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【感想】銀河英雄伝説Die Neue These 23話「さらば、遠き日」(2ndシーズン 星乱 ep11)

23話、来ちゃった‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
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行くよー‥。

式典会場へ(行くな……!!!!!!)

キルヒアイス背高いなあ(現実逃避)。
ベルゲングリューンとビューロー、年上の部下を連れてるの何かめっちゃいいな。本当ならラインハルトと一緒にこの辺りまで来てたのかな。流石に公私の区別は付けてるか。

キルヒアイスは変わらず、何事かあってもラインハルトを護るために、自然と武器を持っているんだね。今は互いに素直に顔を合わせることができなくても、献身を止めるつもりもなく、護る騎士であり続ける。その意思があるなら、もっとあったんじゃないの、取るべき道がさあ??なぜ二人で先を探らない。歪だよ、君たちは。とても尊いけれども。友ってもっとごりごりぶつかっていいもんだよ??(泣)。

覚悟とやり方がアンバランスなのも、若さゆえ、経験不足ゆえ、なんだろうなあ。キルヒアイスもラインハルトも、なまじ有能過ぎるほど有能なだけに、周りからは放っておいても大丈夫、むしろ邪魔しちゃダメ、くらいに思われてそうだし。能力はすごくても、二人ともほぼ互いしか見てないので、所謂一般的な人間関係が築けないんだよな。築く必要もないとさえ思ってる。あるいは余人と何らかの関係ができたとしても、この二人の間にあるものと同じものは絶対にないから、ズレに気付けない。

辛い。あと二年、いや一年でも年を重ねて小さな衝突を繰り返して絆を強固にすることができれば………。

渡しちゃったね。銃を。

ベルゲンとビューローが怪訝そうなのがまた。
キルヒアイスだけは武器の携行を許可されていた。その「特別」を知っていてかつ理解していた部下たちなんだよな。え!?武器持っていくんすか!?って聞いたのかな。どういうタイミングでキルヒアイスだけは武器を持ってるって知ったんだろ。キルヒアイス本人が言うとも思えないんだけど、雑談レベルで話したことがあるのかな。

キルヒアイス上級大将に全員が軽く礼するの、何かいいな。それに対してビビるでも気後れするでもなく受け流すキルヒがまたとても良い。立場を肯定する人だ。

耐える、じゃなくてさあああ。
いや、今までもずっとそうだったんだもんね。そうなると思いたいよね。
でもさ、ちょっとでも今までと同じ通りになるだろうかって考えていたなら、無理矢理でも会いに行けばよかったんじゃないかよ。友達でしょ!?
一緒にいたからこそラインハルトの自分の非は認めているけど謝ることができないという気配を察して折れて許してあげてきたんでしょうに。一緒にいること、が特効薬だよ、この場合。
折角同じ要塞内にいられる状況になったと言うのに。えーん。

キルヒの回想に合わせて目の表情が変わるのがとても好きだな。

階の上のラインハルトと、それを見上げるキルヒアイス。
今までもずっと階級差はあったけどこう、物理的な高低差を突き付けられるのきっついなあ。でも、例え喧嘩(敢えてこう表現する)をしていなくても、ラインハルトの隣に立つことはしなかっただろうから、心境の問題なんだろうなあ。
物理的な高低差と、心理的な高低差。

ここでBinary Star。一際沁みる。
(日テレ放映、TVerで見てる人は是非どこかの配信サイトでOPありのverを見てね。歌も曲も映像も最高っす。CRYのバージョン(Eテレ放映ver)も良いよ!!)

来てしまう…来るな。来るな!!

