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チェロ初心者が知っておくべき「5つの項目」

今回は、チェロ初心者向けの記事になります。


1.楽譜の読み方

へ音記号

まずは楽譜の読み方ですが、
チェロの楽譜にはこんな記号が書かれています。

https://kuro-cello.com/heontoon/

この音部記号は「へ音記号」といって、
点と点の間の音符が「ファ」の音を表しています。

チェロでは、基本的に「へ音記号」が使われます。

なので、2つの点の間の線が「ファ」
というのを覚えて、楽譜を読んでいきます。



では、ここで問題です。
下記楽譜は、何の音を表しているでしょうか?

正解は、「ラ」の音です。



ではもう1問。
下記楽譜は、何の音を表しているでしょうか?

正解は、「レ」の音です。

このように楽譜を読んでいきます。
へ音記号に慣れない内は、ルビを書いて練習しましょう。
(読むことに慣れてきたら、ルビを書くことを止めて大丈夫です)

自身でルビを書き込むことで、少しずつへ音記号が読めるようになっていきます。(漢字の読み書きと同じです)
面倒くさがらず、楽譜に書き込む癖をつけましょう。



拍子記号

下記画像のへ音記号の横に「4分の4」とありますが、
これが「拍子記号」です。

https://kuro-cello.com/tempo/

下の数字(分母)が音符の種類(4分音符)を表しています。
上の数字(分子)が1小節内に入る音符の数を表しています。
なので、上記の「4分の4拍子」とは、

1小節に4分音符が4つ入る

ということを表しています。
なので、「8分の6拍子」であれば、

1小節に8分音符が6つ入る


ということになります。
おぼえておきましょう。



2.各弦とフィンガリング

チェロの弦

チェロの弦は下(太い弦)から、
ド、ソ、レ、ラ、と並んでいます。

https://kuro-cello.com/strings_sound/

弦楽器の弦は、ドイツ語読みします。
こちらもおぼえておきましょう。

ド = C線(ツェーセン)
ソ = G線(ゲーセン)
レ = D線(デーセン)
ラ = A線(アーセン)
※ドイツ語でドレミファソラシドは、CDEFGAHCになります。

チェロの楽譜を読むときは、
下記のように考えると読みやすくなります。

A線「ラ」は、一番上の線の音符
D線「レ」は、真ん中の線の音符
G線「ソ」は、一番下の線の音符
C線「ド」は、2本下の線の音符

ぜひ参考にしながら、楽譜を読んでみてください。


フィンガリング(指番号)

どの左指で押さえるかは、番号で表します。
指番号は、音符の上に書きます。

https://kuro-cello.com/1stpos/

指番号は、下記のようになっています。
※開放弦とは、何も左指を押さえていない状態を指します。

0 = 開放弦
1 = 人差し指
2 = 中指
3 = 薬指
4 = 小指

ドレミファソラシド(ハ長調の音階)を弾くときの
基礎的な左指の押さえ方は、

C線 = 0、1、3、4
G線 = 0、1、3、4
D線 = 0、1、2、4
A線 = 0、1、2、4

になります。
こちらもおぼえておきましょう。


※押さえる左指のことを「1の指」「2の指」とも言ったりします。



3.練習の始め方&終わり方

こちらについては、下記でも紹介していますので、
今回はザックリお伝えします。

練習の始め方&終わり方の流れ

1.チェロをケースから出す
2.エンドピンを出す
3.弓を張る
4.松脂(まつやに)を塗る
5.調弦(ちょうげん)する

このように練習を始めます。
エンドピンとは、チェロの底部に付いている尖った棒です。
松脂は、弓の毛に塗る滑り止めです。(松の樹脂を固めたもの)
調弦とは、各弦を正しい音の高さにするために、調整することです。

次に練習の終わり方です。

1.弓の木の部分や、楽器の弦や本体を拭く
2.弓を緩める
3.エンドピンを収納する
4.楽器をケースにしまう

ぜひ参考にして練習をしてみてください。


4.練習のしかた

初心者の練習の進め方

練習は、下記のように学んでいくことをオススメします。

1.弓の持ち方やボーイングの仕方など、基礎を学ぶ
2.右手(ボーイング)の基礎練習をする
3.右手が安定してきたら、左手もつけて練習する(音階など)
4.音階が安定してきたら、練習曲や曲に挑戦してみる

僕のオンラインスクールでは、
上記のように学べるよう
曲を構成しています。

気になる方はどうぞ。


練習のしかた

初心者の方の練習は、下記手順で進めます。

1.音符を読んで把握する(ルビを書く)
2.指番号を確認する(場合によっては書く)
3.音を出してみる
4.1小節ずつ、ゆっくりのテンポでリズム通り弾く
5.テンポを上げていく(メトロノームを使用)
6.全体を通せるようにする

まずは、音符を読みます。
レッスンを受講している場合は、この手間を省けます。

次に指番号を確認します。
パっと分からない所に指番号を書き込みますが、はじめの内は全部の音符に指番号&どの弦かを調べて書き込む形になります。(レッスンでは、この辺りもかなり楽に行えます)

次に、まずはリズムを気にせず音を出してみます。
どんな音なのか、確認してみましょう。

音を出してみたら、ゆ~~っくりのテンポで
リズム通り弾いてみましょう。

ゆ~~っくりのテンポで弾けたら、メトロノームを使います。
まずは、確実に弾けるゆっくりのテンポに設定して、
メトロノームに合わせて弾きます。
そこから、少しずつテンポを上げていきます。(目安は約1~6ずつ)
目標テンポまであげられたら、全体を通せるようにします。

練習するときのポイント

練習するときには、下記ポイントにも注意しましょう。

1.間違えやすい所はチェック(書き込み)する
2.少しずつゆっくりから練習する
3.書き込む癖をつける(指番号など)
4.テンポを上げる際は、メトロノームを使う
5.何度も反復練習を行う


5.チェロに関する基礎知識

弓の持ち方や左手の押さえ方など、
チェロに関する基礎知識を知っておきましょう。








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