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【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 25話「初陣」(3rdシーズン 激突 ep1)

3rdシーズン激突が、いよいよ地上波初!!!
Eテレでやってくれてれば全国みんなでリアタイ祭りができたのに…!!と口惜しいことではあるけれど、たとえ一部地域だけだとしてもありがとう。
Eテレには要望を送って放送してもらいましょうね!!!!!

TVerでの見逃し配信の他にも、各種動画配信サイトに1話ずつ見放題で追加されていくから、是非是非かっこいいOP / ED付きの完全版を見てください…!!

オープニング:dust


エンディング:melt


初めまして、ピーター。

戦艦からスタート。
状況説明のナレーションの後ろで流れてる曲が大好きです(「覚悟」のシンバルとか抜きverかな)。サントラがBDの特典でしか付かないのが口惜しい。フルサイズ‥‥とまで贅沢は言わないので、音源CD出して欲しい。オーケストラコンサートをやって欲しい。音の圧力でぶん殴られたい。ノイエの音楽大好き。ノイエのために作られた、ノイエのためだけの音。たまらぬ。
橋本しんさんありがとうございます!!!!

ナレーションと大好きな曲の裏側で、新兵の軽やかな振る舞いや、メカニックの技術伝授っぽいシーンなど、同盟軍がそれでも悲壮から抜け出しているのだと言うことがわかるのが良い。アムリッツァで大打撃を受けて、その後内戦。それでも腐らない同盟の強かさのようなものがすっきりと感じられる一連のシーン。

椅子に紙コップを置く音すらもめっちゃ複雑な音になってない??細かいすごい。
ピーター!!ノイエのオリキャラ、ちょこちょこ溶け込ませて出てきてるよね。ガティとか。わしはノイエのオリキャラの出し方、エピの盛り方が大好きなので嬉しいぞ!!ただ、こういうオリキャラ出す以上は、5期でコクランのエピソードやってくれよな!!!原作の良きエピを飛ばさないで欲しいぞ。

ピーターの奥にいる人も個性的で面白いんだよな。このシーン。

まだちょっと遠いよ、お二人さん。
ユリアン、声を掛けられると思ってなかったんだろうな。ピーターが名乗るまで、ちょっと警戒してるっぽいし。今までもヤンの養子と言うことで、変な耳目の集め方してたのかもしれないね。ユリアンはそれをヤンに悟らせるようなことはしないだろうけど、いいことばかりでもなかったんじゃないかと思ってしまうな、この間。

宇宙が怖いというピーターの気持ちも分かる。生きて帰れるかもわからない虚空で戦わないといけないんだものな。これが等身大の少年の本音なんだと思う。ピーターの方がユリアンより少し年上に見えるな。16か17か。それでも若い。
ユリアンの達観の仕方が異次元なのよな。周りにいる大人がヤン、シェーンコップ、ポプラン、アッテンボローと、肝が座った人たちばっかりだし、その背中を見ていたら、自然と落ち着きを取り戻せたりするんだろうか。精神的にめちゃくちゃ大人だよな、ユリアンは。波長が大人と合わせられてしまうというのがものすごい。
ラインハルトも少年の頃から秀でてるけど、ユリアンとは大分違う気がするなあ。不思議だね。なぜかやはりラインハルトはいつだって少年だと思うのに、ユリアンには時として「大人」を見てしまう。背伸びしている少年だと言うことを差し引いても。

哨戒任務、ぜってえ嫌……。遭遇したら終わりやないか………………。

(また例の如くだけど、ここまででまだ2分半くらい)(どれだけ書くつもりだ)

遭遇戦

2000隻と遭遇戦。
「敵艦隊の進路は」って問うラオの声、ちゃんと距離がわかる声で違和感がないのがとても心地よい。隣のアッテンボローと話す時はそんな声の張り方しないもんね。隣でさっきの強さで話しかけられたら流石に怒るわ(笑)。

シミュレーション卓に走り寄る若者二人、いいなあ。走るほどの距離ではないんだけど、心情の動作としてこの二人っぽい。ラオとアッテンボローがしっかり連携してるの見ると嬉しくなっちゃうな。
対象距離が25分で接敵するくらい近付いてるって、そこまで気付かんもんなんやね。互いにこんなところにいるはずないって思ってたのかなあ。
哨戒艦にも訓練兵がいたのかもしれないもんな。常に最良の結果が得られるものではないのは当然か。