ナレ裏で退場するシュターデンがいてにっこり(おい)。
どういう処分が降ったのかなあ。投降はしなさそうだし。領地や財産没収で放逐されたのかな。その辺は描写なかったよね、原作。オフレッサー解放時に病室のベッドに横たわったまま捕虜になったってあったわ。その時は会う必要を感じなかったけど、最終的には引見で会ったってことにしたのな、ノイエ。

ファーレンハイト、遠回りしたけどようこそ!
軍権は形式上では既にラインハルトのものだった気もするけど、彼なりに通す筋があったのかもしれないなあ。
にっこにこなラインハルトかわいいね。有能な提督が増えるのは嬉しいもんね。

ファーレンハイトやシュターデンには銃突きつけてる衛兵がいたのに、アンスバッハにはいないの、なぜ……?
降伏と捕虜として捕まったことの違い?実際に艦隊を率いていた提督級の人間かどうか?
アンスバッハとのわずかな関わりの上で、信じた結果なのかな。
どこかでキルヒアイスとアンスバッハの忠心の話を見かけたけど、ラインハルトを殺されたキルヒアイスがその敵対者に相対するならって考えると、確かにある程度の寛容は与えられそうな気がする。まずラインハルトは敵対者を討てなんてことは言わないけど、アンスバッハと同じ道は辿らないとは思うけど。というか、そもそもラインハルトが討たれたら、キルヒアイス生きていけるかな。後を追ってしまうのではと言う不安が払拭しきれないな。

何にしても先を知ってると、縛り上げて来いと思ってしまうんだけどね!!

この辺からはもう本当に、ただただ見入るだけになるんだよなあ。
いいよ、もう。ブラウンシュヴァイクの遺体をお見せします、とかいいから!!開けるな、こら!!!!!!!!!!!!!!!!!


アンスバッハ、あの冷静沈着な声ではなくなってる。極限なのよな。成功しても失敗しても、これでもう自分は死ぬと言うことが確定している。相手は今まさに時代を動かしている人。個人的に憎悪があるわけではなく、能力への評価も正当に行なってきていた。
決して立派でもなかったはずの主君の最期の命に従い、命を狙うことの無意味さは多分アンスバッハが誰よりも一番良くわかっていたのではないかと思。それでも、約束は違えることはできない。それがアンスバッハの矜持であり、生き方だから。

ああああああああああああああああ。
何でだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そこで生き方を変えられるような人ではないからこそ、最期の最期までブラウンシュバイクに従ったんだろうけど。
けど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


キルヒアイスがあるはずの、腰のブラスターに手をやる場面を入れてきたの、本当に抉り方心得てるな、I.Gさん。このこのぉおおおお💢😭

提督たち動けよ!!!???
流石に初動はダメでも、ここはさあ!!!!!!!
動け、キルヒアイスを助けろ!!!!!

動いた。動いたけども。
ダメだ、何も、何の言葉も役に立たん。

ベルゲングリューンとビューロー、ミッターマイヤーがキルヒアイスに駆け寄ってるけども、ミッタマと他の二人にかなりの間が存在したはずだよね?ミッタマ、ちょっと!!!???

言いたいこと言わしたろって思いつつも、ラインハルトのことになったら手をあげるケンプ。うむ・・・。
ずっとちゃんと礼儀を守ってきたはずのアンスバッハの口から「金髪の孺子」という言葉が出てくるのよな、ここで。これはアンスバッハ個人ではなくて、ブラウンシュバイク家に仕えてきたアンスバッハの立場、そしてそれを何よりも最上に置いて逝くつもりだからこその言葉なんだろうな。

自害に即応して止めろ!!って実行できるロイエンすごいよな。噛まれたら傷から自分にも毒回るんだぞ・・・。
ってかロイエンタール、ここまで一言も声を出してない中で、いきなりこういうところから演技入るの大変そうだなあって、中村さんのお話とか聞いてて思う。こういう場合は状況や感情がある程度ははっきりしているからそこまでではないのかな。

覇者は少年に

「キルヒアイス……?」

意識が既に朦朧として、死の闇に呑まれかけているキルヒアイスの耳に届く、親友の迷子のような心許ない声。
開いた瞳に映るのは、彼の天使。
でも、瞳の表現それ、目を開けていてももうほとんど焦点結べてなくない???え、もしかしてキルヒアイスにはもうハルトさまの姿見えてなくないか????

