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私、鷹匠になる


生まれ変わったら、っていう話ですが。

「趣味は鷹狩りです」と言ってみたいです。

なぜ鷹匠なのか。
これは昔からの夢で、とにかく猛禽類がたまらなく好きなのと
あんな鋭く・早く・強い鳥を自分の手を起点にコントロールする。
どの職業よりも憧れました。

鷹匠とは

鷹匠とは元々は公家・武家に仕え,鷹狩(たかがり)に使う鷹の飼育や訓練を行い,鷹狩りを仕事とする人です。
仁徳天皇の時代には鷹狩が行われ、王侯貴族の遊びとして栄えました。
その後は、武将たちの間でも盛んに行われ、織田信長や徳川家康らが好んで鷹狩りを行っていたそうです。
特に信長は鷹狩がかなり好きだったそうですよ。

鷹狩りに使われる鷹ですが、実は鷹匠の「鷹」とは猛禽類の総称で、実際にはオオタカやイヌワシ、ハヤブサなどが使われ、それぞれ狙う獲物や猟場の状況、季節によって使い分けられているとのこと。

えー、どれか選んでいいのだとしたら私はやっぱりハヤブサかなあ💓

ハヤブサの鷹匠

ハヤブサの鷹匠といえば、ドバイ!
ドバイはハヤブサ天国で、至る所に止まり木があるそうです。
ハヤブサを止め置く所ですね。車の駐車場みたいなものです。

アラビア半島では鷹狩りが古くからさかんで、世界の鷹匠の半数以上がこの一帯に住んでいるのだとか。

そしてドバイには、鷹狩専門のショッピングモールがあるそうで!
そんな素敵なところがあるんですね!!ぜひいつか行ってみたいですよ。
ふっとみるとハヤブサがちんまりと止まっているなんて♪♪

鷹の頭巾をデザインしたい

でも猛禽類って少し怖いイメージもありませんか?
鋭い爪、攻撃力、そしてあのスピード感。彼らがその気になったら人間なんてあっという間に仕留められるんじゃないだろうか?
というわけで彼らが興奮しないようにするために あの!!そうあの仮面ライダーみたいな被り物=頭巾をかぶらせるわけ。

彼らは視覚が鋭く、光のわずかな変化や周囲の動きに反応してしまうため、頭巾をかぶせておとなしくさせる、というのはこれは古代アラブ人の知恵だとか。
調べてみるとあの鷹の頭巾。まあいろんなデザインがありまして、かなりかっこいいいいんです💓
きっと飼い主はああいった頭巾のデザインも競っているんだと思うのです。
私が鷹匠になった折には、超かっこいい頭巾をかぶせたいので、今から色々デザインしてます。

このように基本、鷹匠と鷹さんは昔はセレブ相手でありました。
が、最近日本ではなんと!都会の害鳥問題の救世主として鷹と鷹匠に注目が集まっているそうなんです。

鷹の害虫駆除仕事

害鳥とは、鳩やムクドリなどの一見何も害が無いように見えるかわいげな鳥。しかし都会においては夜間の鳴き声や巣を作るなど、人間には困ったことが色々あるわけです。
でも人間にとって都合が悪いだけであって、ムクドリが集団で暮らすこと、鳩が巣を作り子孫繁栄すること、どれも昔から変わることのない生物としての在り方だと思いますが。。

その害鳥の駆除。鳩1000羽に対して鷹さんは1羽でいけるそうです。
すごい!さすが鷹!!
なのでコストが安い。これも鷹が害鳥駆除に使われる大きな要因になっているのだと思います。後は場所を選ばないとか。

しかし、ここで出てくるのが「鳥獣保護法」の問題。

鷹だって生き物ですし、あんな鋭い爪を持っているわけですから
駆除中にうっかり鳥さんを傷つけてしまうことだってあります。
というより、鷹に「傷はつけないで、いい塩梅で追っ払うだけにしてね」なんて無理でしょう?。
でも傷をつけたら鳥獣保護法に違反になるのだそうです。
なので依頼する際は、有害鳥獣駆除の許可を取っている業者を選ばないといけないのですって。

こうしてみると、人は長い間 鷹と深く密接に暮らしの中で関わって生きてきたんですね。

オランダ警察と鷹匠

そういえば 7年くらい前にニュースで見た事。
オランダ警察は不法飛行するドローンをワシや鷹を使って捕まえる、というすごい事実を知り、超かっこいい!!と大興奮しました。
不法ドローンに機械で対応した場合、衝突して部品が落下するかもしれないのと、鷹は狙いを定めたら失敗せずに100%ガッチリと捕まえることができるから、という理由なのだそうです。
オランダ警察のこのセンス♪ 素晴らしい。

オランダ、今も鷹さんが活躍しているのかなあ?

というわけで生まれ変わった私は
東京のど真ん中で、鳩の駆除をしているか
オランダで不法ドローンを捕まえているか

どちらかで暮らしているのだと思います。

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