ケンプ艦隊。すぐ救援を送ってくれるし、戦線を維持せよ、なんだな。後退せよ、とは流石に言えんか。
艦橋部分が収納されていくのいいな。細かなギミックがあって見てて楽しい。

アッテンが帽子をとりながら歩くシーン、ちょっとずつ角度が変わっていくの動きがあってとてもいいな。
新兵や訓練兵も実戦投入。当然やんないと戦力で負けちゃうもんな。

ああ。ユリアンが実戦に😭

フレデリカさん、走る。ヤンのことだから、昼寝を邪魔されたくなくて端末とか置いて行ってそうだもんな。でも副官は場所がわかってる。いや、副官には流石に場所を告げてあるから、端末を置いていくのも黙認されてそう(笑)。

フレデリカさんの声、いつもの穏やかな感じじゃなくて焦燥感が出てるな。一方でヤンの、帽子を取る時のちょっととぼけたような息や何だい、の気負わなさ。安定感がすごいぞ、ヤン。

と思ったらユリアンにうっかり話しかけちゃうヤン。この緩急が何とも言えない魅力なんだよなあ。頭を掻いて誤魔化してる(笑)。
イゼルローン要塞が同盟下にある以上、回廊内は安全地帯なんだろうなあ。帝国のものだった時も、同盟側回廊出口付近までは帝国の支配権だったのだろうし、それが逆転してるのだから仕方ない。
むしろ帝国軍がちょっと欲出して入り込みすぎた?

報告に来た時は焦りが見えたフレデリカも、いつもと同じヤンと話して落ち着いたのか、気遣う余裕もあるように切り替えてきた。この二人のバランスも良いなあ。
できるだけ早く迎えに行ってやらないとって言ってるヤンに微笑みつつ、お返事はしっかり副官の顔で。たまらん。

編成を聞いただけで正規の艦隊編成じゃないから意図せぬ遭遇せんだと見抜くことができるユリアン。優秀過ぎんか?いくら師匠が超一流とは言え。

あ、ピーターが絡まれてる。本人は新兵の緊張をとってあげてるつもりなんだろうし、気遣い自体はまあ、と言う感じではあるんだけど、何と言うか‥‥愛想笑いを強要するような絡み方はやっぱりどうなんって思っちゃうな。
ベイトマン教官、助け舟を出すかと思いきや、若干バカにした感じなのな、これ。うーん。
でも搭乗開始のアナウンスが入った途端兵士の顔になるのはすごい。

ここでサブタイ!!

お勉強のお時間です

プラネタリウム………ではないな。こういう軍事施設がいっぱいあるのかな、イゼルローン。帝国下だとどうしても民間人が好んで楽しく暮らしてたとは思えないので、同盟側が新兵育成のために作った施設なんだろうか。
調度は帝国っぽいから、何かの部屋を改修して使ってるとかかな。

二つの国と、二つの回廊。
なぜ両者が上下を移動しないのかってのは度々言われてるけど、むしろなぜ上下は空いていると思ってるんだろうか?航行不能宙域が広がってると思うんだけどな。

フレデリカさんの授業を聞く姿勢がそれぞれ違うの面白い。熱心な前のめり気味の子がいたり、リラックスしてそうだったり、それはみんな知ってることでは?という若気の至のような態度の子もいる(笑)。

ホロで位置関係わかりやすーい✨

第5次イゼルローン攻略戦の話がさらっと出た。平行追撃あったな。この辺の外伝エピソード、絶対どこかで細かくやって欲しい。ノイエの味付けで銀英伝を味わい尽くしたいんだよ‥‥!!!!!
第5次で作戦を立てたシトレさんが、ヤンに攻略を命じて見事奪取したという流れ、美しいな。回想で出てくるシェーンコップ@フォン・ラーケンの姿がかっこええ。ヤンのトゥール・ハンマー指示の表情も大好き。

フェザーン回廊には軍用艦は侵入できません。できませんよ!!