あああああああああああああ。
やーめーろー!!!!!!!!
死の淵でもしっかりと、ラインハルトには語りかけるのな。それだけは自分にしかできないことだものね。
キルヒアイスの吐息混じりの声が、辛い痛い苦しいと言うよりも、遺していく大切な人に向けての思いが溢れていて、辛い。部下ですと答えたけれど、それすらも全うできそうにない。それも含めて許しを請うような…。
ラインハルトの、赤裸々なまでに何の鎧もない「生」の声もしんどい。他の誰も意識にのぼっていないから、「ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥閣下」ではなく、ただただ、あの幸せだった頃の、取り戻そうとした日々に生きている少年になってる。

「やだぁ」

辛い。辛い。辛い。
無理だって。あかんって。
こんな少年だからこそ、キルヒアイスは約束を置いて行ったんだろうな。
置いていかれた子どもが、未来へ進めるように。後を追ったりしないように。

キルヒアイス、微笑んでるんだよなあ。
ねえ、君は満足して逝けたのかい。
アンネローゼとの誓いを守って。
大切な人を守って。未来へ進めるように約束を置いて。

丁寧に瞳が光を失って、瞳孔が開いて首が支える力を失って少し傾ぐ。
ここまで丁寧に描写せんでもよくない!?って感情と、こんなに丁寧にキルヒアイスの死を描いてくれてありがとうって気持ちと、それを凌駕するラインハルトの叫びで、情緒ぐっっっちゃぐちゃっすわ!!!!!
ありがとうございます!!!!!(やけくそ)

キルヒアイスが梅原さんで、ラインハルトが宮野さんで本当に良かった。
もっと仲良しな場面を見たかったけど、それは外伝に期待ということで!!!!!(原作も外伝後出しだし笑)。
ノイエの表現力で、フジリュー先生みたいに外伝時間軸から丁寧に折りあげられていたら、わしはこの2巻相当分以降は当分見られなかった気がする。ので、後出しで良かった。後出しでお願いしますね!!!!!!!????????(激突でさらりとなぞるだけだったクロプシュトック事件の前後もちゃんとやってね!!!!!!!)


ベルゲングリューンめっちゃ泣いてるやん。
オベも意外と鎮痛な顔してる・・?ここでこの覇者も終わってしまうのかって考えてたりするのかな。この時点から既に立ち直ってもらうためにはどうすべきか考えてそう。
(というか君、オーディンに先発して帰れって言われてなかったっけ?(笑))

ミッタマ、この状態の主君に「ダメです、もう亡くなりました」って声をかけられるのすごい胆力だな。彼のことだからラインハルトへの心配もあって声を掛けている気もする。優しい人だな、ミッターマイヤー。

完全なる素。
ああ。しんどい。

会議のお時間です

その椅子ハルトさまが運んできたのかな?とか考えるとちょっと色々やばくなる。おれは、キルヒアイスと、いっしょにいる、って無心で椅子運んできて3日間このまま。呆然とキルヒアイスを見つめて、過去の幻影を見て、キルヒアイスが死んだことを夢だと思い込もうとして、現実と夢の区別もつかなくなるくらいぐちゃぐちゃになってる。


3日か。諸将もだけど、オベも待っててくれたってことだよね?
意外と優しい…?
3日程度ならば喪に服させてもやろうという気遣い…????

ミュラーのセリフがルッツに移ってしまったのは残念だったね。ミュラーの出番が原作より遅れたノイエ、色々仕込んでくれていると信じてるぞ…!!!

特別だ。特別だった。
言い直さないで、ミッタマ。涙腺に来るから。

え??ミッタマ冷静な声で何言ってんの???
ご自身の半分をって、やっぱりみんなそういう認識だったの????????
No2じゃなくてNo1の半身。オベも存じておりますって言ってたし、内外に知れ渡ってるな、これは。
No2不要論が出るたび、もっと提督全員でオベにブーイングかましてくれてても良かったのでは??(それで止まるオベでもあるまいよ)(それはそう)。

ビッテン、ルッツ、メックリンガーは同格だからタメ口。ミッタマやロイエンに対する時は敬語。かな。

ミッタマが冷静な疑問を呈し、ロイエンタールがそこに回答を与える。
総まとめの位置にロイエンがいるっぽい描写になってるのかな。有能な提督たちの中でもさらに抜きん出て頭が良いという感じでいいな。人望で言ったら多分ミッタマなのだろうけど。そういう意味でも双璧が常に同格で一段上ってのがバランス良さそう。半オフではみんなで一緒に海鷲にも行くし、断裂があるわけではないし。

