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【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 22話「黄金樹は倒れた」(2ndシーズン 星乱 ep10)

はああああああ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(デカ溜息)
22話、行きまぁぁぁぁぁ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥行きたくねえ!!!!!!!!(泣)

ふたりはひとつ

アバンからしんどい。バルバロッサかっこいい✨っていつもならキャッキャするところなんだけど、ダメです。姉上の優しい声が‥‥‥。

お手紙。アンネローゼさまからのお手紙。
優しい声。寵姫であった頃よりも、キルヒアイス家の隣に住んでいた頃の、ただの少女だった頃の飾らなさも感じられる、素直な音。
まるで夢のよう。
それだけ遠くなってしまったのだなあ。姉上にとっても。姉上は多分、「あの頃」と全く同じものを取り戻そうとは考えていなかったし望んでももいなかったのかなと思っている。強い人なので、過去を取り戻すことよりも、今この瞬間のこと、それからのことを考えられる人。少なくともこの時まではそうだったのだと思う。

姉上美しい……………………(泣)。
瞳を閉じて優しい姉の語りかけに耳を傾けるラインハルトも美しい。

アンネさまの語り口が、母親。優しく忠告をくれるお母さま。
彼女自身、幼い弟を守る立場に自分を置いていたから、母と姉、両方の役割を担ってくれていたんだろうなあ。それをわかっているからこそ、ラインハルトは姉に対して「返しようのない負債」を負っていると自覚しているわけで。美しい姉弟だなあ。

って言ってる間に。
来てしまった。来てしまったよ………。

これさあ、あの人のいない場所で一人星を見ていたあの場に来ていたなら、ラインハルトの心境も違っていたのではないのか、もしかして。姉上のお手紙に触れてふんわりぽかぽかしたところに、大事な親友が戻ってきたから、落ち込みも持ち直して落ち着いていたわけで。
てか姉上からの手紙もつけっぱなしにしておいたら‥‥‥‥ああ。無限にこうなっていたら違っていたのか?と考えてしまう。

「ラインハルトさま、お話があります」

キルヒアイスも、多分さあ、ラインハルトがキルヒアイスの顔を見た瞬間にどうしよう!!ごめん!!とか言ってきたらまた出方変わってたよね、これ。ラインハルトは自分のしでかしたことが取り返しがつかないとわかっているから、嘆いて自分の罪だけを(表面上だけでも)軽くすることができなかったんじゃないかとわしは思うわけだけど。それが分からんキルヒアイスでもあるまいに、なぜ今回だけそんなに親友に対する解像度が落ちてるんですか??怒ってるから?悲しんでるから??

「事実ですか」

糾弾やめてよぉおお😭
キルヒアイスの怒りも悲しみも間違ってないよ。でもさあ、でもさあ‥‥。
嘘はつけないから目を逸らす。悔いているから罪がわかっているから肯定できない。こういう時に金髪の天使がどういう反応を返すか、ずっと見てきた君ならわかるだろ!?わかるはずなのに何でそんなこと聞くんだ!!って思っちゃうよ。現に思ってるよ。
何で説教から入っちゃったん、キルヒアイスぅうう。

自らの足場を掘り崩す。
アンスバッハがブラウンシュヴァイク公に言ったこととまんまなんだよなあ。
で、ラインハルトは分かってる。ブラウンシュヴァイクは最期まで分からなかった。
えええええええん。

分かっているって言ってんだから、一旦止まれよ、キルヒアイス。
わし、キルヒアイスのことを必ずしも正しいとも優しいとも思ってないんよな。大好きだけど。今まで甘やかしてきたのも自分なんだから、最後まで付き合えよと思っちゃう。ラインハルト自身よりも、ラインハルトに見出した自分の理想像の方を優先してるように思えて、しんどい。
全然完璧ではないんだよな、こういうところ。キルヒアイスも。完璧だから好きなわけじゃないので、それで何かが変わるわけではないんだけど、THE善の者として扱われるのは何かしっくり来ない。
結構自分勝手というか、見たいものしか見てないようなところがある………とか言ったら流石に厳しすぎるかな。でも、責任取るのはラインハルトやん?そこから逃げるなんて一言も言ってないやん?罪を犯したこと自体を詰られても、どうしようもないやん?詰られて200万の命が戻るなら、いくらでもなじればいいけども。もうやんないという意思が確認できればいいというのであれば、やっぱり切り出し方を間違えているとしか……。どういう結果を望んでいたのかいまいち分からないんだよな。そもそも阻止が絶対に成功する確実性だってなかったわけで。もし間に合わなかっただけだったとしても、ラインハルトはきっと間に合わなかったんだもん!とか言い訳はしないと思うんだよな。その辺り潔過ぎて見ていて辛い。