ユリアン当てられて立ち上がる時、カメラがすっと上に上がるのではなく、ユリアンの動きに合わせて少しぐいっと動くのがいい。
そうだね。長距離ワープがあればね。
航行不能宙域にワープアウトしちゃうと詰むもんね。こうやって俯瞰で見られる航路図を描けるだけでもすごいと思うなあ。

それはそうと。ユリアンこの数ヶ月でぐんと伸びたよね。
24話が初秋で遭遇戦が1月。2、3ヶ月の成長か。成長期過ぎるな(笑)。
でもアッテンボローと並ぶとまだ小さいから、170cmには届いてないくらいかなあ。いやあ成長期の少年こわ。声変わりもしてるし。

実弾訓練の射撃場があるの、帝国の施設っぽい。
RRは実弾訓練をそもそもやってそうではあるけど、基本亡命貴族の子弟を中心に組まれた隊だし、帝国にゆかりがある。ローテクのものを使うのがそもそも、帝国の「余裕」とか復古主義的なものを感じる。
他に実弾訓練やってそうな人がいないのも、同盟の軍人は普通やらないんじゃないかなって気がする。

シェーンコップさん、ユリアンの選択に興味津々なの面白いな。
ヤンがユリアンが軍人になるのを望んでないのも知ってるし、でもユリアンはヤンの役に立ちたいと思ってるのも知ってるしで、まぜっ返したりしながらも、話を聞いてあげてたりしたのかな。

ヤンの役に立ちたい、でヤンの知略の面の補佐に直結するのも面白いな。ヤン=知略。それ以外はない、という判断が徹底している(笑)。
しれっとローエングラム公くらいのものさって言ってくれるシェンコ、分かってるやん👍(推しが第三者に褒められたり一目置かれる描写がめちゃんこ好き)

何でユリアンシェーンコップのところに行ったのかなって思ってたけど、その後すぐポプランとコーネフと話してるので、基礎教育課程の先の相談というか、生の声を聞きに行ってたっぽいのが推測されるな。

ノイエのポプランも、ようやく軽い面が見えてきたね。
今まで戦場での軽口という方向が主だったけど、平地での軽薄っぷりが出てきてる。それでもコミカルで女にだらしないというよりも、マメな女好きっぽい感じになってるのが時代の違いというか、嫌悪を感じさせないギリギリのところに絞ってきてて、不快なく見られて良い。
コーネフとの軽妙なやり取りが大好き。
クロスワードのお兄さんは二番目の名パイロット。最高のパイロットは戦死して墓の中。このやりとりよ。んふふふふ。仲良しだね。互いに反りが合ってんだか合ってないんだか分からんし、特に干渉し合ってる感じではないのにニコイチになってるのが面白い。

あとこれは多くの人に同意してもらえると思うけど(笑)、コーネフの「ミンツくん」呼びがべらぼうに好き。一人の少年として尊重しつつ、親しみやすさをぎりぎり失わないような、コーネフにしかできない呼び方だと思う。

熟練兵による訓練。
生死がかかっているとはいえ、上下の関係が絶対の軍内で体罰を強いる教官はヤンの基準ではアウト。そりゃアウトだろうなあ。
殴って上手くできるようになるなら100歩譲ってまあと思わなくもないけど、殴ったところで何の解決にもならんもん。ただの戦場のストレス発散でしかない。というか、高負荷がかかった時に、弱いところに暴力で捌け口を求めるようになるその道筋と同じものだから、作らせるわけには行かないんだよな、きっと。
ヤン戦争に対する静かな怒りも嫌悪も、それに同感だと言えるキャゼルヌ先輩も大好き。ヤンとてあの教官自身に対してなんら思い入れがあるとも思えないからこその、ハイネセンへ送り返してくれ、なんだろうなあ。

ご飯が美味しそう‥!!!
イゼルローンフォートレスで、軍食堂ご飯メニュー来ないかなあ。

こそこそ話、そんなところでするのはどうなのかね、新兵諸君???
ベイトマン教官、私情ばりばりやね。ヤンとやり方がそぐわなかったのは仕方ないのに、戦友の方が逆恨みでユリアンを標的にしてくる。理性で割り切れるものではないからこそ、こういう理不尽なことになってしまうのかな。
ユリアンが立ち上がる前、カトラリーを置いた音がする細かさ、好き。

しごかれまくるユリアン。
息遣いがめっちゃリアル(違和感が微塵もない)のが本当にすごい。声優さんって、走ってないのに既に5km走ってさらに今も走っている息遣いとかをすっと出してくるやん?すごいよね。俳優さんもそうだけど、声優さんは声とか息だけでそれを入れてくる。苦しそうな顔も、汗の演出も、大きく酸素を取り込もうとする動きも、声にはない。絵にはある。でも絵は自分ではないから、自分自身の感覚からは少し外れているかもしれない。