メックリンガーさんのポニテがとても好き。きれいな髪だなあ☺️

外からの通信、めっちゃ便利やね。
ミッタマの端末、というわけでもなさそうだけど、どういうあれなんだろ。会議室にある内線的なものなのかな。


あれ!?扉そっちやったん!!!??ちょっとびっくり。
ミッタマとロイエンが上座にいるのかと思ってた。オベが入ってきたのが上座側の扉ってことなのかな。

半ばまとめ役を担ってるロイエンが言う皮肉ぅう。
ロイエンタールの「ほぅ…」に呼応するように、ミッタマがオベを注視したように頭動くのいいよね。聞く気になったのかな。

アンネローゼさまに頼もう!ってのも、良く考えたら不思議な状態よな。ラインハルトが特殊すぎるせいで、キルヒアイスを失ってしまっては真の言葉を買わせるのがアンネローゼだけになってしまったが故の事態ではあるけど。家族登場させるってある????とは言え、仕事上の失敗というよりも、存在自体に対する危機なのでまあ、仕方ないか………。
こういうところも含めて、ラインハルトは「少年」なんだよなあ。可惜有能なだけに元帥にまでなってしまったけれども。周りの大人たち、幻惑されまくってるから‥‥‥‥‥。


真犯人は別にいるということにするというオベに対して「誰だ」って質問したミッタマ。多分半分くらいは予想ついてたんじゃないかな。他の将(ロイエン除く)は驚いてるけど、ミッタマの表情は嫌悪の方に行く。驚きより嫌悪が優っただけかもしれないけど。

「卿を敵に回したくはないものだ。勝てるはずがないからな」

そんな卑劣なこと武人の自分にはよう考え付かんわ。えげつねえな、おまえ。をオブラート被せて言うとこうなるのか。ミッタマすごい。

そうだね。リヒテンラーデが何やら不穏な動きを見せて、オーディンに残留している貴族連中に働きかけてるってヒルダから報告入ってたもんね。
オーディンに帰還次第罠を仕掛けて来るかは置いておいて、何らかの策は打ってきてるはずなので、このまま何にもなしでオーディンに帰還するのも実は危険だったりしたのかも。オーディンへの連絡で、キルヒアイスを喪ったことを知られれば、好機と見て実行する可能性がある、というのが近いのかな。

陰謀も詐術も已むを得ぬか。
ミッタマ本当に嫌そう(笑)。

ここからの、音楽と共にオーディンへ急襲するフェーズ、大好き。
ワープがめたくそにかっこいい。今までも色々ワープシーンあったけども、どんどんブラッシュアップされてる気がする。わしが一番好きなワープは、今の所大質量がワープしてくるあれです。3期で見ようね😁

大気圏侵入する時の、摩擦で発光してるように見える感じとかも最高✨
血の気の多いビッテンも大好物なので、さらに嬉しい。冷静に、でも少しの高揚をしている双璧と、いけいけどんどんなビッテン。みんな味が出てて良い。

湖に降り立つ時、巻き上がる飛沫で光の屈折が起きてるのとか、描写細かすぎるけど本当に美しい。大好き。

リヒテンラーデ邸前にフェルナーが!?
彼はオーディンに残留して色々やってたっぽい……のかな。オベがラインハルトのそばにいる以上、彼だけ他の艦隊に混ざって帰還したってこともないだろうし、戦場にいる立場じゃないし。フェルナー、面白い立場の人だなあ、本当。

ロイエンタールがかっこいい。いつもかっこいいけども、いつにも増して。
重要な部分をしっかり担ってるのがわかる描写になっててとても良い。

国璽を守ろうとするおじいちゃんたち、がんばれ!!(どっち応援しとる)
冷徹に「国璽はどこにあるか」って尋ねるミッタマかっけえええ!!!!