…………………………。
ラインハルトのモンペが過ぎますか。そうですか。ごめん!

ラインハルトさまともあろうお方が、なぜ。
この辺で、自分がいなければラインハルトは違う道を行く、それを肯定する可能性があるのかと、気付いてしまったのかな。

だから!!!そばにいろよ!!!!!!!!!
離れちゃダメなのよ、君らは。違うでしょ!って思ったらすぐにじっと目を見られる位置にいないとダメなのよ。
物理的な距離はひとまず置いておいてさ。

いつでも通信機持ち歩いて、何でも相談しよう!そうしよう!!!
(頂点がいつも意見を聞く相手がいる時点で頂点の権威が揺らぐけど、関係ねえええええ!!!!!)(それをこそオベが回避したがってんだよ)(わかっとるわい)

おまえにいつ意見を求めた。

声が震えてる。無理してる。言っちゃダメだって分かってるよね。でも止められない。ああ…………姉上の言葉を思い出してくれ、ラインハルト。
ダメだよ、そんな。相手の口を塞ぐようなことを言っては。
おばかさんめぇえええええ!!!!!!!(泣)。

流石に実行犯と止めなかったこと、どちらの罪が大きいのかと聞かれるのは理不尽極まりないよぉおおおおお!!!!

おまえはおれの何だ。

この問いに。
なぜそう答えてしまったのか、キルヒアイス。
いや、わかるよ。君の気持ちも。聞いている、反省している、それがしっかりと伝わるような反応をして欲しかったのだよね。キルヒアイスも売り言葉に買い言葉的に、そこまでいうならいいよ、黙るよという意味で「部下です」「ローエングラム侯」という言葉を静かに叩きつけてしまったわけだけれども。

ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!

やめろ、今すぐ、撤回するんだ。
(でもどうなのかな。冷静になったら喧嘩自体は何度かしてるはずで)(時が解決するという楽観があったのか)(そうならこれは、先を知っているが故のしんどさでしかないな)

はあ‥‥‥‥‥‥‥‥。


時代の終焉

自殺者と脱走者と。ガイエスブルク要塞に立てこもった貴族たちも散々だね…。貴族たちの噂話、出処進退の相談事の裏で、忙しく動き回る使用人階級の人々。あ、奥のカート倒れて周りの人たちが助けに入った。細え。

酒呑んでるぅうう。はあああ???
寝言は寝て言え。
ランズベルク伯は無邪気過ぎる。
頭蓋骨で盃。どこぞの第六天魔王さまや……。

ヒルダ、しっかり状況を観察して報告してくれてる。
伯爵令嬢だから本人がその気にさえなれば貴族たちの情報は掴める位置にいるんだもんな。
リヒテンラーデがきな臭いのも把握してくれてる。
改めてめちゃくちゃ有能だな。

ってハルトさまほとんど上の空。親友に投げつけた言葉、返ってきた反応を思い返してはぐるぐるしてそう。
と思ったらオベさんとの会話を思い出してたか。
特別扱いしていいよ。むしろ特別扱いするわ、って宣言した方がいいよ。それに賛同できなければお前が去れ(できんだろ)ってのでOK。
全宇宙が敵に回ってもキルヒアイスだけは味方でいてくれる。
その親友の口を塞いだのは自分なんだよな。自覚してるからこそ、言ってる言葉の割には不安になってそう。

