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注意を向けたときに起こる一瞬の不注意

まとめ 注意の瞬きに関わる後部頭頂葉の機能差 2008

【注意の瞬き:AB】
 高速逐次視覚提示(RSVP)を行うと、先行標的(T1)から約0.5秒以内に提示される後続標的(T2)の見えが阻害されるという現象。
 T1処理がT2処理に干渉することで生じるとされている。

【脳機能】
①頭頂間溝(IPS)
・T1/T2処理、内発的なトップダウンの処理に関わる
※多くの妨害刺激の中から標的を検出する。
②下頭頂小葉(IPL):角回・縁上回
・T2処理、外発的なボトムアップの処理に関わる

【AB】(注意の瞬き)
・AB期間中はT2検出にIPSとIPLが協応している。
・ABの原因はT1処理によって誘発される注意の一時的な機能不全や妨害刺激の抑制、あるいは注意の再定位の遅延と考えられる。
・IPSによるT1へのトップダウン処理によってT2検出に必要なIPSやIPLの機能不全が引き起こされる可能性が考えられる。


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