国璽意外と大きいね。三越さんのは3cmくらいだっけ(笑)。
マジサイズの国璽だとどのくらいするんだろ。ってか金が算出できることにびっくりしてるんだけど、持ち込んでたのかな、地球から。新たな金属発見されてたりしないの???(化学の知識に乏しいやつのつぶやきです、気にしないでください)。

一瞬手を伸ばしかけて止めたの、独裁への誘惑と断念の暗喩かなと思ってんだけど、どうだろ。おれには似合わんなって手を止めてそう。

実力あっての権威。今まさに、ラインハルトがやろうとしてることだものね。多分これ、アニメで見てるからラインハルトを応援できるけど、自分がこの国の人間なら、世の中が激変するという予兆に耐えられるかな。


ヒルダ、本当肝が据わってると言うか・・。
ラインハルトの軍隊がオーディンに現れたということで、ある程度の動きを予測してそうなところが本当怖いのよ、ヒルダ。
停滞より騒がしくても戦乱の方をよしとするのか。政治的な面で考えてそうだな。軍事的な面といよりも。

ガイエスブルクから14日でオーディンに帰還したとあるから、リヒテンラーデの画策期間としても使われてるはず。実際リヒテンラーデがラインハルトを後ろから刺そうとしていた策は、どの程度まで進められてたんだろうね。

絶望の深淵

幼き日の思い出が、あそこにもここにも。
幻覚を見てるのかと思ったけど、ここからもう既に夢なんだね。
微笑んでいるキルヒアイス。笑顔を見せて逝ったからなのか、あるいはキルヒアイスの性質を熟知しているからこそ、微笑んでいると思ってしまうのか。
夢の中だから、駆け寄るスピードに反して距離が詰まりづらいの、しんどいなあ。徐々にあがるスピード、疑心暗鬼からキルヒアイスがいるという喜びを表してて、キルヒアイスに到達して安堵の息を吐いて、すがって、素直に涙を見せられる瞬間があって

それは全部夢!!!!!!!!!!

うわーーーーーーん😭
現実が覆らないとわかっていて、でも心はどうしても認めたがらなくて、こんな夢と現を繰り返していたら狂うって。
自責の念とキルヒアイスが置いて行った約束で保ってるよね、これ。

それにしてもめちゃくちゃ気合いが入ってるな、ラインハルトの作画。めちゃくちゃ美しい。憂いを含みさらに美しくなったと原作で描かれるラインハルト。半端ねえや・・。

キルヒアイスの顔を確認して、項垂れた後のハルトさま、めちゃくちゃ少年の顔してる。

この状態でも耳は聞こえていて、誰からだって問えるラインハルトさまの精神力すげえ。オーベルシュタインも声掛けできるのか、この状態で。

姉上…?あね、うえ????って頭の中で反芻してそう。
それだけで全部察する。きっつい。

ラインハルトの激昂。もうどこに感情を持って行っていいかもわからなくなってそうだな。少年の頃と怒り方が一緒なのも、辛い。わしは基本的にラインハルトは「永遠の少年」だと思ってるので、この辺の発露の仕方が同じだと描写されているのが解釈一致でとても嬉しい。

一生隠せないでしょって指摘、わかってるけどそういうこっちゃねえのよ、オベ。
うるさい!って言っちゃうハルトさま、いっぱいいっぱい過ぎる。

オベの叱咤激励、劇薬が過ぎる。
そうなんだけど!!!!!!!!!!って力一杯反論したくなる。

オベがキルヒアイスを特別扱いしろと進言して、ラインハルトはケンカのこともあって受け入れた。
オベがいっそブラウンシュバイクの愚行を見逃して利用しろと進言して、ラインハルトは受け入れた。
起点はオベ。決めたのはラインハルト。
だからラインハルトはオベを責めない。
こんなこと、できる????
わしは無理。100%でないにしろ、起点を作った人間を少しくらいはおまえが余計なこと提案したからって恨んでしまうと思う。自分は悪くないとは言わんけども。

この辺りの清廉さ、潔さが、ラインハルトの好きなところだったりする。
不器用な少年。ただ前だけを見て走ってきた少年。

この状況でキルヒアイスinヴァルハラを口に出せるオベ、やべえ。
で、結局。最終的に背中を押したのは姉上の存在ではなく、キルヒアイスなのよな。キルヒアイスに恥じるようなことだけはしてはいけないと、頑なに思ってしまいそうな…。ラインハルトさま、それこそキルヒアイスが泣くよ……?自分を大事にしておくれ。