オベの言ってることもまあ分からんではない。有能過ぎる「部下」ならそう。
でもね、違うのよ。その人たちは。半身ともいうべき人という言葉に対して存じておりますって返したんだから、上部だけじゃなくて真の意味で理解してくれ、オーベルシュタイン。
これでオーベルシュタインが大事な人間の友達を持った、あるいは他人を好ましく思ったことのある人間なら、分かってくれていたのかな。

あっちからもこっちからもお説教されてる………。

オベに対しては機械的に冷たい「もういい」。感情を露わにして怒ったのはキルヒアイスだから。何で分かってくれないのって甘えてるからなんだよなあ。この辺りがもうねえ。だからわかってたはずだろ、親友の出方はさあ、キルヒアイスよ。
(そもそもキルヒアイスがヴェスターラントの件を知ったらどう思うかを考えなかったのか、ラインハルト。と思わなくもないけども)(貴族連合の兵力、まだ上回ってたんだっけね)。

睫毛ばしばしで麗しいかつ美しくかっこいいノイエのラインハルトさま、めっちゃいいなあ。

作戦行動の説明、いつもはラインハルトからするのに、オーベルシュタインが。その間目も合わせてくれないし。まだ怒ってるのか‥‥って私情を挟むのを本来よしとしないはずの元帥が拗ねてるんだから察しようぜ、キルヒアイス。

原作だと貴族側の六度の波状攻撃を粉砕した後の最後の攻撃の先鋒がキルヒアイスだったけど、六度分の戦闘が省略されたので、キルヒアイス艦隊がまじものの先鋒になってるのな。

双璧、トラムの中で話しちゃったけど、ポーカーやって欲しかったなあ|ω・`)キルヒとラインハルトも、双璧も、仲良しエピソードが足りませんよ!?ヤンとユリアン始め、同盟側は仲良しアピールに余念がないのに😭

平地に乱。本当その通りだよ、ミッターマイヤー。
双璧はふたりのことを気にかけてくれて嬉しい。もう少し、もう少しだけでいいから介入してくれてもよかったんだと思うよ!!???
公としてではなく私として。知らぬ中でもあるまいに。
もぉおおおおおお!!!!!!!

「ことに人間同士の関係を」のところ、ミッターマイヤー実は結構怒ってるのかな。そういうの嫌いそうだもんなあ。
ロイエンタールがミッターマイヤーを好ましいと思っているのも、こういうところなんだろうな。ロイエンタールとつるむようになって、何度かあんなやつと仲良くするのやめとけよって忠告されてきたのかもしれない。自分が親しくする奴は自分で決めるわ💢って怒ってそう。

ファーレンハイトー!!!久しぶり!!!!!
いやあ、びっくりしちゃうよね。このタイミングで出撃とか。
言ったって。言ったって。戦い方を知らぬ馬鹿どもに。
わー。貴族の不満そうな顔。何こいつら…。ここに雁首揃えてるのは現実認識が疎かなやつが主なんだなあ。逃亡や自殺で出席できる人間がいなくなったから繰り上がりでファーレンハイト呼ばれたのかな。軍事の専門家として、専横を食い止める同志としてここにいるとは言え、門閥貴族連中から見たらファーレンハイトは爵位もない一段下とされていただろうし、常にこういう場にいたとも思えないんよな。メルカッツだけでは流石に食い止められないと思ったのかな、馬鹿の暴挙を。会議で居心地悪くするの分かってたから、メルカッツがやんわりとファーレンハイトを遠ざけてくれていたのかもしれないね。

「笑止!」
言ってみたい日本語の十指に入る言葉(わし調べ)。
ファーレンハイト、かっこいいな。権威に対して諂わない。けど、現体制の軍人である以上それを損なおうとするものに対しては戦う。あれ、何かヤンと似てる……??

