲むヤンが、本当にヤンで、わしは嬉しいよ。

帝国艦と同盟艦が横並びで航行する絵。これが常になる未来を、と願ってしまうな。戦争を止めろ、今すぐだ。

なぜか悪巧み感漂う十三艦隊会議

特使が捕虜交換を持ちかけてきたよって話をしているだけのはずが、照明落としてやるものだから、漂う悪巧み感。ホロを見たいからなんだろうけど、絶妙な悪童感あって好き。
ラオもアッテンもいて安心する。フルメンバー…にはまだちょっと足りないけど、安心感のある面子だ。
200万の捕虜を食わせられるの、普通にすげえな。口実を探して返したがってるのも面白いけど。キャゼルヌ先輩が言うと、とても皮肉っぽく聞こえて笑ってしまう。いや、皮肉ではあるんだけど。

「本音はそこじゃない」

フレデリカさんたちが少し驚いたような顔をした後の引きの画面で、めっちゃ不敵に笑ってる白兵戦の猛者がいるのいいね。シェーンコップはいつだって余裕綽々に笑ってて欲しいので、いいぞ!と思う。
作戦の内容、ヤンの読みがどうなっていようとも、自身の果たす役割は弁えてるし、ヤンが読み間違うわけないとも思ってるし、自分にも指揮官にも全幅の信頼を置いてるということがわかる。

ラインハルトの意図は読めていても、表面上は捕虜が帰ってくる。200万の兵の何倍もの数の家族が喜ぶ。だからこそ、それを拒否することはできない。どれだけの危惧があっても。そもそもヤン自身にはそれを拒否する権利はない。その辺りがとても絶妙だなあ。で、ヤンは自分にその権限がないからこそ、それ以上のことは言わないんだよね。
部下の責任の区切りをきっちりと付けてると言うか。ここまではきっちりやってねというラインを示している。下に着いたらめちゃくちゃ苦労するタイプの指揮官だし、これに応える相当な優秀さが必要。ヤン艦隊すごいや。

バルバロッサー!!!!!!!

ごめん、バルバロッサがカッコ良すぎて、出てくるたびに一瞬何もかもを忘れてしまう。係留されてるバルバロッサのカット、かっこよ過ぎんか????もちろんキルヒもかっこいいよ!!!!!

ベルゲングリューンが前なんだね。そりゃ最上位の人をどまん前には配置せんわな。
帝国・同盟入り混じっての式典だから、イゼルローン内の旗も帝国旗が混じってる。芸が細かい。というか、帝国旗が飾られてたところを同盟旗に変えた人がいて、それでもって半数を帝国旗に変えた人がいるかと思うと…。小さな努力の上に積み重なってんだなあ。え、あのロボットちゃんがやったの??それもあるか(笑)。何にしろ、帝国の旗捨ててなかったんだなってちょっと面白い。

キルヒのかっこよさにさんざめく同盟女子。そうだろそうだろ、かっこいいだろ!!!!!
それに反発するポプランが、めっちゃポプラン(笑)。不満そうな態度かわいいな、君は。コーネフとじゃれてんのもかわいい。

アッテンボローやパトリチェフにも好印象そうなのがいいね。
もっと褒めろ!?(笑)。推しが褒められてると嬉しいタイプです。

情操教育の一環で敵将を一緒に見るよう命じる指揮官。パパだ…!!!!
いや、この場合師匠なのか。帝国の軍人というのが記号ではなく人間なのだと、しかも清廉な人物もいるのだと実際に見せて、ユリアン自身が「殺す」人たちがどういった人たちなのかを教えておく、と。怖いなあ。でも、知っておく方がいいんだよね。
ヤンは聡明だから元々分かってはいただろうけど、ケーフェンヒラーに会ってそれが確固たるものになったんじゃないかな。(外伝の4巻、螺旋迷宮面白いので読んでね!!)
それと同じというほどの時間は取れなくても、キルヒアイスという人物に会うことがユリアンにとって必要だと感じたんだろうね。
やれやれって顔してるキャゼルヌ、シェーンコップ、ムライさん大好き(笑)。
でも、多分ヤンの意図はユリアンも含めてキャゼルヌたちが思ってる以上に怖いと思うんだよなあ。