姉弟の語らい

姉上のモニタの画面、若干テクスチャ入ってるの、細かいな???
そう言えばこの通信、タイムラグとかはないのかな。アニメなのでそういうのは考えなくて良い世界観です!って話で済むことではあるんだけど。
ワープが開発されてる時点で光速は超えられてると考えてよし?タイムラグも解消されてるのかね。

姉上、初手が「かわいそうなラインハルト」なのがもう、色々詰まりすぎててね。だから言ったでしょうという怒りも、なぜ分からなかったのという哀れみも、ジーク自体を失ってしまった悲しみも、それら全てを踏まえて出てくる言葉が「かわいそうなラインハルト」なところが、アンネローゼの凄さなんだと思う。
失うべきものを持たなくなってしまった。
これ、失うべからずもの、と言いたかったのかなって思ってたんだけど、仏教か何かで執着は捨てるものだから、むしろ捨てられないものこそ大切なもので、失うことが「できる」持っているもの、という意味の解説を読んで、腑に落ちた。義務ではなく可能の方の「可き」なのな。
え、失うべきものに引っ掛かってたの、わしだけ??(笑)。

必死にアンネローゼさまに、まだ姉上がいると言い募るラインハルト、辛い。この少年を見て、アンネローゼは一緒にいてはいけないと思ってしまったのかな。自分は過去を生きている。キルヒアイスが未来を託して行ったラインハルトを、過去に留めてはいけないから、一緒にはいられない。そういう風にわしは受け取った。
アンネローゼはもちろん怒りもあったのだろうけど、だからと言って自分がラインハルトを断罪できる資格を有しているとも思わないだろうし、そもそも怒りだけで相対していたとも思わない。
本当に、アンネローゼの今できる精一杯の一種の激励だったのだと思う。
だって、アンネローゼの心根からしたら、弟が征服者になることを心底願うとは思えないもの。決別の証という向きもあるかもしれないけど、「それだと疲れたら私のところへいらっしゃい」に繋がらない。
だから、キルヒアイスが望むだろうことを受けて、弟を生かそうとしたのだと、わしは思っているよ。

ただ、それが正しくラインハルトに伝わっているのかと言われたらそれはまた別の話で。
見放されたのだと思ってしまっても仕方ない。
この姉弟は、「本音」を長く奪われすぎたのだと思う。悲しい。

「お互いの他に、もう何も持たなくなってしまった」
この言葉のところで、姉上の口元だけを見せる演出が、どう言うわけか絶望感半端なくて、いつもきゅっとなる。

言葉をかけられなくなる描写、きっっつい。
何事か言わなければいけない。でも頭真っ白になって何も言えない。

「疲れたら、私のところへいらっしゃい」
慈愛に満ちた微笑み。
「でも、まだあなたは疲れてはいけません」
ここからの強い想いが見えるアンネローゼが好き。言葉を飲み込み続け、二人を案じ続け待ち続けた人だから、一口に言える感情の単純さなんてなくて、でもそういった大きなものは全部黙って持っていく。
アンネローゼさま、好きだ。

宇宙を手においれください
宇宙を手に入れてからお迎えにあがります

はあ……………………。
ラインハルト……………………。

この姉弟の語らいのシーン、セリフだけじゃなくて、めっちゃ表情変わるんよな。そこが本当に好き。逡巡したり決意したり、迷ったり絶望したり奮起したり。
細かな表情描写が胸を打つ。

「愛していらしたのですか」
聞くのを恐れるような、か細い声。少年が真実を欲しがっても、アンネローゼは言葉は与えない。でも、表情で察するものがあったのかな。
もちろんラインハルトのことも愛してると思うよ。それにこのままキルヒアイスが生きていたとしても、アンネさまと結ばれたとはわしは思わんのよな。世の中の認識に逆らって生きている自覚はある(笑)。


ポーカー場面見せて(コミカルに飢えた心)

卿らが発った日…2週間前だが…………??
その間何してたんすか!!!?????
え、まさかオベがちょっと待機って言ってくれたの?そんな優しいことする、あの人???
もしくは実行犯として提督たちを完璧な「共犯」にしたかったから、ラインハルトを止め置いた可能性ある??それか誰かが独裁を望むのかを試したかったとか。