フレーゲル、ブラウンシュヴァイクは怒り。
ランズベルクはふむ…一理あるなとか思ってるか、同志という言葉にちょっとときめいて現実から空想の世界に入り込んでるか。メルカッツはこういう風に自分も主張できていればなあとか思ってそう。立場上言えないので、余計ファーレンハイトが眩しく映ることだろうな。
軍事的な「籠城」を臆病者と断じて出撃。ゴールデンバウム王朝に対する忠誠があるから、もういいよ、さっさと負けろよとか思ってしまえないのが、辛いところだな、メルカッツもファーレンハイトも。

フレーゲル艦隊ぶち破って深奥にごりごり進んでいくバルバロッサカッコ良過ぎる。若干八つ当たり気味じゃない?っていうくらい激しい。
きれい。かっこいい。強い。
この光の中で何万という命が終わっている。民だろうと兵だろうと命は同じ。兵なら損ねても良いという考えができるキルヒアイスは、軍人なんだよなあって思う。こういう場面で常々。それでいいと思うので、優しいとか言われるとやっぱり違和感。いや、優しいのは優しいけど。可能な限りの温情はあっても、非情になる面もあるし、敵には容赦ないし。ノイエのキルヒアイスのビジュアル、わしは大正解だと思うなあ。大切な天使姉弟の前では穏やかな目もできる。道原版のスマートイケメンも良いし、フジリュー版の原作設定無視してでもラインハルトのためにでっかく成長したくまさんも良い。単に優しげなだけではキルヒアイスじゃないとわしは思ってる。

フレーゲルの通信、一応受けてあげるロイエンタール優しいな…って思った次の瞬間には、無意味だな、切れって慈悲もなくぶっちぎってくるので、笑う。この言い方がまた、最高なんっすよ。めっちゃ呆れてる。やっぱり貴族はこんなにも愚かなのかって思ってるのがありありと伝わる。ロイエンタールが中村さんでよかったなあ、本当。

フレーゲル、最後まで名前が判明せんかったな…。いや、どっちだ。フレーゲルが名字だと思ってたけど‥合ってるよね?叔父にも名前ではなく名字で呼ばれてたんだな。貴族社会的にそういうものなのかな。(先生が付けてないから呼べなかっただけだとは思うけど(笑))

シューマッハさん、マジでお疲れ様やで。今の今までこの横暴主人に付き合ってあげてたんだもの。とういうか、この場合はどういう編成なんだろう。貴族の私兵、旗艦の乗員の編成の仕方が分からないなあ。

フレーゲルが立ち上がったところで目線を合わせたまま、瞳がちゃんと動くのいいなあ。細かいなあ。しっかり絵でも演技してくれてるんだよなあ。

シューマッハ、今まで貴族に対して誰も言えなかったことなんだよな、これ。イゼルローンを奪取されたゼークト提督にも、こうやってお前一人で死ねって言える人がいたら、ヤンの心痛も少しは減らせたはず。

最期までわかってないフレーゲル。なぜ自分が撃たれたのかも理解していない。いっそ憐れだな。

アルヴィース、そこで回頭して大丈夫!?側面に被弾しない?ってハラハラしてしまうよぉ。

主従が取るべき道

メルカッツさん早まってはいかん…………!!!!!
シュナイダーくん、間に合ってよかったね。これで扉開けてすでにメルカッツが撃った後だったら、そのままシュナイダーも後を追ってそうだ。

この日が来ることは確実。それが分かりながらもこの茶番に付き合うしかなかったメルカッツが不憫でならねえ。この戦乱で命を落とした全ての人に言えるのだろうけど。指揮する立場に立たされながら指揮権を与えられない。そんな屈辱すらも甘んじて受けなければいけなくて、家族にももう二度と会えなくて。もうここで終わりにしようと思っても責められるものではないよ。

何をやって生きろというのだ。
オーディンに帰って引退して、静かに暮らせばいいと思うよ!!!???
ラインハルト、その辺の事情は理解してくれるから。ね?ね?
総司令官になっていなければ、メルカッツも身の施しようがあったんだろうか。それでもやはり、王朝に殉じる道を選ぶんだろうか。
戦力がどうのとかじゃなくて、こういう年季の入った紳士が陣営にいてくれたら、色々重ねなくて良い心労があったと思ってしまうんだよなあ。
対ローエングラムは別にメルカッツが望んだことではない(王朝への忠義はあるので最終的には抗うかもしれんが)のに、選択肢が国としての敵に固定されてしまうの(フェザーンというのもあるにはあるけどシュナくん選択肢に入れてないし)、矛盾というか理不尽感がすごいな、改めて。

