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蓋のない味噌汁に気をつけろ

喫茶店でお昼を食べた日のこと。
サッカーW杯のハイライトを見ながら時間を潰していると、頼んでいた日替わり定食(トンカツ)が来た。
日本がスペインに勝ったのと、定期テストが終わったのと、トンカツがちょー美味そうなのとが相まって脳が完全にリラックス状態にあり、俺はまだその違和感に気づかずにいた。

俺は味噌汁を最後に飲む習性があるので、案の定今回も全て食べ終わった後に味噌汁を飲み始めたのだが、1口飲んだ時違和感に気づいた。今飲み始めたばかりなのにもう底が見える。というか底が浅い。何だこれ。そういう容器なのか?流石にケチ過ぎないか?もう飲み終えてしまいそうなのだが。しかしその割にはなぜかまだ重い。そういえば定食の味噌汁と言えば蓋がつきものだと思っていたが、これには蓋がついていなかったな...。
そんなことを思いながらも、残り少ないはずの味噌汁を飲み干そうと、さらに器を傾けた瞬間、







ドバッッ!!

であっと思ったのも束の間

ビチャッッッ!!!




という擬音と共に俺の服に余すことなく大量の味噌汁が飛び散った。一瞬何が起こったのか理解できなかったが、容器を見るとそれを瞬時に理解した。ないはずの蓋が突如出現したのである。容器の底だと思っていたそれは蓋の裏側で、さらにその下に味噌汁の本体が隠れていたのだ。  


真横から見た図。赤いのが蓋。こんな風に2層になっていた。





そんなことあらへんやろ普通。

どないなったらそうなるねん。蓋の下の層にもしっかり味噌汁入ってたでな。そんなん1回味噌汁入れて、そっから蓋逆さにして乗せてからもう1回味噌汁注がなできへんことやろ。ほんでなんでそれが俺ん時に起きるん?どうやって避けろと?気づかん俺がマヌケなだけか?

などと思い一応店員さんに報告したけどなぜか笑われて終わった。しばく。



飯も美味かったし、コーヒーも美味しかった。

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