見出し画像

「メディア」としてのコミュニティの可能性

最近報告や告知が多かったので、今回はちょっと真面目なタイトルですがコミュニティを「メディア」という観点で切り取ってみたいなと思います。


*自己紹介はこちらにまとめているのでよかったら覗いてみてください。


◼️最近あったとある出来事

画像1

つい先日「ローカルキャリアツアーin西粟倉村」を1泊2日で実施したのですが、その時に現地でなされたあるやりとりがすごく印象的でした。

現地の方:「どうして今回のツアーに興味を持ったの?」
参加者(1回生):「大学に入ってから西粟倉村というワードをよく聞いてていつか行きたいと思ってたんです!」

もしかしたら普通の会話のように見えてしまうかもしれません。

でも落ち着いてもう一度よく見てみると何かおかしくないですか?

分かりますかね?

冷静になってみると、大学1回生が「西粟倉村」というワードをよく耳にする状況っておかしくないですか?

もちろんローカルベンチャー発祥の地として地域活性やまちづくりにある程度関わっている人であればもちろん見聞きしてもおかしくないと思うんですが、少なくとも大学に入ったばかりの1回生が、よく耳にするワードではないと思うんです。

しかも面白いのは同じようなことを参加者のうち約50%の人が話していたことです。(要するに偶然ではないということです)


◼️どのようにしてよく耳にするワードになったのか?

この謎な状況の理由を考えていきたいのですが、まず「よく耳にする」ということは一度聞いたことがあるというレベルではなくて、複数回聞いたことがあるということになります。

もし一度聞いたことがあるというレベルであれば、もしかしたらバズった記事を目にしたり、WEB広告等を投げたり可能性はいくつかあるかもしれません。

しかももう一度参加者の言葉を振り返ってみると「いつかいきたいと思っていた」というように単に認知しただけでなく行きたいというところまで至っていることがわかります。(実際はツアーに参加している時点で訪れるの段階まで進んでいます)

スクリーンショット 2019-11-29 11.37.27

どこの自治体も取り組んでいるであろう「地域の魅力を発信して、このまちに来たいと思ってもらおう」というやつですね。(悲しいことに実際多くの自治体が1番初めのステップである「認知してもらう」という壁を越えられていないというのが現状な気がしますが・・)

多くの自治体がなかなか苦戦していることをなぜクリアできていたのかについてやっと話は進んでいきます。


◼️「メディア」としてのコミュニティ 

ここ数年コミュニティというワードがよく使われるようになりましたが居場所づくりや場づくりなど「コミュニティ」自体を目的とした話が多かったように思います。

(昔そんなことを書いていました笑)

そろそろ「コミュニティ=居場所」みたいな話はもちろんのこと、コミュニティをどう活かすか?と言う話をしていきたいなと個人的には思っています。

今回の話はまさにその話だと思っています。

これまでは「1:N」の関係性での発信だったものがコミュニティを活かすことで「N:N」の関係性に移り変わっています。

どういうこと?となりそうなので詳しく書いていきます。

スクリーンショット 2019-11-29 11.37.27

もう一度この図を見てみると、これまで通り地域側が一方的に発信をする「発信者1に対してN人の人が受け取る」という形だとそもそも発信力が弱く、届けたい人に届かなかったり、認知してもらうところまで行っても「行きたい」とはならなかったりします。

「認知してもらう→行きたいと思ってもらう」の壁は想像以上にあると思っていてそこを軽く見るのは危険な気がします。

SNSでどこかの地域名が流れてきても流石に行きたいとはなりませんよね。
それと同じです。


コミュニティ を活かした場合だと「コミュニティにいるN人が発信者となり同一コミュニティのもうN人が情報を受け取る」という形になります。

これでもまだわかりにくいので今回の例でいくと

ヨリアイというコミュニティにおいて、ヨリアイの運営メンバーが西粟倉村のことを話したり、視察報告するなどして発信していたのでイベントに来てくれた参加者の人やSNSを見てくれている人に「西粟倉村」というワードが何度も届いていたということです。

よく耳にするのも、発信者が1人ではなく複数人いるからだと思うと理解できます。

またコミュニティ内に実際に訪れたことがある人がいるので実体験ベースの話を聞くことができます。

A:「こんな村があるらしいよ〜」
B:「〇〇さんっていう人がいて昔は△△をしてたのに今は□□をしててむちゃくちゃ親身にいろいろ話してくれるんよ〜」

どっちが行きたくなるかは明白ですよね。

知り合いのおすすめのごはん屋さんに行きたくなるのと同じで、信頼関係がある人の実体験ベースの話は他のどんなメディアの情報よりも行きたくなりますよね。

ここにメディアとしてのコミュニティの可能性が眠っていて

⑴一方的な発信ではなく複数人からの発信であること
⑵すでに信頼がある人からの実体験ベースの発信であること

この2つはすごく大切になってくるのではないかと実感しています。


特に今は情報量がすごく増えていて2000年と2020年では約6450倍も情報量が違うそうです。想像もつかないですが笑

そうなってくると余計に信頼関係がある人(=同一コミュニティの人)からの発信の価値が上がって来るわけでいい事例を作れればなあと密かに思うようになりました。

スクリーンショット 2019-11-29 11.37.27

またこのスライドの話になりますがヨリアイでは

・認知してもらう→Twitter、インスタでの発信
・行きたいと思ってもらう→毎月のヨリアイバでの視察報告
・実際に訪れてもらう→ローカルキャリアツアー

という形で地域のことを知ってもらうところから実際に訪れてもらうところまでを実現するフローが既にあるので(宮崎県日南市、岡山県西粟倉村で既に実施済み)場としてのヨリアイだけではなく「メディア」としてのヨリアイとしても地域の力になれるのではと考えています。

*一緒に何かしたいなどもしあればご相談ください。


長くなりましたが今回はこのような形で「メディア」という観点でコミュニティの話をしてみました。

面白かったよ!という人がいたらスキかシェアをしていただけると今後のやる気にもつながるので嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました🙇‍♂️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?