通じ合うものがあるふたり

性質というか本質というか、どこかが共鳴し合うものがあるんだろうな、この二人。争い自体を好んでいるわけではないという点で。
キルヒアイスが争いに臨む動機はラインハルトと、彼と目指すと決めた未来。そこには彼の意思がある。
ヤンの動機は自分が軍人であるという立場によるもの。理念に対して自分の立ち位置を確認しているところはあるけど、意思ではない。少なくとも今のところは。
そこがキルヒアイスとヤンの違い。かなあ。

ちょっと微笑みながらサインしてる二人、いいな。
こんなに簡単に200万の命のやり取りができるのであれば、いくらでもサインするけどなあとか考えてそう。
キルヒアイスのサインはマライさんが何百通りも考えてこれぞという筆跡でで書いてくださったもの。かっこいいなあ。

一目見ることができてよかったね。
ラインハルトの脅威になり得るのではと自分自身が危惧したその人を、自分の目で確かめることができた。そういう意味だよね。言葉以上に怖いと思うんだけど、それが分かってて(分かってないはずがないと思う。ヤンだし)、受け流すヤンも相当‥。自分がキルヒアイスを通して、ラインハルトに「分析」されるということが分かってるんだろう。

穏やかに見つめ合う中で、ヤンが少しだけ表情を変えるのがとても好き。素直な感情による表情を出したというか。ちょっと気を許したというか、興味を惹かれてるというか。

キルヒアイスがユリアンに寄っていった時、両隣のシェーンコップとキャゼルヌの表情、めっちゃ険しい(笑)。うちの子に何か用っすかってチンピラ感がすごい(笑)。

「わたしが初陣したのも15の時でした」
(白銀の谷、ノイエで見たいよー!!!!!!!!)

「頑張りなさいと言える立場ではありませんが、元気でいてください」

こんなこと言えるの、キルヒアイスしかいないよ。
腹黒キルヒなら、こうしてより若い子を籠絡しておけば、いつかのブレーキになると踏んでのことなんだろうけど、実際のキルヒは多分素なんだろうな。自分たちの15の時を思い出して、大人の中にきちんと立っている少年を気にかけずにはいられなかった。微笑みの裏で、結局同盟側でも少年が戦地に立っているのかという諦観とかもありそうだけど、事情がわからない自分がどうこういうものでもないというのも弁えていて。
それで出てくるのが元気でいてください、なのだから、この人はもう……!!

去っていく時の流し目っぽい視線が、とてもキルヒアイスだった。この天然人たらしが‥!!!

速攻で絡まれるユリアン。シェーンコップとキャゼルヌに囲まれてたのが運の尽き(笑)。絶対守護の構えのはずだったのにねえ。

ユリアン、キルヒアイスにぽっとなりすぎぃ(笑)。
わかるけどもさ。いやあれは仕方ないよね。自分と5、6歳差で強大な帝国軍の副司令長官。戦争の天才と名高いローエングラム侯の信頼熱き片腕。本人は清廉な人柄で、高身長かつかっこいい。非の打ちどころのない人物が、たった十五歳の少年にわざわざを声をかけて励ましてくれる。なんぞそれ??

味方の政治家よりもよほど好感が持てる。
それはそう(笑)。

キルヒアイスに会ったことで、さらにその先のラインハルトに会ってみたくなったヤン。うん、是非会って。今すぐ会って。ね?
「会ってみたくなったな」の声に込められた興味。強大な帝国軍の実権を握って、帝国に大きな変革をもたらす人物として、歴史の作り手としての興味がごりごりに刺激されてる感。大好きだ。


一方。帝国陣営。
扉の開き方、歩き方で振り向かずともキルヒアイスだと分かっているラインハルト好き。いや、この場所まで来られるのがキルヒアイスだけだからという一択感ももちろんあるだろうけども。
ハルトさままたコートをお召しになって☺️そのコート、めちゃくちゃ似合うね。キルヒは寒くないのかい?