ベイトマン教官の粘着質気味の恨みの籠った視線、怖いわ。
戦場で死ぬのが誉。そんな価値観はあまり同盟にはそぐわないように思うけど、送還された戦友と共に、何かしらの「想い」が合ったのかもな。それで体罰を肯定することはないけども、ユリアンやヤンの知らない背景があるのは、当たり前でもあって。人間ってそんなに単純なものでもないのだなと、こういうところでもふと気付かせてくれるノイエ。愛さずにいられようか。

配属先でもベイトマン教官と同じとか悪夢。
悪夢の配属先にいるユリアン。
わー。

初陣

ピーターの操作がやや辿々しくて、ベイトマン教官は余裕あり。
カタパルトデッキに熱くなる。カッコ良ーい!!!!
旗艦には空戦隊配備確実だけど、他にはどこまで配備されてるんだろ。旗艦だけってことはないとは思うんだけど。
ピーターの緊張が高まって息遣いがやべえ一方で、ユリアン落ち着いてる。この状況で落ち着ける15歳、肝がすわりすぎてる。この辺の心構え、ポプラン、コーネフ達を見て「学んで」るのかなあ。

射出の瞬間すらも美しい。
宇宙空間に出ていよいよ生死の間に身を置いて、呼吸が乱れ始めた。そりゃそうだよな。
ここで思い出すのがヤンとの会話なのも良い。

一度も死んだことのない奴がいうことを信用するのかい?
揶揄うようでもあり、考えても仕方ないと諭すようでもあり、そんなことを考えなければいけない状況が軍人になるということなんだよと寂しそうでもあり、ヤンって本当めっちゃいいな!!!!????
ユリアンがその質問の馬鹿馬鹿しさを認識して恥じて、安心したようにも見える表情をするのが良い。

ドッグファイト見応えありすぎる。
けど、やはり正気の沙汰じゃねえ‥‥。あれだけ戦艦やビームが飛び交う宇宙を縦横無尽に駆ける。それだけでもういっぱいいっぱいだよ。
ロックオンされたのを振り切って、逆撃。一撃必殺ではなくて、何発も撃って「たまたま」命中した感じが伝わる。

命中した。本当に‥本当に!!
自分でも疑うような、今、人の命を奪ったのだという認識。あまりにも呆気ない。怖いよね。こんなに簡単に人の命が消費されて、しかも次の瞬間には別の敵に自分が標的にされてる。
こんなの‥‥しんどい。

静かに精神のラインを踏み越えつつあるユリアンの描写、胸が痛い。

アイヘンドルフ少将と副官さん(参謀かも)、地味に好き。
帝国軍有利なんだね。そりゃ相手新兵混じりだからね。むしろ戦線が保ててるのが奇跡なのよ。でも、そんなことは帝国軍知らないもんね。普通はこんな最前線に新兵なんて送らない。ハイネセンの政治家連中が、自分たちの守りを固めるためだけに熟練兵をハイネセンに集めてしまっただけで、戦略的意義は何もない。
それがヤンの威光によって「奇策」に見えるのだから、名は売れてなんぼ。

一方のイゼルローンは、援軍派遣の準備中。
しれっとバグダッシュがいるのが面白い。シェーンコップもか。幕僚になったねえ。
ゲスト・アドミラルの考えを聞くヤン、策士だよね。原作で、もしメルカッツが誤ったことを言ってもその通りにするつもりだったって書いてあって怖い人だなって思った記憶。
メルカッツが言ったことは自分と全く同じ考えだったので、採用するのに躊躇いはなかったってことになるんだけど、いやあ。怖い怖い。
それにしても後ろで百面そうシュナイダーくんが可愛すぎる。

「それによって」で一度言い淀むメルカッツさん。そうだね、皇帝陛下がいるのは帝国なんだもんね。
二度目の「それによって」の力強さ、「敵」という呼称。メルカッツにとってはこれが本当の退路が消えた瞬間だったんだろうと思う。もちろんイゼルローンへ亡命すると決めた時から戻るつもりはなかっただろうけどもさ。

メルカッツさんの端的な意見を、ヤンが補強し、実行レベルの指令にして皆に伝える。良いチームワークだし、これをヤンが狙ってやってるのが凄まじい。
グエン・バン・ヒューが意外と小さいことがわかるね、全員並ぶと。

メルカッツさん、ヒューベリオン同乗!やっぱりシュナイダーくんが可愛い。台詞ないのに、万感の思いが伝わる表情芝居が楽しい。

束の間の

カタパルトデッキへの帰還、あんな感じなんだな。
(ずっと出しっぱ危なくない?とか、複数収容するまで待て、なのかなとか気にはなる。資料集ー!!!)