捲土重来。原作(らいとすたっふ文庫)だとわざわざ「けんどじゅうらい」ってルビ振ってあるんだよな。田中先生は「じゅうらい」って読ませたかったんだね。どちらでもいいようなんだけど、耳に親しんでる(というほど聞いたことがあるわけではないけど笑)「ちょうらい」の方だなあ。
ノイエは基本的に固有名詞は原作通りの言葉を持ってきてくれる(ト「ゥ」ールハンマーとかね)けど、時々現代においてどちらの意味が通じやすいのかで一般的な言葉は時々で変えてくれてるんやね。

40年以上戦い続けてきた敵国に、しかもゴールデンバウム王朝にはっきりと敵対している陣営には加われるの?何でよ😭総司令官だったから?????
ブラウンシュヴァイクこの野郎が………………!!!!!!
貴族の将官とは言え、ブラウンシュヴァイクをはじめとした門閥貴族に人生を歪められすぎてるメルカッツ。単純にかわいそうだよな。

いささか風変わり。ふふ。寛容まで伝わっててよかったね、ヤン。
シュナイダーくん、身振り手振りでプレゼン頑張る。メルカッツさんに生きていて欲しいもんね。ヤンの噂を聞いていなければ、むしろメルカッツのような名の知れた宿将が同盟に亡命するなんてことできなかったのかな。それとももっと歓迎されたのかな。

もしダメなら私も(ヴァルハラへ)お供します。
こう言い切れる部下がいることが、メルカッツさんの人徳なんだね。
シュナイダーくんのためにも無下にはできない。ダメ、というのはヤンが受け入れないことも、メルカッツがこの案を呑まないことも含んでるのだなあ。シュナイダー、自分の命すら上官のために天秤にかけてくれるの、心酔の度合いがすごい。わかるけど。メルカッツさんだものなあ。

「わしの身柄」。
私の、ではないところが、上官としてではなく、ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツというその人そのものをと言っていて、最大級の信頼なんだろうな。胸が熱くなる。生きてくれ、二人とも!!(とその部下たち)
シュナイダーくんの安堵に満ちた笑顔、かわいい☺️

ヒルダ、本当に聡明だなあ。一目置くイベントがいっぱいあるぞ✨
後背の敵に備えよ。次はリヒテンラーデどうにかすんぞ、の意だね。何やら怪しげな動きをしているとヒルダから報告も入ってるし、ここで手を打っておかなければオーディン帰還後に何らかの策が発動するだろうしね。

主人のために

この状況下でも脱出せず、そこに座っているブラウンシュヴァイクに少しだけ、ほんの少しだけ見直しかけたけど、現状が理解し切れずに動けないだけという可能性がめちゃくちゃあるな。フレーゲルの訃報はまだ届いてないんだよな、多分。というかアルヴィースはそのまま亡命して行っちゃったし、フレーゲルの遺体もどこまで持って行かれてしまうのか。

アンスバッハに牢におったのではないのかって悪びれずに言えちゃうブラウンシュヴァイク…。今までも何度も繰り返してきたのかな。
勝手に出てきたことに怒るよりも、安心して家族の行方を聞いてしまうあたり、ブラウンシュヴァイクの「傲慢」を支えていたのはアンスバッハなのではないかとちょっと思ってしまうな。アンスバッハにはアンスバッハの理があって忠心があって行動しているのだとは思うのだけど。
ヴェスターラントの事件を挟んで、ラインハルトとキルヒアイス、ブラウンシュヴァイクとアンスバッハ、二つの主従を対比させるのエグいんだよぉおお。