どんな男だったか聞かれて、応じるキルヒ。
底知れぬ思慮深さと、本心を悟らせない食えなさ。それがヤンだよね。
キルヒが感じた印象は、自分が感じるものと同じはずだから、彼の印象を聞けば、自分が会うのも同じ。そういう信頼が見えてとても良いね。半身は伊達じゃねえ。
何よりもあんな笑顔の裏で、こいつ食えねえなとか、計画に気付いてるなとか考えてたキルヒアイスが最高にキルヒアイスで大好き。ラインハルトにとっての価値とか脅威とか慎重に測ってたんだろうな。こういうところ、すべての行動の起点にラインハルト(+アンネローゼ)を据えているキルヒアイスが大好き。
彼の意思はもちろんある。感情ももちろんある。だけど、金髪天使姉弟の存在や彼らの意思は、常にキルヒアイス自身よりも上位にある。ここまで徹底的な騎士なキルヒアイス、最高。中途半端な覚悟の人間にはできない振る舞いなんだよな。しかもそれを無理やりではなく自然に行っているところがまた……。

キルヒアイスの目を通して見たヤンに、会ってみたいと思うラインハルト。
銀河の端と端で互いに会ってみたいというこの二人。今すぐ会え!!(二度目)。


大将同士の密談

トリューニヒトの演説の後ろにグリーンヒル大将が。そりゃいるわな。左遷されても大将だもの。
ヤンとビュコック、クブルスリーさんもいるな。
トリューニヒトの演説はやはり1mmも感銘を受けないんだけど、これは思春期に田中先生の御本に親しんでしまった所為なのかな(笑)。

おでこ出してるヤン、かわいいね。

グリーンヒル親子が笑い合ってる。かわいい。
良いお父さんなんだろうな。フレデリカが強く真っ直ぐに育っているのは、もちろん彼女自身だからこそなのだろうけど、素直にお父さんを慕って一緒に食事にも行ける関係を作っていけてるのは、双方が全うな愛情を持ってるからだと思う。

グリーンヒル大将から敬礼を終えるのもしっかり作画されてるね。こういうところの細やかさ、ノイエちゃん大好きだ。

トリューニヒトの演説にぐったりするヤン(笑)。表情筋抑えてなきゃいけないし、脳内で力一杯反論して罵ってそうだし、疲れるよねー。
それにしてもヤン、国内のこと知らなさすぎでは・・?いや、ユリアンが情報通なのかな。ヤンの留守中のこと、戦闘に関わらないところは自分がしっかり情報を集めておかないとと思ってるのかな。健気…。

地球教かあああああ・・・・。
前回地球と通信してるおじさんがいましたね。フェザーンの指は同盟内部にもしっかり届いてるんだよな。ヤダヤダ。
8世紀。長いなあ。800年を経ても潰えない怨嗟。怖いヨォ。

ミハイロフのお店!
この前イゼカフェでミハイロフのフィッシュ&チップス食べたよ。んまかったー!(不要なインフォ)
作中でもとても美味しそう。買い食いしてたんだなあ、ヤンも。ジャンやジェシカと一緒に街で遊んだりしたのかな。

こんなところで買い食いしてる大将。高級すぎる料理も口に合わないんだろうし、何ならユリアンが作ったご飯が一番美味しいなあとかも思ってそうだし、自分の生活環境を高級にしようと思わない志向はラインハルトとも似てる。姉上の料理が一番と思ってるラインハルトと、ユリアンのご飯大好きなヤン。似てるねえ、二人とも。似てるところはたくさんあってもいくつかの違いだけで、違う志、違う未来を見ているのがね。

提督にもあんな時代があったんだよー。
やめろーそこでそのカットをお出ししてくるんじゃないよー(泣)
いい写真だなあ。ジャンの部屋にも飾ってあった。ジェシカも持ち歩いてた。青春の一場面。ただ一人の人間でいられたあの頃。しんどいって…!!!

