シャニマスへの思いを吐き出してみる（透　ハウ・アー・UFO＋α）

どうも皆さん！
お世話になっております。黒椿です。
今回は恒常サポートSSR【ハウ・アー・UFO】の解説・考察です。
例によってネタバレにご注意ください。
このコミュは傑作です。ぜひご自身の目でご鑑賞ください。

うわの宙

今回はほんとうに素晴らしいコミュです。
前情報なしで【ハウ・アー・UFO】を鑑賞できる方は実に恵まれています。私も記憶消してもう一度みたいです。ご自身で見て、感じて、考えてください。ネタバレ防止用に咲耶貼っておきますね。

未読の方々はお戻りいただけたかしら？
早速いきましょう！

コミュ1・コミュ2でノクチルの日常を見せ、笑いを誘いながら、コミュ3の後半で一気に透の世界観を拡大し、パズルがカチッとハマるような爽快感を味あわせる。そんなカードでございます。そして、改めてもう一度見ると1・2の中にもヒントや伏線が無数に入っていたんですね。コミュ3のタイトルも「宇宙へ思い馳せる透」「呆ける透」のダブルミーニングでとてもきれいですね。
小糸が奇跡が裏で起きていたことをいざ伝えますが、反応薄いです。
これは透が宇宙/UFOの概念自体ではなく、彼らが纏う"非日常性"に興味を抱いていたからですね。

ここの「もういいの」すごい好き。うまく説明できないけど好き。

"非日常"だと思っていたものが急に"日常"になったことによるがっかり感。

調べたことで"日常"の人工衛星も"非日常"のUFOにそれ程大きな差がないと感じている透。

「長い」と発言しているときの透は空想している（己の中の衝動に身を委ねている）透です。「短い」と発言する透は現実の目標に向き合っている透ですね。透を現実に引き戻せるのは円香とシャニPといった限られた人間だけです。

宇宙とは、透にとっての"非日常"であり、芸能界/社会そのもの。UFOとはアイドルのことです。アンティーカ感謝祭の恋鐘編でも恋鐘が「うちらの船はどこでもいける。宇宙にも」と発言していましたね。
"How are you?"に対する学校教育での模範解答は
"I'm fine, thank you , and you?"です。

はじめの「人工衛星はUFOになりたいですか」は透から円香・小糸・雛菜への質問。そして、「そっちはどうですか」は透から透自身への質問ですね。レンズ描写もその裏付けと言えるでしょう。透は自分が、<他の3名よりUFOに近い存在>＝<アイドルに近い存在>と客観的に評価されていることに気付いています。

自分は"非日常"の刺激を求め、より広い世界に出たい。
皆は刺激がほしいのかな。
私もほんとうに刺激がほしいのかな。

そんな悩みと向き合いながら過ぎていく短い夏、というコミュでした。
ここからは以上を前提にコミュ1「たぶん絶対、おそらく」コミュ2「ろーかる銀河」の名場面（もっとも、ノクチルのコミュに無駄なやりとりなんて何一つないですが。高山はちゃんと冬の賞与をライターに払いなさいね。）をいくつか抜粋して見ていきましょう。

コミュ1でのやりとりは「透だけがアイドル業の素晴らしさに気付いている」というお話に置き換えるととてもしっくりきます。
UFO＝他のアイドル、宇宙人＝大人または大人の持ってくる仕事もしくはその仕事をやるうえでのルール、ですね。

この辺りは以前別の記事でもご紹介しました。
大人が面倒な仕事を持ってきた際の向き合い方ですね。
円香・雛菜は逃避。
小糸は驚きながらも応戦。透は国を（シャニPを）頼る。

おっ、最強のまゆげCU入ってるやんけ～、もろたわ。

透だけがアイドル業を通じて別のステージに行くことを引き留める小糸。

「いかって昔宇宙人だった」＝アイドルが消耗品であることの示唆。

円香は浅倉の"非日常"への憧れをある程度理解しています。共感はしていないように読み取れますが。行動力を無意味に発揮してミステリーサークルを描くのは涼宮ハ○ヒみたいですね。

「いかの棒でミステリーサークルを描く」＝過去のアイドルの遺したものを使って新しいものを創る＝283プロの現在の在り方の示唆ですね。
透が小糸に声をかけたのは、他2人がUFOに消極的というのもありますが、UFOを呼ぶには（＝アイドルの仲間入りをするには）努力が必要である。という考えがあったからだと考えられます。
フィクションをよく見ている透は<努力はいつか実を結ぶはずだ><身を結ぶべきだ>という命題を強く意識しているんですね。

待望のUFOチャンスは花火にかき消されました。今のノクチルでは【天塵】以上の"非日常"は得られない、という透の焦りが描写されています。

顔がいい。こんなのが夜道歩いてたら無限に悪漢に絡まれると思うんですが、シャニの世界は治安がいいですね。
円香と小糸は下を見て地面で遊ぶ。
雛菜は透の行為に興味を抱きながらも地面で遊ぶ。
宙を見上げるのは透だけでした。

おまけ

ノクチルのサポートSSRの画像を何枚か貼ってみましたが、何かお気づきでしょうか…雛菜の乳がでかい？そうか…顔がいい？そうか…

【天塵】の1コマを描いた【游魚】以外は全員の見ている方向が一致していません。個別の解説は割愛いたしますが、今回の【ハウ・アー・UFO】はじめ雛菜は誰かの顔を見ていることが多いですね。

締めの挨拶

最後までお読みいただきありがとうございました！
恒常サポートの中では断トツの面白さを誇るカードですね。
1粒で2度おいしいコミュでした。この【ハウ・アー・UFO】を楽しめない方はちょっとノクチルとの相性が良くないですし、透哲学を汲みとれない方は透grad円香grad透LP円香LP等々で感動できないんじゃないでしょうか。

最後に自慢ですが、透LPおよび円香LPにおけるシャニPの心情が以前書いた【海へ出るつもりじゃなかったし】の考察記事とクリーンヒットしてました。
「過度な着色を避ける」ことがおれの仕事だ
→透ライブ後のおにぎり<いくら>、円香「色は混ざると濁るけど光は…」

今回のLPのテーマとして、

若者が<矛盾>を消化あるいは昇華するには膨大なエネルギーを要する。
大人はそれを「青春してるなぁ」と一言で笑って流してしまう。でも本当にそれでいいのか。ただ見守るだけじゃなく助言すべきときは助言すべきだし、場合によっては間近で痛みに寄り添ってあげるべきじゃないのか。

というものがあったのだと思います。いつか記事は書きますが、まだ鑑賞なさってない方はぜひご自身で鑑賞なさってください。
今後も自由気ままではありますが、思ったこと・気づいたことをどんどん吐き出してまいりますので、お付き合いいただけると幸いです。
ではまた！！