アンスバッハ、めちゃくちゃ優しい顔してる。優しくも複雑そうな顔。
その忠義はどこから来るんだろう。昔のエピソード補完とか欲しいし、いくらでも行間を読めそうだ。

ブラウンシュヴァイクの表情、マジで全幅の信頼を置いてるとわかるのがすごい。逃げようとしたところへ、まずはこちらへって言えるのがアンスバッハ。そしてそれに否は言わせない。それだけの信頼。

半年前でも、そんな年頃の娘の意思を無視して政争の道具に使うような真似、ラインハルトは許さなかったよ??まあその辺りの解像度が低いのは仕方ないがな、アンスバッハさんよぉお(推しが侮れられてプチギレ気味、わし)(論点はそこじゃねえ)(はい)。

そうだよ、ブラウンシュヴァイク公爵にもう、そんな権力はないのだよ。気付いていなかったのは本人ただひとり………。

「殺すと言うのか…!!」
声の裏返り方、情けなさ、救いようのなさ、全てにおいて満点過ぎる。

アンスバッハの断罪、責めて罪を償えと言っているわけではなく、現状を淡々と告げるところが、すごい胆力だなと思う。忠告もした。こうなるだろうことも示した。それでも飲み込めなかったのはブラウンシュヴァイクの度量で、そのブラウンシュバイクにアンスバッハは仕えていると言う自覚と矜持がある。

人道の敵として殺され、ローエングラム侯の覇権の裏で断罪されるよりも、大貴族として名誉(名誉とは??)ある自裁をしろ、と言うこと。これは救国軍事会議の身の振り方のあれこれにも関わるのかな。

罪人として死ぬか、罪自体が成立し得ない貴族側の論理の中で死ぬか。
どちらにせよ、死ぬ。ならばブラウンシュヴァイク公爵家の当主としての責任を全うせよと。きっつ……。

ブラウンシュヴァイク公の表情作画めちゃくちゃ気合い入ってんなあ。毎回感心する。人生の淵に立たされた傲慢な男のあれこれそれ。
足掻き出したブラウンシュヴァイクに向ける、アンスバッハの視線。失望……は今更せんだろうなあ。結局こうなってしまうのか、という覚悟の視線かな。
「閣下」の呼びかけとか含めて、アンスバッハ本当めちゃくちゃいいキャラ。ブラウンシュヴァイクも好きじゃないけど嫌いじゃない。やってることエグくて最低だけど、この小物臭のする大貴族がキャラとしてはとても面白いなあと思う。

つらそうに目を閉じさせてあげるところとか、アンスバッハ……本当、過去に何があったらそれほどまでに尽くせるんだよ。わからん、わからんよ…………😭


黄金樹が倒れて緑の森。
これは文字で見ないと分からないだろうなあ。でも、まあ印象的な言葉として記憶に残ればいいと思うよ。で、いつか原作を読んだ時に膝を打てばよし。読んだことある人はわかってる。うむ。オーケー。


Tranquilityが沁みるぜ。大好きだ、この歌。(他のOP・EDも大好きよ)


Cパートぉおおおおおお。
ブリュンヒルトきれーとか言ってる間もなく、式典が来てしまう。
いや、これだけでネタバレになりそうなのであれだけど、来るなー!!!!!!!!!!!!!😭😭😭


予告でトドメを刺されました。
ぐえ。

追記

わし、他の人の感想も漁るの好きで見てるんだけど、
ヴェスターラントの件の背景(?)を見せないと、ただ単にラインハルトが図星刺されてキレてるみたいに見える、と言ってる投稿を見かけて吃驚した。
え???
合ってるけど???

背景って何だ?石黒版の、オベがわざと違う時間を言ったことの話をしてるのかな??原作だと普通にラインハルトが決断して、オベの小細工が入り込む余地はないし、決断に対しての罪と責任はすべてラインハルトが負っているよ。
過ちがわかっているからこそ、くどくど言われてより怒って見せないといけなかったし、それが分かってるから部下です、とかキルヒは答えちゃってる。喧嘩してるんだよ。間違いなく。なので、ノイエの描き方、その受け取り方で合ってるよ。
と思った次第です。

何で石黒版がベースにあると思ってんだよ。
リメイクじゃなくて再アニメ化で別々の作品だっつーの。

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