「取り戻しようのないものばかり、増えていくな」

この言葉、多分まだユリアンにはピンと来てないんだろうなあ。ジャンのことも知らないだろうし。ヤンがわざわざユリアンに言うとも思えないもんね。

ビュコックおじいちゃーーーーーーーん!!!!
大好きだ。おじいちゃん。
こんな公園の一角に、同盟軍の大将が二人も。
ユリアンでなくてもびっくりしちゃうよ。
(後藤さんのトークショーで目パチの説明してもらったなーと思いながらこの辺りのシーンは見てる)

ユリアンがビュコック提督に礼してから去っていくの、細かい。かわいい。

ローエングラム侯の目論見、可能性を話すヤンとビュコック。すべてをヤンに説明させるのではなく、ビュコックさん自身もきちんと考えて同じ結論を導き出すというところがとても良い。このビュコックが味方であることが心強いと思わせてくれる。アムリッツァでもしっかり活躍してたし、老練な提督として、武力だけではなくその戦略を看破する目も持っている、と。
ヤンの推論の上に成り立つことだとしても、ここへの理解がすっと出てくるのが、ビュコックもすごいんだという証左だよね。

容疑者200万、どこで起こるかもわからないクーデターを未然に防ぐ責任。
おっっっっも。軍内でも頼れる人はほぼいない状況で。

「まだあるのか!?」

の迫真の声(笑)。好きだ。
すみません、とか言いながら撤回なんてしないヤン、強かだなあ。

ラインハルトの謀略を読んでいたということは、似たようなことを考えたことがあるのでは?というところに気付くビュコックおじいちゃんの鋭さと、それにやや迂遠にYESと答えるヤン。この辺り、互いの探り合いと分別の見極めしてるんだよね。
誘惑には駆られても、一軍人としての立場を堅持するという姿勢のヤン。
ここでしっかりビュコックさんは確認した、と。互いにこいつだけはクーデターには加担しないという信頼の確認。

ユリアン、あんまり急いで大人になろうとしなくていいからね。
ゆっくりゆっくり、先を行く大人の後を自分の足で歩いておゆき。
…何目線だ、これ(笑)。

同盟内で蠢く不穏

ああ…………。来てしまう。
何万人してもたった一人の司令官によって阻まれる可能性があるって、よくよく考えれば面白いよね。数こそ力なはずなのに、数を有効に使えなくさせる知略があれば、少数でも多数を凌駕できる。
後ろにガティがいるな。

ってかフォークもいるんだったね。んあああああ。
現体制に失望した、あるいは恨みを持ったということでいるのはまあ分かるんだけど。引き入れちゃダメなやつだろ、これは。本人の立っての希望でも。
ただ、口だけは上手いやつではあるはずなので、同調してます!!って熱弁されて絆されたのかな。人のいいのも大概にしておけよ、グリーンヒル大将よ‥(え、あ、これ、ネタバレ??。顔もほぼ出てるし、声も一緒だしいいよね!?ネタバレだったらごめんよ)

地理的優位。うん、まあそれはねえ。イゼルローンから1ヶ月かかることを考えれば、すぐには来られないわけで。ハイネセンを武力の空白地帯にさえできれば、制圧は可能……か?
イゼルローンとは逆の方向の星で蜂起させてもあんまり変わらないか。

ガティが喋ったー!下山さんなんだよね。このオリキャラ。

フォーク、根底に私怨があっても一応他の人が納得できる案は提案するんだよな。同志を送り込む。大将の娘を使えと言わんところはまだ一線踏み越えてないんだな。
フォークはヤンを害することができればいいという悪意で動いてるから、まあその辺り、どうだっていいんだろうけども。