ロイエンタール、めっちゃかっこよく報告してるけど、この前に提督たちで押し付けあった末にポーカーで負けた結果だと思うと大分おもろい。
(いつもの、そうじゃないと描写されない限り原作エピを補完する作戦実行中)。

リヒテンラーデ一族、クラウスさんも含めて今まで栄華を誇っていただろうにね。一族ってどこまで含まれてんだろうか。後々考えると、結構な数が対象になってそうだよね。苛烈。こわ。

10歳以上は全て処刑、で目を見張るロイエン。そりゃびっくりするよね、いきなりこんな苛烈な裁断しだしたら。今までも敵には容赦しなかったとは言え、それはあくまでも軍事的に争っている場合の話で、いくら貴族といえど直接戦っていたわけでもない者たちまで粛清の対象にするのは‥‥‥‥。
9歳以下はよろしいので?ってのが、再考を促すささやかな質問だったというのが良い。直接的にそれはあかん、考え直してと言ってたらどうなったんだろうね。

自分が10歳で立身したから、10歳から一人前と看做して禍根を断つため処刑する。天才と呼ばれるご自分を基準にするのやめてあげて。
10歳なんてなあ!!!まだそこらへんの広場で走り回ってる頃よ!!???(知らんけど)。
ラインハルトの10歳はすでに過酷な状況だったもんね‥‥‥。
10歳に満たない内から覇者の打倒を誓うなら、それは自分よりも器量が上ということか…えええええええん。

「実力のない覇者が討たれるのは当然のこと」
ロイエンが驚くのな。こんなことを言う人ではなかったはずだがと思ってくれたのかな。傷は深いよ。乾いた笑いが辛い。

おまえらも挑んできていいぞって言っちゃうやけっぱちっぷり。
キルヒにだけはそんなこと言わなかったでしょ!!!???
手がぴくっと動くロイエン。「お戯れを………」。本当な!!!!????
このロイエンの流れ、後からどう効いてくるのか楽しみだなあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!


あああ。
200万見殺しにして既に無辜の民の命に対して罪を負った、それからさらに増えたところでどうなるものでもなし。諦観が、諦観がえぐい。
もうその、流れる血の量を諌める赤い髪の存在はない。それに自分が傷付いてそうで、おいたわしい……………。
オーベルシュタインは気にかけたというよりも、本当にその道を進むのだなという覚悟の確認をしているんだと思う。もう引き返せない、最後まで走れという‥‥‥‥ある種の激励なのかなあ。わかりにくいよ、オベ。


エア赤毛いじり止めて!!!??嘘、止めないで。
ノイエはこれ以降もキルヒの幻影自体を描かないけど、それはキルヒアイスがいないことを、ラインハルトが誰よりも理解しているからだと思っている。自分の外側に対しては見ない。見えたとしてもそれは己の中でのみとわかっているので、描写されない。メタと内部主観がごっちゃになってる気もするけど、なんかそんな感じ(ぐだぐだか)。
キルヒアイスをそばに感じていないわけじゃないだけど、それが幻だということはわかっていて、内在化したものでしかないという聡明な…………うーん、まとまらん。

とにかく、幕がしまって実際の目視の宇宙が見えなくなって、戦艦における見るべきものだけが見える視界に切り替わったことを示す描写、秀逸で大好き。ラインハルトの心が閉じたことも、本当のものが見えなくなったことも、しんどいぜ………………………。

遠き日にさらばしてしまった‥‥‥‥。

征服者の事情なんてしらねええええええええええええ!!!!!!!!って現実世界なら思うのに、物語としてならこれほど胸を締め付けられるし、どうしようもなく惹かれてしまう。
大いなる矛盾の中にいるなあと、銀英伝に触れるたびに思う。

キルヒアイスの艦隊章をバックに「わが友」は泣くやろがい!!!!!!!!!????????(キレ)

というわけで、今回も大変しんどい回でした。
大好きなんだけど、見返すのは辛い。そんな銀英伝。
来週もよろしくー。

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