ラオがめっちゃ急いで報告しにきてくれてる!
軍曹待遇か、ユリアン。少年なのに‥うぅ。
そうか、しか答えないアッテンボローに、おやって顔するラオ。指揮官だもんね。交戦中の今、離れられないよね、アッテンボロー。それに食事がまだでは?って口実を与えるラオ、好き!!!
アッテンボローが気にしていることもわかってるし、ユリアン自身を案じてもいそうだし、ラオの人の良さそうな感じ、大好き。機転も効くし、最高だ✨

アッテンボローの「もつれた毛糸のような鉄灰色」の髪の表現が秀逸すぎて惚れ惚れする。ノイエのアッテンボローの後輩感、涙袋、髪型、全部好きだな。

食べないのかって自分もゼリー飲料くらいしか手にしてないアッテンボロー。食堂で食事するよりもユリアンに寄り添う方を選んでくれる(食事は口実なので当然っちゃ当然だけど)アッテンボローのお兄ちゃん力に泣く。

ユリアンの覇気のない声が辛い。マーダーズ・ハイ(なんて言葉あったっけ?)が去った後の、自省。これができるからこそ、ユリアンはすごい。
この述懐のシーン、いつも涙腺に来る。15歳の少年が経験していいことじゃない。でも、その上で自省して自身を戒められるユリアンが誇らしくもある。
ヤンから学んだこと、めっちゃいっぱいあるもんね。でも、それはまだ理屈として知ってるだけで。簡単に吹っ飛んでしまう。自分と敵の命に責任を持つこと。憎くて戦ってるわけじゃないんだもんね。むしろ相手と直接的な因縁があって、白黒はっきりつけようで戦ってる方が、どれだけ楽なのか。嘘、楽ではないけど、気持ちのもって行き方がはっきりしている分、背負うものもはっきりすると思うんだ。
指揮官としてのアッテンボローも、好きで新兵を死地に向かわせているわけではない。死ぬことがわかっていて温存するわけにも行かない。帝国軍もこの状況は不本意でも、互いに今はやめときましょう!って言えるわけないもんね。

ベイトマンさん‥。「優秀な軍人」。
ユリアンは言わば七光の状況なんだもんな。訓練兵とは言え、司令官の養子でかつ実力も精神力も伴っているとなれば、一兵卒で終わるわけがない。だからこそ、ベイトマンはユリアンの「器」に対して肯定することができたんじゃないかな。死ぬなよって告げることが、彼なりの肯定。

ユリアンも、これを聞いたヤンも複雑な気持ちになるだろうけど、それで立ち止まるほど柔な子じゃないもんね。アッテンボローの見守るような優しい眼差しと微笑みがいい。

撃沈された同盟艦の爆炎の中から、ぐぅっと出てくるユリシーズがめっちゃいいいいいいいい!!!!!
形も独特だからユリシーズ、意外と識別しやすいね。
アムリッツァでのトイレ事件がここで語られるのも、それを以てかっこ悪くても良い、生き残れよ!ってなるアッテンボローの陽性の活気が漲るの、すごくいいな。アッテンボローは正真正銘の陽キャという感じではないんだけど、陽キャを装うことは上手い。その辺ポプランと似てるとこあるな。

このシーンの音楽も大好き。いやもう好きな音楽いっぱいあり過ぎてどれがどれか覚えられんが!?(笑)。
ミサイルの射出タイミングを攻撃して巡洋艦完全破壊。あの距離で爆炎浴びたらやばそうだけど、回避もすげえ。
ユリアンが優秀過ぎて怖い。

同盟の音楽と共に援軍到着ー!!!!!!
この、ユリアンの安堵の表情、いいよな。必ず援軍は来ると信じてたし、実際来たんだけど、そこにヤンがいる安心感は何者にも変えられないよね。
援軍が来たぞー!の声も安心感と喜びが籠ってる。

ラオの悪運アピール(笑)。実際めっちゃ運いいよな、ラオ。
これからもアッテンボローの隣で悪運強運豪運幸運発揮しまくっていてくれ!!