「浄化」「正義の戦い」
うーん‥。無能な司令官の元で無惨に散っていた将兵たちのことを思えばこそ、の動機は分からんでもないけど、こういう美辞麗句で自分の行動を肯定させてるということは、グリーンヒル大将もどこかで違うと思っていたのかなあ。現体制を変えたい、その一心のはずなのに。こういう言葉を選んでしまうところで、また、武力に頼ってしまうところで、それはもう「民主主義」とは決別してしまう道なんだよ。

リンチ!リンチだ!!!
スキットルいいね(4/29までイゼカフェの予約販売で買えるよ!)。
このくたびれた感じ堪らんな。作戦会議にも参加しない呑んだくれが持ってきた案を起点にした蜂起であるということに対して、参加者は何も思わんのかね??????
「馬鹿どもが」
全くな。でも、その真摯な思いだけは否定したくないんだよな、わしは。

THE尋問

一瞬絶えた光が、帝国での時間に巻き戻って付くの、いいね。

オベが完全に尋問官。似合いすぎる(笑)。
淡々と事実を並べられるの、詰られるよりぐっさり来そう。オベ本当、そういう抉り方するよね。本人は意図してないんだろうけど。

何かに怯えるような、暗い怒りと絶望を抱えたリンチ。くたびれ感がすごい。さっきのリンチとは違う。やはり。

ちゃんと立って敬礼するオベ。細かいな。
リンチの誰何に、素直に答えるラインハルト。フルネームの名乗り。恥ずべきことなど何一つないからこそ、真っ直ぐに告げられる。この潔さがラインハルト。それはそうと、やはり素直に名乗ってるのかわいい。

まるで子供じゃないか。
リンチから見たらまだまだひよっこの年齢だよなあ。二十歳だもの。若いのよ。
侮るようなこと言われてもガン無視。さすが(笑)。
煽る煽る。
頬の傷が元部下たちによるものだと匂わせた上、自身の咎を認められない(いや、心情自体は否定したくないよ。死にたくないよな)小物感を出してくるの、いっそ哀れですらある。

それを「このような男、役に立つのでしょうか」でぶった斬ってくる「清廉」な男、キルヒアイス(笑)。怖いなあ、本当。基準がラインハルトの役に立つか立たないか、なのが心底怖い。でもそれがキルヒアイスなので、とても好き。

「役に立たせるさ、キルヒアイス」
(いかなる時も相棒の名前を呼ばないと気が済まない閣下)(違)。

閣下の蔑み全開の瞳の表情と声………!!!!すっげえ好きですね。
本当にこの手の小物嫌いなんだろうなあ。自分の失態を認められず、ヤンの所為にするところとか。責任者である以上、失敗したならそれは部下に責任を求めてはいかんのよ。

少将、に反応するリンチ。
燃え燻った野心には、失墜した名誉には、新たなる名誉を。
餌の投げ方がうますぎる。
「少将?」のややひっくり返った声とか、二又さん最高だね。疑心暗鬼と歓喜が混ざり合って、かつ、酔狂を笑うような調子もある。

キルヒアイスの視線がめっちゃ怖いよ。見極めるために注視しているからというのもあるけど、こんな野心バリバリで動かせてしまうやつ、ラインハルトに近付けたくないなあって思ってそう。

「必ず成功するクーデターの手引き」byラインハルト
ラインハルトが考えたものでなければ、胡散臭さ200%じゃないか(笑)。必ず成功するとか言うものは警戒して然るべき。

「その時は死んでしまえ!」
罵りパート2。
あ、キルヒアイスが前に出てる。ちょっと魚眼ぽい遠近になったからかな。
火の付け方がすごい。卑怯者であることを自覚させ、今更その汚名を雪ぐことなんかできんのだと知らしめ、その上でその泥の中で足掻けと告げる。
リンチの暗い炎が灯る、その一連の流れの表情の変化、好きだなあ。

リンチ、決して好きではないんだけど、嫌いでもない。
一定の理解も、不遇もわかるんだよなあ。
単純に嫌いと思えるキャラがほぼいないところも、銀英伝のすごいところ。
味があって良いね。

来週は発火点。
新キャラがまたいっぱい出るぞー!!!!

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