2万隻が相手だと絶対勝てないと判断して後退に切り替える帝国軍も、アイヘンドルフ少将が的確な人だからだよね。でもってそれを許すケンプがいるからというのもある。門閥貴族的な考えの人なら最後の一人になるまで戦えとか言いそうだもんな。一旦開かれた戦火は、勝敗が着くまでやれとかさ。そういうあほな考えをしなくなってるだけで、時代が進んだ感がある。
(遭遇戦の躱し方も考えてくれー)

ムライさんも的確な状況把握と進言ができて素敵だ。
それらを見ながら、満足そうなメルカッツと、嬉しそうなシュナイダー。
第十三艦隊のメンバー、好きにならざるを得んやろー!!!!!

司令官としての顔にひと段落ついたら、養父としての懸念事項をさらりと報告してあげるフレデリカさん、いいなあ。ヤンも忘れていたわけではないんだろうけど、何かと不器用な人だから。まだユリアンが戦場に出ているという実感も持てていなそうだし(遭遇戦発生の方を聞いた時うっかり、なあユリアンとか言ってる)、言われて気付いてめっちゃどきどきしたんだろうな。間髪入れずに無事帰還って言われてほっとしてるのが微笑ましい。

ワルキューレ3機撃墜に増えてる。あれからまた1機落としてるんだ。プラス巡洋艦完全破壊。派手だね、ユリアン。
ところでシェーンコップの初陣はやはり陸戦なのかな。戦車とか派手にぶっ壊してそうだな。めっちゃ見たい。初陣いつだ、シェーンコップ。

ヤンの言葉を聞いて、やれやれって顔を見合わせるフレデリカとシェーンコップ好き。仕方ない人だなって思いが共通してそう。

真価が問われるのはこれからだ。
まさに。

ユリアンの真価

後ろでロボちゃんが動いてるの可愛い。
真っ赤な搭乗員リスト。カタパルトデッキの破損など、満身創痍が伝えられる放送。援軍のお陰で助かりはしてるけど、やはり犠牲は大きかった。それを真っ直ぐに見つめているユリアンの目が、苦しい。

ピーター生きてた。この状況で。
ユリアンもそれを喜んで、一瞬後にすぐピーターの様子がおかしいことに気付く。ピーター‥‥。
いっぱいいっぱい過ぎる。言葉をこぼしながら、目に涙が溜まっていく表現がしんどくてしんどくて。喜べば良いのか悼めば良いのかもうぐちゃぐちゃになってしまってるんだね。口元は笑ってるけど、感情は笑ってない。
この表情、本当にすごくて。劇場で見た時も苦しかったなあ。

ここでピーターを叱るでもなく、肯定するでもなく、茶化すでもなく、「もういい、よそう」って言えるユリアンが素晴らしいよぉ。

ここで亡くなった全ての人を悼もう。

欺瞞じゃなくて。決して殺したくて殺したわけじゃない。死にたくて死んだわけじゃない。ここにいたくていたわけでもない。
何千何万の命と理由があって、個々の勝敗の結果がリストに刻まれている。

15歳でこれが言えるユリアン。傑物だよ。
めちゃくちゃ応援したくなる一方で、まだまだ少年でいてほしいとも思ってしまう。ヤンの心境がめちゃくちゃ分かる。

で、ベイトマン教官は未帰還。
(しかも結構早い段階なので、死ぬなよって言った直後の戦闘辺り)

ああああああああああああああああああ。
ノイエの作劇、あざとさすらも感じさせるほどに王道で、気持ちが良い。
機微の細やかな表現があるからこそ、小さなエピソードでも胸の内側に何らかの痕を残していく。
この初陣のエピソード、めちゃくちゃ好き。激突の一章の最初がこの始まりで、ノイエ大好きの気持ちを新たにした。

「もうすぐ16歳を迎える」

のナレーションの後にmeltが流れるの美しい流れだ。
高速EDは仕方ないので、是非とも円盤か配信でちゃんとOPとEDがあるバージョンも見てください!!!
(制作側も断腸の思いで高速EDになってるので、それに関しては何も言わん)。


次回、「双璧」!!!!!!!!!!!!!!!!!!